【「過去は変えられない」という言葉の捉え方】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

 
先日、
自宅をでて駅へ向かって
歩いている途中、
ゴミと一緒に歩道へ捨てられている
コンビニ袋に気づいた。
 
袋の中にはコンビニ弁当の
容器が入っているのが
透けて見える。
 
スマホを見ながら歩いて
いたので、僕が気づいたのは
そのゴミが足元の視野に入って
きた瞬間だった。
 
僕はそれをまたいで、
通り過ぎた。
 
その直後、突然、
気持ちがざわついた。
 
過去に後悔した出来事を
思い出したんですね。
 
もう何年も前のことだけど、
出張で都内のホテルに宿泊する
時に、繁華街を徒歩で抜けて
行く時のこと。
 
道路には、あちこちにゴミが
平気ですてられていたんですね。
とくに缶とペットボトル。
あと、タバコの吸い殻や空箱とか、
なんかの袋とか、とか。
↓こんな感じ。ここまでひどくは
なかったけど。
 
こういうことやるやつ、
全員クソだな、信じられん。
そんな不快な気分で通り過ぎた。
 
翌日、長い移動があるため
朝6時ちょっと前くらいにホテルを
でて、来た時と同じ道を
駅まで歩いた。
 
すると、
僕が昨日の夜に見たゴミだらけの
道路が綺麗になっていることに
気づいた。
 
そこには4名のご年配の男性が
大きなゴミ袋を持ちながら
ゴミを拾い続けている姿もあった。
 
前日の夜、僕は頭の中で、
道路のゴミをみながら
「これを、誰が掃除すると思って
思ってんだ。本当に迷惑な行為だ」
と思っていたんですね。
 
実際に掃除している人を
見た瞬間、そう思っていた自分を
思い出した。
 
男性4人は、みんな同じ上着を
着ていたので、
おそらくボラティアの団体か?
もしかしたら、
お金をもらって仕事としてやって
いた人たちだったかもしれない。
しかしいずれにしても、
こうやって綺麗にしてくれるって
のはありがたいこと。
 
仮に、お金をもらって
仕事でやってくれているのだしても
これは感謝すべきことだ。
素直にそんな気持ちになれた。
 
全部は無理にしても、
目の前に落ちているものぐらい
なら、近くにゴミ箱があったら、
自分が捨てることもできたのに。
そんなことを考えさせられた。
 
結局、自分も
「誰かが掃除するだろう」と
思って何もしなかった。
 
全然いいやつぶるわけじゃないけど、
それをすごい後悔したんですね。
 
そう感じさせるくらい、
汚かった道路がキレイになっていて
なんか自分が見て見ぬ振りを
してしまったみたいな感じ。
 
その瞬間の「あっ(汗)」という
記憶が突然よみがえったんです。
 
多分6年ぐらいも前の
出来事だったと思う。
 
冒頭で書いたゴミの入った
コンビニ袋をまたいで通り過ぎた
あと、そのことが突然頭の中に
でてきた。
 
一瞬「どうしよ?」と躊躇したけど、
強烈に気になってしまい、
そのコンビニ袋を拾いに戻った。
 
でも、別に良い行いをしようとか
そんな意識は全然なかったし、
別にそんなことをここで書きたい
わけじゃない。
 
なんか
そのまま通り過ぎてしまったら
自分がすごい後味が悪いと思った
だけの行為。
 
例えていうと、、
 
電車で座っている時、
明らかに席を譲ってあげるべき
状態の人が目の前にいるのに、
譲るタイミングを逃してしまい、
「なんであの人、譲らないの?」
と周囲から見られている気分に
なってしまうような。。。
 
なんかそんな感じで
体が無理やり動いただけだった。
 
結果は
とにかくホッとした。
その一言に尽きる。
 
僕は
今まで振り返ったこともなかった
ような過去の出来事を
こんなふうに突然
思い出すことが時々ある。
 
全部、ダメな自分の出来事です。
 
これって珍しいことなんだろうか。
それとも誰でもよくあること
なんだろうか。
 
今回は人生の中でも最近の
出来事だったけど、
いつもは幼稚園から20代までの
出来事が大半だ。
自分がとった情けない言動が
ふと頭の中に浮かんでくる。
 
なんであんな小さい時の
出来事を未だに覚えているん
だろうって思うことも少なくない。
 
自分が過去に後悔したことや
とってしまった愚行に対して、
ずっと宿題を与えられているかの
ような気分だ。
 
でも、本当に小さなことだったけど、
気になったことをやり残さずに
できたことは、ささやかな嬉しさを
感じさせてくれた。
 
日々そんなことを積み重ねることが
できたらいい。
 
そういうことが
いつか大きな気づきに変わるかも
しれない。
ただの、後ろめたい記憶なだけで
終わらせないように。
そんな意味があるように思えた
出来事だった。
 
過去は変えられないと言うが、
別にそれはしょうがないから
忘れろ、気にするなって
意味だとは限らない。
 
過去を「上書きしていく」
という言葉に言い換えてみては
どうだろう。