【ヘビースモーカー時代】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

たばこの値上げが実施されてから、1ヶ月が経過しようとしている。


今までは数十円単位だったのに、今回は一気に100円くらいの値上げ。


税負担率が約65%の商品だ。






こんな税負担率が高いモノって、他にあるでしょうか?分かりませんが


あったとしても、ごく僅かなのではないでしょう。








ところで、『実は、私は喫煙者でした』




大学時代、ちょうど、20歳になった頃から周囲の影響で吸いだして、


たしか24歳くらいまで吸っていた。








当時勤めていた会社の喫煙者達が原因で、禁煙を決意したのですが、


そう簡単にはやめることはできず、気が滅入っていたのを覚えている。








吸いたくないのに、吸ってしまう。嫌々タバコに火をつけている日々。


ため息をつきながら、うな垂れるように吸っていたんです。




やめたいと思っているタバコを吸っている自分が惨めでしょうがありませんでした。





禁煙したくてしたくて、しょうがないのに、吸ってしまう。


何度、心に禁煙を誓っても、すぐに挫折してしまうんです。







そんなことを繰り返している内に、『禁煙する!』と決意することが自体が


間違っている、と感じるようになりました。




どういうことかといいますと、




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苦しい原因はタバコではなく、自分自身にある




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と考えるまでになっていたのです。




それからというもの、タバコを我慢しようと思うのはやめて、


自分が吐きだす煙をみながら、




『何故、今自分はタバコをすっているのか?』


とういことを考えるようにしてみた。






吸いたくない理由は、はっきりしている。

でも、吸いたい理由は考えたこともなかった。





タバコを吸う理由やタイミングは色々あるが、


とにかく吸うと落ち着くんですよね。




それが何故なのか?ということを、吸う度に考えていました。




ある日、タバコの先っぽから登りあがる煙をを見ていて、


何気なくこんなことを呟いたんです。





『いま、こうして吸っているから、次も吸いたくなるんだよなぁ』




・・・・




・・・・




・・・・




・・・・




『ん。そうなんだ。そういうことか・・・・』








この言葉を発した瞬間、私は自分が今すぐ禁煙出来ることを確信しました。


ですから、今でもはっきりとその時のことを細かく覚えている。






勝ち誇ったかのように、


その時吸っていた生涯最後の1本を灰皿の上でもみ消した。










吸いたい理由が、はっきりと理解出来た瞬間だったのです。


そしてその理由が100%正しいことも自信があった。





【今、吸っている1本が、次の1本に繋がっている】





タバコは、1本1本が見えない鎖で繋がっている。


この鎖をどこかで断ち切れば、もう永遠に吸うことはなくなる。


釣り糸を食いちぎった魚のように自由だ。勝者だ。




吸いたくないのに吸っている原因が、今、指に挟んでいる1本である


ことにやっと気付くことが出来たのです。










最初の1ヶ月くらいは、吸いたい気持ちも続きましたが、


『次の1本』


『特別な状況での1本』




これが無ければ、禁煙に成功出来ることを確信していたので


今までのストレスが嘘のように吹っ飛び、逆に1日経過する毎に

『よし、今日も勝った』


という思考が出来るようになっていた。毎日が勝者だった。





タバコに支配されていた自分を変えることが出来て嬉しかった。





当時を振り返ると、不思議でしょうがない。


あれほどやめたいと切に願っていたのに、やめられなかったタバコが、


視点が変化した瞬間に禁煙成功を確信し、その通りになった。






タバコと無縁な方や、意思の強さで禁煙出来た方には、おそらく大げさな

話に聞こえたかもしれませんが、以前の私のように、やめたいんだけど


吸っている人は少なくはないと思うんです。







禁煙成功を通して私が感じ得たものは、自分の行動を改善したいのなら





★今、それを行っている(思っている)理由が客観的な事実なのかどうか?



それを【正直な気持ちで】評価することが役に立つということでした。





失敗をして言い訳をしたい時、悪感情が沸き起こった時、


そんな時に役立っている。