詩人 意味を成さず  ~掌握~ -2ページ目

詩人 意味を成さず  ~掌握~

私が詩だと思ったものを
ロックンロール

岩見沢 2018 8 29

 

知るよしもない街の変容に目を開く。懐かしさは一つの塊となって記憶に強化される。過去が衰退していく駅前。新しい建物が新しくない。

 

限りなくゆったりとした過疎の体現。

 

俺の中身も過疎にあえいでいる。

 

躊躇を知らず、未来を考えることなく未来に期待をした。たいして大きくもない手のひらにペグが握り締められていた。若者に正しい展望はない。あるのは薄く広がった虹のような自分への過信。

 

この街に一体化していた俺はこの街の発展に寄与しているといる実感を持っていた。アーケードがなくなっていくこの街に。

 

そして削られた。意気揚々希望に溢れた俺は自分の甘さに気がつく。岩見沢に甘く抱かれていた俺は次の街の無関心さに乏しくなっていった。

 

俺は低いところから平坦に下っていった。

 

良い記憶はゆったりとした過疎を体現していく。人生はか弱いピースで完成されていく。

 

時間を超え、塗り替えられない自分。後戻りできないところはどこだったのか。

 

駅前のコンビニの店員が知人だった。覇気のないあいさつ。客の顔も見ず、ベルトコンベアー的な接客。俺は顔を伏せばれないように店を後にした。この街の過去がまぶしすぎて、この街が輝いていた頃が今の自分と対比されて、目が開けられなかった。

 

 

 

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「間違いの数え方」    2018 5 23

 

 

「バカっていいよね」

「何も考えなくて済む」

彼女はそう言ってドアを力強く閉める

 

バカって言われたことより近所迷惑を心配する

彼女は帰ってくる

いつものこと

 

バカは言い返さない

彼女はそれに腹を立てる

何かを言い返したら

もっと腹を立てる

 

バカを演じるたびに君への愛をためていく

俺の能力は君を騙すためにある

 

間違いはいくらでも

とまどいは気分屋で

扱いはそれなりで

間違いはいくらでも

 

バカが道を歩く

バカが飯を食う

バカが恋をして

バカがバカと呼ぶ

 

バカは謙虚でかなり本を読む

体調が悪くても冷静に対処する

 

バカになるために大学まで行った

学歴に意味はない

俺はバカだから

 

バカと呼ぶ声に安心が隠される

何をすればいいか本当はわかっている

ずっとそばにいてほしいのだろう

 

間違いはいくらでも

君は俺を愛している

バカと呼びながら俺を愛している

 

間違いの回数が俺たちを確かめる

俺に期待して俺をバカと呼ぶ

 

 

 

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観劇 2018 5 24

 

 

呼び声の高い演劇を観て後悔をしなかった日はない

どうやら俺の感性は大きく振れているらしい

緑色のワンボックスに紫の犬が乗る

じゃあ俺は黄色のマウンテンパーカーを羽織ろうか

 

西口のコンコースを見渡すと

誰もかれもがモノトーン

せいぜい頑張って紺色カーキ色

ルージュとマニキュアだけが健闘中

 

全く響いてこない

みんなどうした

何かあったのか

お前が目立つと爆撃されるのか

 

カフエーの女給がそんなみすぼらしい色でどうする

客をよろこばせろ

金を稼げ

大正デモクラシーは文明開化よりもセクシー

お前のコーデの下に隠されたものは激しく色めいているのではないのかい

 

重力に負けそうな虚無のカラー

黄色いハンカチを見て反省しろ

昭和の成長は団塊のセレモニー

60過ぎはあなどれない

 

何か落ち着いたふりを仕込まれたのかい

後ろにムチをもったサーカスの団長がいるのかい

ガウガウいって炎の輪をくぐってろ

俺は空中ブランコにあこがれるけどね

 

それでも自分には主張があると

自分の個性はそこにあるわけではないと

声高らかに宣言してくれ

その鋼鉄の意思を見せつけてくれ

 

悲鳴と鳴き声が多い無名の芝居を観てそれなりの満足があった

アジアもブロードウェイに負けてはいない

ときにピンクが似合うそんなゾウもいると聞いた

ピンクの川が流れる模倣の得意な大国もある

 

詩人よ立ち上がれ今こそ決戦のときだ

意地になって個性と難解を競う大会が始まる

鋼鉄の意思を持つが表現できない凡なるサルたちに

目に見える形で具象と抽象の狭間を突きつけろ

 

裸の自分で勝負するとうそぶく白Tシャツ野郎に

意気地のなさを指摘しろ

学校の制服がなければ勝負もできない

見せかけの覇気に本当のことをささやけ

 

人と違うことを叩かれたくない

人と違うことで後ろ指をさされたくない

はやりものは手に入れたい

みんな着ているから自分も着ることができる

 

もう少し大きく振れてもいいんじゃない

たまにはドキュンとぶっ放してもいいんじゃない

お前の渋さも悪くないけれど

芸術はもう少し幅があるんだよ

 

お前の破廉恥は誰もにバレている

あいつの破廉恥を暴露しろ

破廉恥を隠すぐらいなら

演劇なんざ観にいきゃあしない

 

 

 

 

 

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スライダー 2018 6 18

 

 

階段を行く

勇気を出して髪をなびかせ着地を決める

緑の中を僕は見守る

繰り返される

下から昇る

 

君の笑顔

瞼の下

汗をかきつつお日様匂う

君は遠くに僕は見上げる

両手をあげて

大きくなった君の手を取って

 

あの公園にいつまでもあるすべり台

卒業したすべり台

まぶしく光る君の笑顔を僕は忘れない

 

 

 

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牙   2018 5 30

 

 

貝殻細工の花

持ちし手に命をめぐらす

斬って取る

 

訳聞かず目で諭す

訳言わず愛でず

 

破天荒を求め肩書を捨てる

月の日出で潮

今宵戦いの銅鑼響く

生を享け我に挑む

我こそ頂点とて

雌雄を決する

尽きず牙

 

年の功

耳をくぐる

止める術なし

我を通す

 

去際振り返らず細道をゆく

震えし足

自ら剣刺す

 

破天荒を求め肩書を捨てる

月の日出で潮

今宵戦いの銅鑼響く

生を享け我に挑む

我こそ頂点とて

雌雄を決する

 

未だ燃え尽きぬ

認めず

 

未だ燃え尽きぬ

喪失の疑い

 

 

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学び 2018 4 5

 

わたしにとって学びとは見えないものを照らすこと

懐中電灯握りしめ屋根裏部屋にしのび込む

おっかなびっくり布めくり光を当てるようなもの

さわってなめて聞いてみて

においをかいで目をこらす

 

毎日探検あいうえお

胸が高鳴るらりるれろ

次のドアのドアを開け

ノブのカギの穴をさがす

 

わかるという手ごたえをつかむ

わかることが楽しくなる

わからないことがあることに気づく

わからないことの達人になる

 

小さな学びの始まりを私はきっと忘れない

こんがらがってきたときに立ち返ってくる場所だから

 

他のみんなも照らしてる

パーティを組んで笑いあう

得意分野は人それぞれ

あっちにいってこっちにいって

 

わたしはとってもヨクバリで

のこらず自分のモノにする

わたしのコトバに表して

記憶のノートに書き留める

 

引き出しの奥で待っていた時代遅れのデジタル時計

回転しながら空を飛ぶシンセサイザーモンキーマジック

家から知らない電柱まで勇気をだしたあと100メートル

黒板無視して大胆に見つめた横顔新学期

 

ばれないようにお風呂場で暗唱続けた七の段

なんだか大人になりたくて口にしてみたグリーンピース

初めて覚えた外国の人の名前はローラ・インガルス

甘いものには塩がしょっぱいものには砂糖がはいっていること

 

手をのばしても熱くない線香花火の放物線

転んで泣いている子どもをさらにしかりつけるお母さん

どうにもうまくいえないけれどお帰り今年も冬の香り

しかりつけ泣いている子どもをギュッと抱きしめるお母さん

 

比べる

選ぶ

人とのつながりの中で使う

 

オレンジの光はいつの間にか

大きな束になるまぶしいほどに

 

恐ろしく目を背け知りたくないこともある

しかし好奇心は枯れない泉

 

いつまでも私は若い

気持ちさえあればそこは学び舎

試したい活かしたい心豊かに暮らしたい

 

わたしの学びは誰にも奪えない

 

いつか振り向き

立ち止まったとしても

だれかがきっと

わたしを照らしてくれる

 

 

 

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怪しい奴ほどよく喋る   2018 5 25

 

 

怪しい奴ほどよく喋る

金の話が特に上手い

金が二倍になるという

誰もが得することになる

これだけ払えば今すぐに

金のなる木をくれるらしい

親戚縁者かき集め

金を払えばいいらしい

くたばりゃ金も使えない

よだれをたらして人をみる

 

怪しい奴ほどよく喋る

賭博の話が特に上手い

賭場の隠れたしきたりを

せっせと皆に吹き込んで

誰もが仕事を辞めていく

妻の説得する者も

妻を泣かせるとは知らず

昼から家を飛び出して

怪しい場所に寄り集まる

誰もが仕事を辞めていく

 

怪しい奴ほどよく喋る

酒の話が特に上手い

仕事終わりの喜びを

昼間に味わう快感に

皆を集めて誘い出す

酒場の主人は意気揚々

昼から店を開きだし

飲めない酒も勧めだす

どいつも酔ったふりをして

気に入らない者殴りだす

 

怪しい奴ほどよく喋る

子どもの話が特に上手い

教育なんざに目もくれず

家の仕事を手伝えと

叩き込むのが愛情と

それが将来役に立つ

目先の幸せ掴み取る

言われりゃ疑うこともなく

子どもを叩く親になる

子どもを泣かす親になる

 

怪しい奴ほどよく喋る

音楽の話が特にうまい

今年の祭りは終わっても

心の癒しは必要と

楽器を手にして歌うたい

誰かを慰め励ませと

押しつけがましい芸術に

誰もが心を動かされ

どうでもいいよな歌声に

価値があるよと言ってのける

 

怪しい奴ほどよく喋る

愛の話が特に上手い

1人で過ごす者たちも

明日にも愛をくれるらしい

差し出す両手を切り落とし

相手にあげればいいのだと

誰もが両手を切る物を

探すが一人じゃ切れなくて

他の奴らにお願いし

最後の一人は切れなくて

 

怪しい奴ほどよく喋る

死人の話が特に上手い

いつかは誰もの生命が

空か地中に行くらしい

誰もがクラウド7へと

生きてるうちに徳を積む

しなくてもいい荒行を

人に勧める者もいる

家から何から引っぺがし

誰かに寄付する者もいる

 

怪しい奴ほどよく喋る

詩人の話が特に上手い

言葉を適当につなげ

誰もを騙すと驚かす

この世の怪しい者たちで

詩人が一番怪しいと

今度は真面目に語りだす

詩人にだけは近寄るな

家族に詩人がいたならば

槌で目を打て腹を打て

 

怪しい奴ほどよく喋る

詩人の寝言にゃ気をつけな

 

 

 

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火星77号 2018 5 1

 

 

あいまいな感情を見事にスルーしてタブレット3錠

どこかの山上でタイヤがパンクしてあてもない惨状

 

異端惑星のリミットのカッターお前は銀色のギターを持っていた

稀有麗しの愛液はリッターお前は銀色のギターを持っていた

 

麗しの令嬢はそいつに驚き目も当てられぬ事情

難解の二乗がよせてはかえす二度見すれば会場

 

異端惑星のリミットのカッターお前は緑のペダルを踏んでいた

稀有麗しの愛液はリッターお前は緑色のペダルを踏んでいた

 

Camp it up

Beer it up

Bore it up

Beat it up

Sex

 

散乱は形而上最高のロックが展開する解きは満場

テーマは愛情熱狂の渦の中心は諸行無常

 

異端惑星のリミットのカッターお前は赤いアンプを積んでいた

稀有麗しの愛液はリッターお前は赤いアンプを積んでいた

 

Camp it up

Beer it up

Bore it up

Beat it up

Sex

 

繰り返す歴史うなれセクシー

舞いとりあえず堕ちてきたマーズ

 

宇宙からのジプシー入れ上げたフォクシー

からまった帰途レッドプラネット

 

未知なる性交を完成させてパフォーマンスは成功

 

Sex

 

 

 

 

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「価値の多様化」  2019 6 22

 

 

 

誰かがそこら辺の道端に線を引いてやみくもを雪崩方式に配置しナイフやフォークを機能的に刺していく

周囲は特殊な何かを感じた

あっというまにフォロアーが増え価値なのだと

普遍性を失い水たまりみたいに散乱していて水たまりの数だけの価値

結局人間は水たまりの統合をおこなわなければならない

しかし辺鄙な価値に縋りつけたアイデンティティはか細くて武器にすることはとても

 

価値は多様化なんてしない

決定的に俺たちは似ているんだ

限りなく

 

自分に見える範疇だけを価値として認めることの恐ろしさ

皆が自分こそただしい

価値の一部分を獲得したとい失いことを価値に従う

一つの価値を生み出したのだと

あなたは早い

 

 

 

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何もかもが美しい 2018 5 24

 

 

誰かがいる

横にはいなくても誰かがいる

その寂しさを埋める方法がなくても一緒に考えてくれる人は必ずいる

そこにいれば見えないものもいつか見えるようになる

僕らは前進している

居場所を先に進めている

心配しなくていい

あの日には戻らない

僕らはいつだって孤独な気がするんだよ

 

あの人といると歌えない

あの人といると描けない

お金が足りなくてみじめな気持ちがする

できないことにばかり

襲ってくる自己嫌悪

それでいいじゃないか

誰よりもできなくていい

人並みを目指せば十分だ

初心の喜びが

よみがえるときがくる

僕らはいつだって自分がダメな気がするんだよ

 

Every

Everything Beautiful

In Your Pocket

 

Every

Everything Beautiful

In Your Pocket

 

Beautiful

 

全てがほしい

それはとても直接的な欲求

君の好きな人にキスする人もいる

それが許せなく理不尽に感じる

生まれ持った環境を許せなくなることもある

でも

君をねたむ人もいる

必要ない嫉妬

仕方のない嫉妬

僕らはいつだって人を卑しくねたんだりするんだよ

 

本当は方向なんて誰にもわからない

本当に自分にふさわしいものは与えられるものじゃない

憂うつはときに宝になる

自分をみつめて糧になる

得ることのできない想像はすばらしい

得ることを希望する努力も同じぐらいすばらしい

努力が花開くのはいつかわからないけど

花開かない努力はない

僕らはいつだって迷い悩んだりするんだよ

 

Every

Everything Beautiful

In Your Pocket

 

Every

Everything Beautiful

In Your Pocket

 

Beautiful

 

気に入らないことは気に入らないんだ

時間を守らない

悪口をいう

思い通りにいかない

感情に身を任せどこまでも行くがいい

許せない気持ちを許せなくなるまで徹底的に腹を立てるがいい

そして相手も君に腹を立てるしお互いに憎みあう

そこから学ぶこともたくさんある

僕らはいつだって怒りに満ち溢れたりするんだよ

 

生きるということに違いはない

あの人の生きるも君の生きるもすべて生きるだ

その人生をうらやむことはよくあることだ

親に八つ当たりすればいい

どうにもならないことを他の人のせいにすればいい

100人恨み100人呪い

1人を愛する自分を信じよう

僕らはいつだって恨み呪ったりするんだよ

 

Every

Everything Beautiful

In Your Pocket

 

Every

Everything Beautiful

In Your Pocket

 

Beautiful

 

 

 

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