甘酸っぱい想い出(その6) | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、甘酸っぱい想い出。


中学生時代は不思議なことに、女の子を好きになるということがなかった。


1年生のとき、何のきっかけだか、ある女の子に冗談のつもりで意地悪をした。


美術の時間に「お父さんの仕事」という題で絵を描かされた。


ぼくともう一人の悪ガキがその子のオヤジは「汲み取り屋」だと囃し立てた。


ご存知ですかね?「汲み取り屋」って。


昔のトイレは水洗なんて殆どなかった。


市の職員が、バキュームカーで各戸を回り、吸い取っていたのです。


定期的なんだけれど、溢れそうになると電話をかければ、やって来るサービスもしていた。


このまま続けると、甘酸っぱい想い出じゃなく、臭い想い出になってしまうので、話を戻す。


その子はムッとした顔をしたけれど、何とバキュームカーのホースを持つ男の絵を描いた。


もちろん、その子の父親はそんな仕事に就いているわけでは全然なかった。


いじめられる理由なんか全くなかった。


相棒の悪ガキはそれを見て、さらに悪乗りしたけれど、ぼくは彼女に謝った。


なんと言って謝ったのかは、まったく忘れてしまったが。


・・・・・・


その子は、無口な子だった。


飛び切りの美人ではなく、どちらかというと地味な子だった。


ただ、ぼくなんかに比べたら、ずっと大人びていた。


いつも、静かに本を読んでいた。


彼女とはそれっきりクラスも一緒にならず、言葉も交わさなかった。


・・・・・・


そして、卒業となった。


最後にガリ版刷りの卒業文集がみんなに配られた。


家に帰って、何気なしに文集を読んでいたら、その子の文章があった。


読んで驚いたというより、戸惑いを覚えた。


ぼくに対する彼女の想いが綴られていたのである。


ぼくの名前は伏せていたが、「鼻の下に薄い髭を蓄えた」人物といえば、ぼく以外には居なかった。


中学時代、床屋では一度も鼻の下は剃らず、学校でも髭のFLとして有名だったのだ。


内容は忘れたが、かなり大胆な愛の告白であった。


卒業した後、彼女に連絡を取ろうとも思わず、それっきり一度も会っていない。


家に友達がやって来て、「あれはオマエに対するラブレターだぜ」と、からかおうとした。

「そんなはずねえだろ」と、ぼくはその手には乗らなかった。


今から思うと、会ってあげれば良かった。


たぶん、会ったとしてもどうにも発展はしなかっただろうが、今でも後悔している。


全員が読む文集に思いを綴るなんて、ものすごく勇気が要ったことだろうから。


今頃、どうしているだろうな?


まだぼくのことを覚えているだろうか。


・・・・・・


これで、このシリーズ、一応終わります。