最期の時 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

これはもう、イタリアに戻ってきてからの話になるのですが…。

 

 

去年の年末。

 

 

父が苦しそうに咳をするので、兄が父を救急へ連れて行ってくれました。

(コロナではなく、肺癌もあり、もともと肺もかなり弱っていたので。)

 

そして、父はそのまま入院することに。

 

 

しんどそうではありましたが、意識はしっかりしていたし、また数日したら退院できると家族の誰もが思っていました。

 

 

父の容体はもちろんよくはありませんでしたが、私とピピウがまだ日本にいたときも、すごく悪い…というわけでもなく、予想以上にしっかりしていたので、ほっとしたものです。

 

 

 

 

 

2022年12月27日。

 

イタリア時間で午前中だったので、日本は午後。

 

LINEで母とビデオコールをして、おそらく明後日くらいに父は退院できるんじゃないかといったことを話していました。

 

父は歩いてトイレへ行っていましたが、これから先のことも考え、兄がオムツなども実家に用意してくれていました。

 

だから、その時は誰も父がその日に逝ってしまうとは、これっぽっちも思っていなかったと思います。

 

 

 

 

母とのビデオコールから数時間後。

 

義姉からLINEが入っていることに少し遅れて気が付きました。

 

 

義姉のLINEには「呼吸が止まったと連絡がありました。今、病院に向かっています。」の文字。

 

 

一瞬、何のことか分かりませんでした。

 

 

義姉に急いでビデオコール。

 

義姉は兄と母と一緒に父の病室にいました。

 

父はすやすや眠っているようで、最初、状況が理解できなかったのですが、父はもう息をしていませんでした。

 

冬休み中でピピウも家にいたので、私とピピウとで(ダンナは仕事で外出中でした)「じぃーじー!目を覚まして!じぃーじー!戻ってこーい!」と何度も呼びましたが、父は目を覚ますことはありませんでした。

 

人は呼吸が止まってからも聴覚は残っていて、まだ声は聞こえているといいいます。

(本当かどうかは知りませんが。)

 

「お父さん、今までありがとう。

今までお父さんが私にしてくれたこと、今度は私がピピウにするからね。

ダンナと一緒にちゃんとピピウを育てるからね。」

 

その私たちの声は、父に届いていたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、ずっとビデオコールを繋いでいるわけにもいかないので、ビデオコールを切りました。

 

 

 

 

 

本当に、何が起こっているのか理解不能でした。

 

 

1週間ほど前に「また帰ってくるから、待っててね。」と父に言い、「うん、分かった。」と答えた父。

 

 

1週間ほど前に、ピピウをぎゅーっと抱きしめていた父。

 

 

 

その父の命が消えてしまった?

 

 

 

 

よく理解できないまま、とりあえず不安になったのは母のことでした。

 

母は私が日本を発つ前から体調を崩したままでしたし、突然の出来事にあまりにもショックを受けていないだろうか?

 

ちゃんと父の死を受け止められるのだろうか?

 

 

 

 

数時間ほどしてから、母にビデオコールをしました。

 

まだ病院にいた母。

 

悲しそうでしたが、落ち着いた様子でした。

 

そんな母を見て、少しほっとしたのを覚えています。

 

「家に帰ったらまた連絡するわ。」と言って、母はビデオコールを切りました。

 

 

 

 

日本は夜中でしたが、また母にビデオコールをしました。

 

兄が出て、家に帰ってきた父を見せてくれました。

 

本当に、本当にきれいな顔で、寝ているとしか思えませんでした。

 

 

ピピウも「じぃーじー!起きてー!」と言っていました。

 

 泣けてきたのはダンナが家に帰ってきて、父の死をダンナに告げた時でした。

 

 

 

葬儀は家族葬で、12月30日に実家で行うことになりました。

 

 

私とダンナ、ピピウはビデオコールで参列することになりました。

 

 

 

 

 

 

 


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