・・・・・・・っということで、今朝電車で赤と白のボーダーシャツにデニムの上着、
髪の毛を金髪に染めて膨らませている若者を見かけた。
赤い鼻を付けると、そのまま典型的なピエロの姿になる。
学生だろうが、この時間、アルバイトに行くか、友達と遊びに行くところだろう。
ぼくには異様なスタイルに見えた。
むしろ、滑稽なと言ったほうがいいかもしれない。
こういう若者も、髪を短くカットし、ネクタイにスーツを着せれば、
ちゃんとしたサラリーマンに変身するのだろう。
本人はカッコイイと思っているのだろうが、気が知れないと思った。
見た瞬間は、そう思った。
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だが、よくよく考えてみた。
こういう奇抜なファッション(?)がスンナリと受け入れてくれる仲間が、彼にはいるのだろう。
その仲間も、彼に負けず劣らず、変チクリンな格好をしているのだろう。
彼だって、好き好んでそんなピエロの姿をしていないかも知れない。
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そうなんです、彼は彼自身の【居場所】を見つけたんです。
そういう格好をすることは、仲間になるためのパスポートみたいなものなんです。
そうすることによって、彼のアイデンティティーを社会において確立できるのです。
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『引きこもり』は、簡単に言えば、【社会における居場所】を見つけられないことでしょう?
社会に居場所が見つからないものだから、最後の居場所である家庭に閉じこもる現象でしょう?
ピエロのような妙チクリンな格好をしても、家庭の外に【居場所】を見つけられることは、幸運なのです。
なにも、ぼくのような大人が彼を見て、眉をひそめるようなことではないのです。
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そーんなことに、だんだん考えがまとまってきた。
・・・っで、そこまで考えたら、自分のことを考えざるを得なくなった。
そうです、自分の【居場所】のことを。
ぼくは、一応ネクタイに背広を着て、典型的なサラリーマンスタイル。
どこから見てもサラリーマン。
もちろん、彼のような奇抜な格好はしていない。
でも、そういうスタイルをすることによって、自分の【居場所】を確保しているのだろう。
彼と同じじゃないか?
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じゃあ、その居場所は本当に自分の居場所なのだろうか?
自分が欲している居場所なのだろうか?
本当に?
この居場所は居心地がいいかもしれないが、自分の居るべき居場所なのだろうか?
そして、この居場所を失ったとき、自分の居場所は他にあるのだろうか?
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ピエロのような格好をした青年を見てから、こんなことを考えてしまいました。