誕生日前日、幼稚園へ行くのに泣いた訳 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

先週、ピピウが無事6歳の誕生日を迎えました。

 

あの悪夢から6年…。

 

 

もうそんなに前のことなのか…としみじみ感じるようになりました。

未だに思い出すだけでもぞっとしますが。

(ピピウは妊娠26週目、かなりの早産で生まれました。)

 

 

 

イタリアの幼稚園では誕生日の子の親がケーキやジュースなどを持参して、クラスで祝ってもらうのが多いです。(たぶん)

 

幼稚園1年目はコロナのため、ケーキなど食べ物の持ち込みはできず。

 

去年は個別包装されたプラムケーキなどならOkだったようですが、ピピウ、誕生日の週に発熱し、たしか1週間~10日くらい幼稚園を欠席していたので、クラスで祝ってもらうことをせず。

 

幼稚園最後の今年こそは!と思って私ははりきっていました。

 

 

3月に入ってすぐ、先生にどういった物を持ってくればいいか聞きました。

 

バースデーケーキケーキを持ってきてもいいけれど、包装された既製品であること。

衛生面、アレルギーを考慮して手作りはNG。(既製品なら原材料名が全て表記されているので、アレルギーのある子にとって安心という理由かららしい。)

 

バースデーケーキろうそくは「6」の数字の1本だけOK。

 

バースデーケーキジュースも持ってくる場合は紙コップも持参すること。

 

バースデーケーキ甘いお菓子を好まない子もいるので、スナックもあったほうがいい。

 

ということでした。

 

 

 



ピピウのクラスは20人+担任の先生2人

 

ケーキ3つ(それぞれ直径18cmくらいのケーキ)、フルーツジュース4L、ポテチ、ポップコーン、チョコレート、ろうそく、紙コップ、紙皿、ナフキン、フォークを準備しました。

 

これらの物を大きな袋2つに入れて、ピピウの誕生日当日に持って行くことにしました。

 

しかし、その大きな袋2つを見て、ピピウが

 

「マンマ、これ、幼稚園に持っていかない。」

 

と言うのです。

 

どうしてそんなことを言うのか聞いても

 

「どうしても。」

 

と言うだけで、理由を言いません。

 


 

誕生日前日には

 

「幼稚園にはケーキもお菓子も持って行かない。」

 

と言って、泣き出す始末…。

 

 

 

 

何で?真顔

 

 

 

 

理由を聞いても、相変わらず答えません。

 

 

 

泣くピピウをなだめながら

 

「でもさ、もう準備しちゃったから、明日、とりあえずこれを幼稚園に持って行こう。

どうしてもピピウがケーキやお菓子が欲しくないなら、先生に言えばいいよ。」

 

と言って、なんとか説得しました。

 

 

 

 

そして、誕生日当日…

 

 

大きな袋2つ下げて幼稚園へ行くと、ピピウのクラスメイトたちがすぐにピピウの誕生日パーティーがあるんだと気付きました。

 

お友達やその保護者に「おめでとう!」と言ってもらって、嬉し恥ずかしそうなピピウでしたが…

 

クラスメイトの仲良しのAくんがピピウのところに来て、私が持っている袋の中を覗き、ピピウにこう言ったのです。

 

「先生はケーキを持ってきちゃいけないって言ったのに、ピピウは持ってきた!ダメなのに!」

 

他にも何て言ってたかよく聞き取れなかったのですが、とにかくケーキを持ってきたことでピピウを責めるのです。

 

別にAくんは悪い子じゃありません。

仲良しの子です。

 

ピピウはAくんにそう言われて、また泣きそうな顔…。

無言のまま、私の隣に立っていました。

 

私はどうしてAくんがそう言うのか分からなかったのですが、

 

「私が先生に何を持ってきていいか聞いたよ。

先生はケーキやお菓子を持って来ていいよって言ったから持ってきたの。

だから、大丈夫。」

 

とAくんに言うと、

 

「ダメなのに。」

 

と続けるAくん。

 

 

「そうなの?じゃ、せっかく持ってきたのに...食べないの?」

 

と聞くと

 

「…。もう持ってきちゃったんだから、僕も食べるよ。」

 

とAくん泣き笑い

 

 

 

ピピウは少しうつむいたまま幼稚園へ入っていきました。

 

 

 

私は先生に荷物を渡して、幼稚園を後にしました。

 

 

 

 

この日、私は用事があって、ピピウのお迎えに行けず、ダンナがお迎えに行ったのですが…

 

冠を頭につけ、上機嫌のピピウが幼稚園から出てきたそうです。

 

幼稚園でみんなに祝ってもらい、持参したお菓子をみんなで食べ、とても楽しかったようです。

 

 

それからダンナは実家へピピウを連れて行き、私が用事が全て終わってから、ピピウを実家へ迎えに行きました。

 

 

ピピウに誕生日パーティーはどうだったか聞くと、「すごく楽しかった!」と満面の笑顔で答えました。

 

 

 

 

でも、相変わらず、どうしてAくんがあんなことを言ったのか謎だったんです。

 

そのことをダンナに話すと…

 

「あぁ…もしかして…」

 

とダンナが言った理由は…

 

 

このAくんの誕生日は去年の秋でした。

 

去年までは多分、コロナ対策で一つ一つ個別包装されたお菓子はOKでも、ケーキの持参はダメだった...かも…。

 

確かに、幼稚園でAくんの誕生日パーティーをしたとは聞いていません。

 

 

そのことをAくんはピピウに言って、ピピウは"じゃあケーキを持っていってはいけない"と思ったのかなと。

 

あくまでも私たち夫婦の想像ですが。

 

 

 

でも、誕生日の後、幼稚園での誕生日パーティーの様子を楽しそうに話すピピウを見ていると、誕生日前に抱えていた問題は解決したのだろうなと思います。

 

 

 



6歳。

 

私が思っているよりも、ピピウにはピピウの人間関係があって、考えたり、それなりに気を遣ったりしているのでしょうね。

 

その成長が嬉しいとともに、これからだんだん複雑になるんだろうな…と不安を覚えるのでした不安

 

 

でも、何よりも6歳の誕生日を無事に迎え、楽しくお友達や先生と過ごしてくれたことが嬉しいです。

 

家でも小さなパーティーを私たち親子3人だけでしました。

 

お誕生日、おめでとう。

生まれてくれて、ありがとう。

生きてくれて、ありがとう。

 

 

 

 

 

 


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