・・・・・・・っということで、昔の教師は個性的であったとの話題の続きです。
小学校5~6年のときの担任の「成田先生」に話を戻しますが、
彼は生徒にも、父兄にも人気があった。
ぼくも、彼のことが好きだった。
人気の秘密は、若くてハンサムだったからだと思う。
昔の小学校の先生は、殆ど全ての教科を一人で教えていた。
たぶん今は違うと思うが。
国語算数理科社会は勿論のこと、音楽も教えていてオルガンが弾けるのはアタリマエだった。
体育だって教えていた。
(裁縫の時間だけは女性の先生だったような気がする。)
それら全てをソツなくこなせる先生の人気が出るのは当然だった。
ところが、あるきっかけであまり好きでなくなった。
ローマ字の時間、前の黒板に出て回答を書いた。
どうも合っていなさそうなので、ぼくは大げさに、どうか合っていますようにと祈る真似をした。
それを見て成田先生が、小声で『バカ』っとつぶやいたのだ。
ほんの一瞬の口の動きだった。
その呟きを、ぼくは見逃さなかった。
一気に、彼のことが好きではなくなった。
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夏に隣の中学校のプールを借りて、水泳の授業があった。
ぼくらのクラスに全校生徒憧れのマドンナがいた。
名前は『あさみ』チャンと言った。
もちろん、ぼくも片思いをしていて、マトモに顔を見て話せないくらい好きだった。
そんな子の水着姿が見られるだけで、鼻血ブーだった。(これはウソ)
クロールの練習のとき、件の成田先生が、あさみチャンの体を下から両手で支えて、クロールの泳ぎ方を教え
た。
他の誰に対してもそんな真似はしなかった。
唯一、あさみチャンだけに対してである。
あさみチャンは、小学生にしては美人で大人びていた。
バレエをやっていて、成績は抜群だった。
その事件により、ぼくの成田先生嫌いは決定的になった。
「アイツは仮面をかぶってやがる」と確信した。
以上、馬鹿馬鹿しい話しですが、案外子供の目って怖いものなんです。
思い返せば、成田先生は熱血先生タイプではなかった。
何でも、ソツなくこなしていた。
生徒に対しても、父兄に対しても。
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次に、熱血タイプの先生の話をします。