第2話、季節の過ごし方です。
どういう意味だろうと思われる方も多いと思います。
まず、東洋医学的健康とは、「静かな湖上を風に流れる船のよう」と例えられています。風に逆らってもいけないし、船上で慌てて動かしてもいけない、「自然の流れの中にゆっくりと身を任せよ」ということです。
自然に沿った生き方の基本は「季節の過ごし方」ですが、季節の意味は、
「春」に種をまき、芽が出て、葉を茂らせていく。
「夏」にはその木に花が咲き、太陽をたっぷり浴びて、どんどん大きくなり。
「秋」は十分にエネルギーを吸収したものから、しっかり実をつけ収穫します。
「冬」は寒さにやられないように、葉を落とし、じっと耐えて「春」を待つ。
そして、「冬」に発散しなかったエネルギーを持って、また「春」に芽吹く。これが季節の生き方の基本です。
『春の過ごし方』
「春」は「発陳」(はっちん)といい、「冬」に蓄えていた陽気が、「春」の陽差しと共に表に発散されて、万物が発生し、発芽し、命のエネルギーがどんどん湧き出てくるという意味をあらわします。
つまり、色々なものが躍動し、活発になってくる季節なので、髪の毛の結んだものを解きほぐすように、「冬」の厚い衣服を緩め、動きやすい身体にすることで、「冬」にじっと我慢していた身体さんにも「春」の陽気で流れを作っていきましょう、という季節です。
行動は、睡眠をいくらか遅らせてもいいですが、早目に起きて散歩する等、一年の準備運動の時期です。いきなりフルパワーでは、寝ていた身体はびっくりして病気になってしまします。
昔の人は、「冬」は雪で閉ざされて、外仕事は何もできない為、無理していませんでしたが、現代人は「冬」だといっても関係ないので、「冬」にエネルギーを発散させすぎて、「春」の芽吹きの季節に芽が出ない。そのため「春」に病気になる。「春」代表的な病気はなんでしょうか?
正解をされた方が多いと思いますが、「花粉症」です。(花粉症については、第3話で詳しく話します)
つまり「春」は、1年の準備運動、ストレッチ開始の季節です。
先日マリナーズのイチロー選手のテレビを見ていたら、「あっ!これがイチローの怪我のない素晴らしい成績を残している理由だ。」ってのを見つけました。それは、「試合前に十分なストレッチと十分な準備運動」です。これは、「春」の過ごし方と一緒です。1年の始まりと試合の始まり、しっかり整えてから、「夏」に向かう準備と試合の準備って意味です。
これで、準備ができると、いよいよエンジン全開の「夏」に病気や怪我もなく、元気に過ごせます。皆さん準備してくださいね。
『夏の過ごし方』
「夏」は、「蕃秀」(ばんしゅう)といい、暑さを番傘で防ぎながら、万物がどんどん成長し、勢いをつけて立派になる時期をいいます。
つまり、「春」の発芽から、どんどん大きくなってきたものを、さらに勢いをつけていき、1年の蓄えを十分に作る時期です。
行動は、この季節は、いくらか夜更かしをしてもいいけど、朝は早く起き、昼の暑さにやられないように、朝のうちにいろいろやるようにした方がいいでしょう。
中のエネルギーを十分に使って花が咲くように、身体においても中に気をため込まないように、暑気を十分に発散させる(汗)ことが大事です。これによって、中の悪いものを十分に排泄するという意味もあるので、毎日クーラーにどっぷり浸かっていると、代謝できないものが溜まってきます。これが、「秋」に病気を起こす元になっています。汗は、体温を下げるだけではなく、代謝にも深く関わっているのです。
逆に、汗もかかずに涼しいところばかりにいると、手足の痛み、発熱、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐等の冷えの病気を出します。
逆に暑さにさらされ続けると、頭痛、発熱、口渇、多汗、熱射病等の熱の病気を発症しやすくなります。
「まとめ」
「春」は、1年のスタートです、準備運動と「ストレッチ開始の季節」です。
「夏」は、1年の最盛期です、「蓄えを十分に作る季節」です。
次回は、「秋・冬編」です。お楽しみに!
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