・・・・・・・っということで、大塚で二軒目の飲み屋に突入した。
こちらは、もう何回か飲んだことのある「一松」。
ここの河豚(ふぐ)は絶品である。(でも、それなりに値段は高い。)
一軒目の「江戸一」より、さらに老舗である。
大塚というところは、昔は置屋(おきや)街だったところで知られていた町だ。
置屋とは、芸者が籍を置くところだ。
大昔は、店の前に小川が流れていて、小さな橋も架かっていたらしい。
いまは、全くその名残は見られず、風情のない町になってしまった。
もう河豚の季節は過ぎているとのことで、普通の料理を食べた。
でも、何を食べたか、何をオーダーしたか、まったく記憶に残っていない。
ここのウリは、老夫婦だ。
二人とも達者で、感じがいい江戸っ子だ。
ここのオヤジは書道の達人だ。
下のお品書きは、全部オヤジの直筆だ。
あまり行かなくなると、オヤジから毛筆のお誘いの手紙が届く。
それを読むと、また行かなくっちゃ、と思わされてしまう。
先程の「江戸一」に比べると、ずっと落ち着く。
完全にリラックスできる。
でも、客は入っていない。
オヤジの話だと、「江戸一」は親戚筋が経営しているらしい。
あの頑固ババアのことも、「~チャン」と、チャン付けで呼んでいた。
もう一軒、大塚にある居酒屋で、「あらい」という店の事を聞いてみたら、
やはり親戚筋が経営していて、良く知っていた。
あらいの悪口を言うと、「そうだろう?そこがアイツの悪いところなんだ」
・・・・・・・なぁ~んて、やたら意見が合ってしまった。
そんなこんなで、前後不覚になり、
電車で五反田まで乗り過ごしてしまったというワケでした。
