詩人 意味を成さず  ~掌握~ -11ページ目

詩人 意味を成さず  ~掌握~

私が詩だと思ったものを
ロックンロール

What i should be 私のあるべき姿           2018 4 17

 

 

 

自分探しする人を

バカにはしない

早く帰ろうとする人を

引きとめたりしない

泣き出しそうな人に

声をかけたりしない

私ならきっとそうしてほしいから

 

反省している人に

目を合わせたりしない

気にしている人を

ほめたりしない

好意を示した人に

催促しない

私ならきっとそうしてほしいから

 

what i should be

what i should be 

what i should be  

should be

 

立場が上だからって

敬ったりしない

色が違うからって

困ったりしない

戦っているからって

歩けなかったりしない

私はそういう世の中を求めているから

 

what i should be 

what i should be 

what i should be 

should be 

 

誰もいないところで

詩を編んだりする

僕らの運命を

お茶と共に受け入れたりする

たとえ君がどうなろうと

憐れんだりしない

私はいつもそう過ごしている

 

what i should be 

what i should be 

what i should be 

should be 

 

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「快速エアポート」       2018 8 2

 

 

色とりどりの浴衣が揺れている

今日は潮祭り

札幌から小樽まで

浴衣を着て電車に乗る女の子たちがこんなにいるとは考えてもいなかった

華やかな

女の子たちは興奮している

うちの犬とそっくりだ

 

小樽で友達とギターを弾く

普段は横にするギターのハードケース

人の邪魔にならないように縦にする

満員の快速エアポート

僕の大きなハードケースに見向きもしないで

新千歳の反対側に女の子たちは花火を目指す

 

小樽で電車を降りる

駅前は浴衣を着た女の子で溢れていた

鮮やかな

僕はそっと人ごみを離れ

遠巻きに青春を眺めていた

ハードケースを横にして置いた

そうして

 

友達がタクシーで迎えにきた

僕は慌てて乗り込んだ

薄明かりの駅前を後にする

女の子たちの色彩が次第にぼやけていった

 

 

 

 

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1993」              2018 4 10

 

 

ほらなんていうか男の子と女の子が気安く遊ぶだなんて

ぼくらにはちょっとまだ早いというかいやそうじゃないな

仲良く遊んでいる奴らはたくさんいたんだろうけど

ぼくらにはちょっとした勇気が足りなかった

 

ぼくらときみらはあまりにも急激に仲良くなってしまって

パーティとは何かすら知らないで準備してしまった

そこはカオスだった

ほとんどみんなが背伸びしていて

お酒もたばこも親への嘘も初めてのことが多すぎた

 

ハダカで転がる男の子

熱気にやられる女の子

それでもお互い大好きで

一緒に噴水飛び込んだ

 

そうだね都会は空虚ではないし現実はかなりロマンチックだ

ぼくにはぼくにふさわしい仲間がいてなんだか一緒にバカになれた

女の子のことを考え女の子について語り合い女の子のことを考えた

姉は大嫌いだったけど他の女の子はみんな素敵だと思っていた

 

手慣れたようなふりをした初めてのキスは1993

仲良くなった女の子の中で3番目くらいに好きだった子と

付き合うことはなかったけどみんなの中で目が合うことはよくあった

大好きな彼女たちがこれからいがみあうとは思っていなかった頃

 

抜け駆けをする男の子

全部知っている女の子

それでもお互い大好きで

ここに未来が全部あった

 

少なくてもぼくなんかは変化に気づくはずもなく能天気そのもので

愛・恋・忘れない・君だけだなんて言葉は使っちゃいけないルールで

現国をさぼって健全に草っ原に寝ながらバンド用の歌詞を考えていた

一番人気の女の子が彼女たちの亀裂の原因になってるなんて知らずに

 

諜報員の話によると裏表がどうのこうの

大好きな彼女たちは割れた

全員本物の笑顔でいいじゃん

ぼくらの笑顔には下心も入ってたけど

ぼくらはきみらと仲良くなるのに精一杯だった

バラ色に殉じていた

だから女の子同士の関係修復なんてぼくらのレベルじゃどうしようも

 

手も足も出ない男の子

引っ込みつかない女の子

それでもお互い大好きで

できればもう一度123

 

恋がヘタクソな男の子

恋に恋をする女の子

それでもお互い大好きで

一緒に噴水飛び込んだ

 

恋がヘタクソな男の子

恋に恋をする女の子

それでもお互い大好きで

一緒に噴水飛び込んだ

 

 

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意味の意味ってどこにあるんだろうね

意味って聞かれてついつい辞書やスマホで調べたりして

ってことは意味は辞書やスマホの中にあるのかい

 

好きな人に好きって言われたらうれしいけど

嫌いな人に好きって言われたらなんであんなにいやな気持になるんだろう

「好き」という言葉の意味は辞書的には変わらないはずなのに

 

会話とは

聞き手は話しての意味を受け取りそこに付随する何もかもを含め受け止める

そこには鉛筆一本ですら形を成すものでのやり取りは行わない

聞き手は話し手と同じ言語形態において考え返信するのみ

そして互いに少しずつ違うものを頭に思い浮かべる

 

これからAと呼ぶぞなんてことがあって、完璧にAを共有できることはない

 

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これからは君の言うことをトイレに流すよ2018 5 17

 

 

君は花が好きだ

僕は自転車が好きだ

君は絵が好きだ

僕はピアノが好きだ

君はパンが好きだ

僕はパンが嫌いだ

君はピンクが好きだ

僕は紺が好きだ

 

花や絵にあふれて自転車もピアノもない

僕は毎日パンを食べている

紺はピンクを精一杯引き立たせる

君は笑顔でいっぱいだ

僕も笑顔でいっぱいだ

 

君は僕の話をきかない

僕は君の話を聞いている

君の微笑は最高だ

僕の微笑も最高だ

 

 

 

 

 

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piano」    2018 5 15

 

 

いつも通り崖を落ち続けている

横着な転落を横目に爪を切る君

僕たちの関係はいったいどうなっているの

呼び出さればどこにでもいくし

君は僕の提案には一切のらない

いつだって急に電話をかけてきて

慈しみは言い訳に使えないхорошо

とりあえずポロシャツを着て微笑

 

月の夜

今日も思うのさpianoを弾いている君のことを

今日も思うのさ誰かに抱かれてる君のことを

日曜日の朝のミルクに息吹を感じる

胸一杯の憂うつにドレッシングを

きっとこれでいいんだって

多分これでいいんだって

 

竜巻は間に合ってる粋なはからい

君の目は遠く僕を透かして

10段先のステップを踏んでいる

その階段はどこに通じてるの

炭酸を放置して気が抜けるのを待つ

もう僕は嘘を隠し通せない

カーテンの隙間から姿を現す

僕の登場は予想されて誰もいない

楽器なんてできない

 

月の夜

今日も思うのさpianoを弾いている君のことを

今日も思うのさ誰かに抱かれてる君のことを

砂場には木漏れ日の全てが落ちている

あまりにも退屈ならため息の衣替えを

きっとこれでいいんだって

多分これでいいんだって

 

 

 

 

 

 

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詩「雲が泣く鳴く」    2018 5 16

 

 

長男が友達に石を投げた

前から公園で仲間外れにされていただけでなく年下からもバカにもされていた

今日もそんな感じで腹が立って石をなげたらしい

そうしたらその年下の子に石があたった

一応友達だ

妻からその話を聞いた

長男を連れてスーツを着て謝りにいった

相手方の玄関を開けたら下が血まみれで

お母さんが出てきて「全然大丈夫ですよ」って

「全然大丈夫ですよ」って

そして「うちの子がいつもひどいことを言っていてごめんなさい」って

相手の子をみたら頭にガーゼをはってTシャツが見事に血まみれで

相手のお母さんが「全然大丈夫ですよ」って

長男はごめんなさいって言えなかった

俺は長男に何も言えなかった

このお母さんは前から息子が俺の長男をバカにしていたのを知っていたに違いない

ひたすらに頭をさげた

お互いに

 

 

俺は身長が高いしスポーツもできた

だから次男がこんなに小さく育つなんて思いもしなかった

こんなに運動オンチだとは思いもしなかった

キャッチボールしてもボールがどこかにとんでいく

決定的に打てない

たまたまさっきの公園でお友達と一緒にサッカーをした

俺も珍しくそこにいた

新しいサッカーボールを買った日

俺も長男も次男も喜んで思いきり公園に走っていった

それをみかけた近所の子が集まってきてみんなでサッカーになった

どの子も体が大きくて

次男なんてけちょんけちょんで

そうしたら次男が泣くんだよ

新しい僕のボールに僕は触れないって

相手はちゃんとサッカーをプレーしている

その公園の誰一人として悪い奴はいない

俺は次男に何も言えなかった

 

 

うっすら聞いてはいた

妻は中学校のとき壮絶ないじめにあっていた

それでもかたくなに自分を変えずに変えるすべを知らずにいじめられたまま学校に通った

妻は美しい

普段は話し方も落ち着いている

そして「いじめ」や「バカにされる」というような言葉にヒステリックになる

息子たちが絶対にいじめられないように

祈り豊かに見守ればいいものの

少しでも息子がけなされた話を聞くと相手の家にクレームの電話をする

まずまずのもめごとになる

そして息子たちは友達を失っていく

息子たちは人生を考えるチャンスを失っていく

俺は妻に何も言えなかった

妻は一方的にゆがめる

愛という名のもとに

 

 

雲が泣く鳴く空の中

雲が泣く鳴く空の中

独りぼっちな雲もいる

くるくる回る雲もいる

低く高く

薄く厚く

 

雲は泣く鳴く空を行く

雲は泣く鳴く空を行く

雲は無理せずそこにいる

雲はさだめを知っている

姿をかえ

形をかえ

 

俺といえば好きなようにやってきた

欲しいものは全て手に入れるために強引にやってきた

それが正しいと思っていたし当たり前だと思っていた

仲間外れになったことはある

でもそれは俺のやりすぎで人が離れていっただけのことで

そのやりすぎにはそこそこ自分で気づくことができた

制裁を受けるところではしっかりそれをかみしめてきた

交友関係は良好だと自分では思っている

という言い訳で

長男や次男や妻のことを俺はなんとなくわかっていたのだけれど

そこには触れないようになんだかタブーというか

いやそんなことじゃない

俺はカッコーの群れの中

自分がトンビだと勘違いしていただけだ

そして家族を捨てた俺にかける言葉なんてない

 

 

雲が泣く鳴く空の中

雲が泣く鳴く空の中

独りぼっちな雲もいる

くるくる回る雲もいる

低く高く

薄く厚く

 

雲は泣く鳴く空を行く

雲は泣く鳴く空を行く

雲は無理せずそこにいる

雲はさだめを知っている

姿をかえ

形をかえ

 

 

 

 

 

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HIVE      2019 7 5

 

触覚を遮られ人は自殺した

コミック雑誌は売れなくなった

やがて土は枯れその手を広げる

ギターはすべて燃やされた

 

あなたさえいればともにお茶を飲み窓の内側で笑顔を交わす

HIVE

とりあえず愛をつつがなく終える

HIVE

 

夏になったまま季節は廻らず

空を飛ぶ鉄はわびさびもなく

そしてこの俺は這いつくばり

地球が落ちると人づてに聞いた

 

あなたさえいればともにお茶を飲み窓の内側で笑顔を交わす

HIVE

とりあえず愛をつつがなく終える

HIVE

 

 

 

 

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冷たい熱狂                           2018 7 5

 

 

限りなく続くと思っていた関係はすぐに終わる

取り戻すなどという不毛な戦いは2秒で鎮火される

僕が愛した君は抜け殻を抱き他の可能性を思索する

八方塞がりで出口のない思考

まだ君の痕跡は部屋中に散りばめれらている

 

引き潮に連れられていく君

僕は必死に足に力を入れ抵抗する

その先は二度と引き返せない境界

帰ることは叶わない君

完全に塗り固めたはずなのに

 

そして水は根を張って人類の墓碑になる

君は土から生まれ水に帰る

数々の熱狂をも飲み込みながら

冷たい背徳が辺りを支配する

 

価値のある撤退は自己犠牲の侵攻に劣るのか

斜め上に駆けていく1機の祭礼砲

活発なフレア

ジュピターの銀輪

君はここで生まれ宇宙に帰る

八方塞がりで出口のない思考

よぎる宇宙の戦争がこの部屋のすべてだ

 

熱狂は礼砲で突如区切られる

僕たちの祭典は終わりを告げる

君はまだ居場所も行く当てもない

彷徨う君は抜け殻を抱き途方にくれる

僕を亡き者にするためにあらゆる手段を講じる

 

 

 

 

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3センチ 2018 6 25

 

 

姿勢を正して

3センチ

いつもと違う映画を見つける

 

ネクタイ緩めて

3センチ

いつもと違う空気を吸う

 

アンテナを張って

3センチ

あの曲が聞こえてくるまで

 

歩幅を広げて

3センチ

いつもはいけない場所にいく

 

コーラを残して

3センチ

あなたが来るまで待つつもり

 

指先伸ばして

3センチ

あなたの所にあと3センチ

 

 

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