『最も強い種や最も賢い種ではなく、最も変化に強い種が生き残る』byダーウィン
一昨日は札幌で会議。その後は、北海道ジンギスカンへ!
焼き肉は、肉がなくなるまで野菜は食べない習性です。よって僕がいるテーブルの鉄板は常にこの状態。
支配人の皆さんと共に今後について話し合う中、思わず夢中になって『まず先に僕の話を聞いてほしい』と無意識に語りはじめていた。その内容は、
★環境の変化に適応しなくてはいけないということ
環境を変えよう!という思考で成功する人ももちろんいます。世の中の成功者と呼ばれる人のなかにはそんな人もきっとたくさんいますよ。それを前提に、それだけではない、別な道があるというお話。
環境ではなく自分を変えることで成長することも可能だということ。現状にとどまらなければ、その困難を乗り越えた先を経験することができないのだから。これは企業でいえば、新たな事業を始めたり、既存の事業でも目標を達成する構造を変えるといったことになる。
『最も強い種や最も賢い種ではなく、最も変化に強い種が生き残る』
ダーウィンの進化論は生物のみならず、企業にも言えることではないか。記憶に新しい話題でいえば、mixiの例。SNS業界で圧倒的な地位を築いたmixiが、スマホへのシフトによる広告売上減少や、他のSNSの伸びに押されて赤字経営となった。
その状況でついには創業社長の交代。その後は多くの人がご存じの通りだ。新社長はスマホゲームを新規事業として打ち出し、奇跡的なV時回復。赤字損益から60億以上の黒字転換。売上ではなく損益である。
ゲームはまったくしない僕ですら、モンストのことは知っている。スタッフもみんなやっているし、電車にのってもゲームしている若者だらけです。会員制の書き込みコミュニティサイトから、スマホゲームを通してのコミュニテイ提供と、共通点はあるが、その手法をガラリと変えて圧倒的な支持を得て、多くの人に楽しみを提供することに成功した。
でもですね、自分を変えるってのはそんな簡単じゃなくて。自分が覚えてきたことや、体験してきたことのフィルターにかけて物事を見ようとしてしまうもんなんですよね。mixiも相当な苦労や痛みがあったことだろう。
これは今やるべきだ、これはリスクが高いから回避すべきだ。これは現状には合わない、これは現状に当てはまる。これはここがおかしいからやるべきではない。
このような判断がすべて自分が勉強したことや、興味、関心というフィルターにかかってしまう。そのことが自覚できなくなってくる。
勉強で身に付けた「知識」は、やがて自分の持つフィルターとなりやすい。意識しようがしまいが、人間とはそういうものじゃないだろうか。そこから「見識」を広め、高められるかどうかがもっと大事だろう。
知識は貧弱でも見識を立てられる方がずっといい。物事を自分が見たいように見ようとするフィルターを外せる人間だ。
勉強というのは、自分が知らないこと知ろうとすることですよね。これは簡単。だけど『学ぶ』というのは、それにプラスして、
『自分の理解が間違っているのではないか?という視点に立ち、あえて理解できる解釈を探してみる。』
ということから生まれるものが大きい。
物事の本質を捉えた判断力はそこから養われ、『見識』の深さ広さを生む。僕はそう思う。それがなければ、自分は物事の悪い面だけを見ようとして、他の人が良いと思っている部分については表面的にしか受け入れられなくなる。
悪い面をみて批評家になるのは実に簡単。誰でもできる。だから「あえて理解できる解釈をさがす」「見識を養う」が大切。
『実際問題にぶつかって、いろいろな矛盾や抵抗に鍛えられ、きびきびした実行力になりますと「胆識」であります。』
東洋思想の普及に努め、日本の権力者に対しても絶大な影響を与えていた安岡正篤先生の言葉だ。「見識」に決断力と実行力が加わったものを「胆識」という。
胆識は『矛盾や抵抗によって鍛えられる』。それによって変化する環境の中で自分を活かしきる力を身につけていく努力をすること。これはまさに成長、そして進化の過程だ。
だからまずはフィルターをオフにして自分を鍛えるのがいい。鍛えた後の行動段階でまたオンに、学ぶ時はオフに。この繰り返しだ。
また、ある物事について○○という理由で受け入れることが難しい、認められないということはない。逆である。『受け入れない、認めない』という目的を達成するために、そのような理由ばかり見ようとする。自分が見たいようにしか見ることができなくなる。
会議で話を終え席に着いたあともそんなことを思い返していた。興奮なのか緊張だったのか、カラダ全体が熱く火照っている自分に気付いた。フィルターをオフにし、批評的な態度を捨てることが、学びと成長の根底にある。周囲へそんなことを伝え続け、人材育成を仕事としている自分もまた、このことは信条としていきたい。そして『最も変化に強い種』となり進化していこう。
