・・・・・・・っということで、なんで日本はこんな希望の持てない社会になってしまったのだろう?
それは、「終身雇用制」の崩壊にあると思う。
終身雇用というのは、グ~タラ社員をマトモな社員が支えるというシステムである。
ひとたび入社してしまえば、あまり仕事が出来なくても、そこそこの地位に就け、定年を迎えられる。
マトモな考えでは、こんな不条理な制度はあってはならないはずである。
だが、日本人は会社=家族と考えていたのだ。
家族の中に、出来の悪いグ~タラ息子がいても、勘当はしないだろう?
一見、不条理に見えても、これが日本の強みだったのだ。
(クビになる心配から開放された、安定した職という意味。)
日本の人件費が安いうちは、まだこれでも世界で競争できた。
ところが、バブルによる人件費の高騰と共に、円高が追い討ちを掛けて、
製造業を得意とする日本の競争力は急激に失われてしまった。
そうすると、会社は終身雇用という制度を維持できなくなってしまった。
グ~タラ社員は不要だと気付いたのである。
リストラという名目で、狙い撃ちにあったのは生身の社員達だったのだ。
会社=家族の幻想が、脆くも崩壊したのだ。
日本人は、なぜかこれほどの重要な社会構造の変革に、べつに抵抗することもなく黙々と従った。
組合というものが、全く無気力になっていて、会社の言いなりになったのはなぜだろう。
これは、不思議な現象だった。
今後これは、大きな研究テーマになるだろう。
それでも、最低の数の社員は必要だ。
会社はどうしただろう?
「派遣社員」を大量に利用しだしたのだ。
説明するまでもなく、派遣社員とはとても便利な、会社にとって都合の良い制度だ。
そして、日本の社会から夢が失われた。
派遣社員にならざるを得ない若者と、会社に信頼を置けなくなった正社員の両方から、夢を奪ってしまったのだ。
・・・・・・・っと、以上がぼくの目から見たバブル崩壊以降の日本社会のたどった経過だ。
失われた10年どころか、失われた20年になっている。
若い人に特に認識してもらいたいのは、「終身雇用」というシステムは、20年前にとっくに終わっていることであ
る。
オヤジ達が辿ったレールはもうそこにはないのである。
案外これに気付いていない人が多いのに驚く。
ではどうすればいいのだろう?