岩見沢 2018 8 29
知るよしもない街の変容に目を開く。懐かしさは一つの塊となって記憶に強化される。過去が衰退していく駅前。新しい建物が新しくない。
限りなくゆったりとした過疎の体現。
俺の中身も過疎にあえいでいる。
躊躇を知らず、未来を考えることなく未来に期待をした。たいして大きくもない手のひらにペグが握り締められていた。若者に正しい展望はない。あるのは薄く広がった虹のような自分への過信。
この街に一体化していた俺はこの街の発展に寄与しているといる実感を持っていた。アーケードがなくなっていくこの街に。
そして削られた。意気揚々希望に溢れた俺は自分の甘さに気がつく。岩見沢に甘く抱かれていた俺は次の街の無関心さに乏しくなっていった。
俺は低いところから平坦に下っていった。
良い記憶はゆったりとした過疎を体現していく。人生はか弱いピースで完成されていく。
時間を超え、塗り替えられない自分。後戻りできないところはどこだったのか。
駅前のコンビニの店員が知人だった。覇気のないあいさつ。客の顔も見ず、ベルトコンベアー的な接客。俺は顔を伏せばれないように店を後にした。この街の過去がまぶしすぎて、この街が輝いていた頃が今の自分と対比されて、目が開けられなかった。









