青木君のこと | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、3年生の甲斐君はぼくのことなんかゼンゼン気にせず、学生運動に没頭していた。


青木君は青木君で、卒論に勤しんでいた。


ぼくの入った部屋は、別の部屋にあるようなガサツな雰囲気は全く無かった。


しっかり、新聞も取っていた。


でも、流石に酒だけは飲んだ。


新潟県出身の青木君は、酒が強かった。


井上陽水や、吉田拓郎系の曲を好んで聞いていた。


そして、水泳の名手だった。


夜中に学校のプールに忍び込んで、よく二人で泳いだ。


彼は、夏休みのアルバイトで、ライフセーバーの仕事をしていた。


25mプールを一度も息を継がずに潜水できた。


往復だったかどうかは忘れたが。


溺れた人を助けるとき、先ず口から一息入れてやることが大事だと言っていた。


それをやるかやらないかで、生存率が劇的に変わるそうだ。


もちろん、助からなかった人も救助(?)したことがあると言っていた。


前にも書いたが、彼は皆から一目置かれた存在だった。


背は高くないし、顔色も悪かった。


缶ピー(缶入りピース)を吸っていた。


人付き合いの悪いぼくをサポートしてくれた。


いまでもはっきりと彼の顔を思い出せるが、カッコ良かった。


そんな思いがけない先輩に恵まれたが、青木君も卒業して損保の会社に就職していった。


最後の飲み会のときに、ぼくのことを本気で心配してくれているのがよく分かった。


「コイツを一人で残していってダイジョーブかなぁ~~」ということが顔に書いてあった。


その前に、3年生の甲斐君は寮を出てしまっていた。


・・・・・・っということは、2年生にしてぼくはその部屋の「主」になってしまったのである。



アレレ、まだつづく。