・・・・・・っということで、当然のことながら、男性の写真は少ない。
極端に少ない。
この国の男性は、「ゴ」という丹前みたいな(っといっても最近の若い人は知らないだろーナ。)服を、粋に着こなし
ている。
見慣れてくると、カッコイイと思うようになる。
ひざ小僧なんかが出ていると、なんかカワイイ。
暑くなってくると、上をはだけて、腰の回りに上着を集中して巻きつけるのだが、これはこれでイナセなものである。
これには、デイパックを背負っている姿が似合う。
ちなみに、女性のは、キラといって、これにもデイパックがよく似合う。
男性は、一般的に話し好きだ。
街角には、にこやかに談笑する姿が見受けられる。
何を言っているのか、もちろん分からないが、これだけニコニコしているのは、冗談や駄洒落が好きな国民と見て
いいだろう。
さて、今回ガイドをしてくれたのが、この青年。
リンチェン君。
27歳。独身。
両親を小さいときに亡くし、いまは姉夫婦の家で厄介になっている。
ガールフレンドはいない。
海を見たことがない。
ちなみに、この国では、教育費と医療費はタダだ。
カレッジで経営学を学んだが、職が見つからず、3年間観光ガイドで食いつないでいる。
チベットには3種類の言語があり、彼はもちろん3種類ともOK。
お隣インドの、ヒンドゥー語も分かる。
英語もかなりなものだが、イマイチなところも。
そして、日本語を喋るのだ。
JICAの日本語教室に、1年半通っていて、片言の日常会話ならこなす。
合計、6ヶ国語だ。
日本語より英語のほうが上手く、途中で英語になったかと思うと、また日本語にもどるので、分け分かんなくなる。
一言で言って、真面目。
それが、日本人の真面目どころじゃなく、心底マ・ジ・メ。
筋金入りのマジメ。
そして、勉学意欲が高い。
あれはザボデンですねェ~なんて言うと、そりゃ「サボテン」と訂正してやると、ボールペンで手の甲にメモ書きす
る。
そんな具合で、一日が終わる頃は手の甲では足りなくなってしまう。
そりゃ、語学が堪能になるわなァ~。
ときどき振り返って、「ダイジョーブですかぁ~?」と聞くのが、クセだ。
その都度、「ダイジョーブですよぉ~」っと答えなければならない。
そのうち、彼が振り返ると、こちらから「ダイジョーブですよぉ~」っと先手を打つことが出来るようになった。
町を一緒に歩いていると、しょっちゅう彼の知り合いに会った。
東京では考えられない。
ティンプーはこの国の首都だぜ。
・・・・・・っと言っても、町ともいえず、アメリカ人がVillageだと言っていたと、憤慨していた。
でも、私もせいぜい村が適切だと思う。
首都を徒歩で掌握するのに、30分あれば十分なのだ!!
この国の全体的な印象を書くのは、最後にしたいので、このまま「男性編」を続ける。
さて・・・・・・っと、
気になるのは、彼の給料。サラリーですね。
この国の通貨の単位は、ヌニュルトンっと聞こえる。
結局、両替しなかったので、分からん。
タブン、1ヌニュルトン=2円くらいだと思う。
さて、彼は正社員じゃないので、1グループに対して、1日の単価が適用される。
要するに、日銭勝負だ!!
・・・っで、彼の一日あたりの給与はいくらだと思います?
ファイナルアンサァ~・・・ってか?
ジャジャン、200ヌニュルトン。
200ヌニュルトンper day
一日中ズゥ~っと、我が儘な旅行者と付き合って、200ヌニュルトンper day。
しつこいようですが、200ヌニュルトンper dayですぜ。
ものすごーっくしつこいですが、日本円にして、400円/日。
ガァ~ン
27歳の超マジメな、6ヶ国語を操る、好青年が・・・・・・
昼飯で、日高屋で素ラーメンを一杯分、立ち食いの富士そばで大もり蕎麦一杯分、回転寿司のくら寿司で4枚の
皿を食べられない日給で食いつないでいるんですゼ。
・・・・・・っで、一緒に付き合ってくれたこのドライバー。
His name is: ぺマ
ペマさん。
この国随一のドライバー。
日産Patrolを手足のように操り、S字カーブはなんのその、ヘアピンカーブが当たり前の国で、道路に吸い付くよう
な運転テクニックで、私の先入観を裏切ってくれた名ドライバー、ペマさん!!
彼を、一度日本に連れてきて、東名高速・・・・・・ではアカンなァ~、
普通の一般国道を走らせて見たまえ。
彼の第一声は「ナンじゃこりゃァ~」でしょうね。
真っ直ぐな道を走ったことが無い!!
平坦な道を走ったことが無い!!
だから、「ナンじゃこりゃァ~」でしょうね。
・・・・・・っで、彼の給料は?
また、ファイナルアンサァ~・・・ってか?
もちろん、彼はリンチェン君よりは、ずっと年上ですよ。
でも、彼の給料も同じく200ヌニュルトンper dayなんですよねー。
But(しかし)、
彼は、リンチェン君と違って旅行代理店の正社員なんですよね。
だっから、毎月一定の給料を得られる。
5,000ヌニュルトンper monthは硬いとのこと。
念のために、日本円に換算しますよ。
1万円/月なんですよねー。
でも、これで食っていける。
十分、食っていける。
ちょっとリンチェン君が羨ましそうでしたね。
そこで、ツアー(じゃなくて出張)が終わり、彼らに幾ら位チップを渡せばいいか悩んだんですよねー。
一人10ドルくらいかなァ~っと思っていたんですよ。
ポケットマネーで1,000円弱/人。
ところが、彼の話を聞いてしまったので、1,000円は多いだろう?
・・・・・・っという気になった。
なんといっても、彼ら2日分の給与より多いチップだ。
そこで、財布を覗いてしばし悩みましたね。
1ドル札で9枚。
10ドル札は6枚以上。
さて、困った。
5ドル/人がいいと思ったのだが、二人の間で差をつけたくない。
結局、リンチェン君には5ドル。
ペマさんには、4ドル+余った10ニュルトンを与えることにした。
考えてみるとケチな話しですね。
それでも、二人ともチップを受け取るときは、心底感謝していますという態度でしたね。
本当に、マジメな擦(ス)れていない人たちだった。
10ドルでもゼンゼン惜しくない。
なぜなら、間に入っている旅行代理店が暴利をむさぼっているのを知っているから。
でもねー、チップは多ければ良いってものじゃないんですよね。
リンチェン君とはメールアドレスの交換をした。
彼が身に着けた経営学部の知識を少しでも生かしてあげられるよう、力になってやりたいと思った。
本気でそう思った。


