・・・・・・・っということで、直木賞受賞作品を手に取った順から読んでいるが、
時々芥川賞にも浮気する。
例えば、阿部和重の【グランド・フィナーレ】とか。
昨日は、金原ひとみの【蛇にピアス】を読んだ。
もう古い本だが、最近の若者は文章が上手いと感じた。
金原嬢20歳のときに発表した作品だ。
近頃の作家はパソコンで文章を作るものだから、言葉の一つ一つが自分の身に付いた言葉になっていない。
やたら難しい言葉を、変換キー一発で文章に盛り込めてしまうからだ。
金原嬢もパソコンで書いた(?)のかも知れないが、表現がすっきりしている。
もって回った表現というものを感じさせない。
大した才能だと思う。
高校中退(小学校のときに不登校で、中学高校もろくに通っていない)の人が書いたと思えない。
多分、読書だけは好きで続けたのだろう。
ストーリーは、陳腐。
理解不能と言ってしまおう。
大人らしく装って、理解者ぶりたくない。
モラルのかけらもない。
行き当たりばったりの生き方に、共感も持てない。
ただ、痛い。
舌にピアスを通し、その穴をだんだん大きくして、最後は先端をチョキンと切って、蛇のような先が分かれた舌に改造するという。
もう、このイメージが頭にへばり付いてしまい、昨夜はうなされてよく眠れなかった。