敷居の高い飲み屋 | so what(だから何なんだ)

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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、以前から気になっていた「江戸一」 で飲んできた。


大塚にある老舗の飲み屋。


どのガイドブックでも、大塚で筆頭に挙げられている店である。


一昨日、同僚と二人でフラッと入ってみた。


コの字型のカウンターに、先客が4人ほど。


みんな一人酒だ。


入るなり、荷物はそこへ入れてくださいと、棚を指示される。


突き出し、小皿、おしぼりと箸が載ったお盆が出され、頼んでいないのにお猪口(おちょこ)が付いている。


ざっと見回すと、日本酒がメインだと分かる。


でも、こちらはビール飲みだ。


大瓶2本を頼むと、「大瓶2本ですか?」と怪訝な顔をされる。


みんな、飲んでいたとしても、ビールは小瓶だ。


・・・・・・


静かだ。


後から後から客がやってきて、6時前には満員になった。


みんな年配者だ。


二人連れだとしても、低い声で話している。


やけに静かだ。

気分はいつも二日酔い


客のスペースより、コの字型の内側の店員のスペースの方が広い。


ビール4本を飲んだところで、日本酒に切り替える。


ここの作法は冷酒ではなく、燗で飲むようだ。


「立山」をオーダーする。


ヌル燗だ。


感じのいい若い子が、次は何を頼もうかとボソっと話しただけで、小さなメニューを目の前に持ってくる。


そういう作法のようだ。


アルコールがだんだん回ってきて、声が若干大きくなる。


声が大きいのは、この店の作法に反するだろうと思って、気を使ってボリュームを下げる。


それを何回か繰り返す。


しばらくして、オバチャンが出てきた。


オバチャンというより、お婆さんだ。


どうも、ここの女ボスのようだ。


話しかければ、きちんとした返事をする。


でも、ウルサそうだ。


頑固ババアのオーラを放っている。


ヌル燗といい、静かな店内といい、ビール大瓶の客は異端視されるといい、


どの作法も、このバアサンの好みにあわて運営されているようだ。


彼女のお眼鏡に叶わない客は、NOT WELCOMEのようだ。


これが、この店の売りだと分かる。


まあ、客観的に判断して、ぼくはこの店では、少なくともWELCOMEの部類には分類されていないようだ。


でも、こういう店が好きな人には、たまらない魅力であることは良く理解できた。


かなり酔いが回ったが、なんか気疲れしてしまった。


結局、気分転換に二軒目に突入した。