ピピウの幼稚園は家から徒歩5分ぐらいのところにあります。
ピピウと歩くと10分くらいかかるかな?
なので、いつも歩いて幼稚園に行き、歩いて家に帰ります。
ある時から、帰り道は通る道を少し変えるようになったピピウ。
距離的にはそれでも変わりないので、ピピウが通りたいその道を通って家に帰っています。
その帰り道に、絨毯の修復やクリーニングをしているお店…というか工房があります。
小さな工房で、いろいろ古そうな絨毯、ミニチュアの機織り機などがショーウィンドウに飾られています。
そこになぜか、全く絨毯とは関係ないと思われる、ニンニクだか球根だかが液体に浸かっている瓶が3つほどショーウィンドウのところに置いてあるのです。
ちょうど、日本で言うとらっきょうが瓶に漬かっているかんじです。
で、その絨毯工房の前を通る度に、ピピウが
「これ何?」
と、瓶を指差して私に聞くんですが…
「さぁ…なんだろうね…。
ニンニクかな?
球根かな?
マンマにも分かんないや💧」
と、毎回、答えていました。
最近、暖かくなってきたからか、絨毯工房の前を通ると工房のドアが開いていました。
いつものようにピピウがショーウィンドウのところで立ち止まり、
「これ何?」
と例の物を指差します。
すると、この日は、工房のおじいさんが出てきました。
「チャオ!これが気になるのかい?
これはね、ニンニク。
ニンニクを酢と蜂蜜で漬けた物だよ。
味がきついからね、小さい君は好きじゃないと思うよ。」
と説明してくれました。
「おー!聞いた、ピピウ?
ニンニクだって!
酢と蜂蜜に漬けてあるんだって。
分かってよかったねー。
いつもここを通るたびに気になって、私に聞いてきたので、やっと謎がとけて嬉しいです。」
とおじいさんに言うと、
「それはよかった!」
とおじいさんは笑っていました。
そして、先週の木曜日。
絨毯工房の前でまた立ち止まったピピウ。
ニンニクの瓶を指差して、
「これ、蜂蜜入ってる!」
と言いました。
それを見たおじいさんが外に出てきてくれて、
「チャオ、坊主。
これ、なんだったか覚えてるか?」
とおじいさん。
ピピウは
「蜂蜜!」
と、答えてました。
相変わらずあまりにも興味津々で瓶を見ているピピウにおじいさんが
「食べてみるか?」
と聞いてくれ…
「Sì! (はい!)」
と即答のピピウ💧
おじいさん、奥に行って紙のお皿とスプーンを持ってきてくれて、ニンニク2片を皿に取り、差し出してくれました。
ピピウにかじらせると…
ばりぼりばりぼり🧄
「美味しい?」
と聞くと
「うん、美味しい!」
とピピウ。
私も一つ食べさせてもらうと…
確かに美味しい。
でも…
辛っ!
ピピウ、最後のほうは吐き出してしまいましたが、今まで気になっていたものを教えてもらえた上に、味見までさせてもらって、大満足だったようです。
おじいさんはピピウが「美味しい(ボーノ)!」と言ったことに少し驚き、吐き出した時は「そうだろうな~。」と笑っていました。
おじいさんに
「おいくらですか?」
と聞いて財布を開けたら、
「なーに言ってるんだ!
そんなもんいらないよ!
これは私が食べるために漬けてるもので、売り物じゃないからね。」
と。
お言葉に甘え、
「ありがとうございます。
息子も大満足です。」
と言うと、
「子供の好奇心は満足させてやらないとな。」
と、おじいさん。
なんて親切!
そして、男前すぎる!
ピピウとお礼を言って、工房を後にした私たちなのでした。
その後、ずっと翌日まで口がニンニク臭かった私とピピウ。
その日は対面授業が無くて良かった。
外出時もマスク着用だから良かった。
ダンナは私たちの口臭にビックリしていましたが、訳を説明。
ダンナもおじいさんの優しさに感動してました。
なんかさ、おじいさんがピピウにしてくれたこの親切こそが、立派な教育なんだろうなと思ったのでした。
それ以降、
「ニンニクは辛いね~!」
と言うようになったピピウです。笑
調理法によると説明しております。
親切な絨毯工房のおじいさん、
ありがとうございました!🙇🏻♀️
インスタしてます。
ブログに書いていないことも、一言書いていたりします。
記事の下のブログ紹介のところにあるインスタマークを押していただくと、私のインスタが見られますので、興味ある方はぜひ!
今日もKUROと町の写真を応援クリックお願いします
↓ ↓ ↓ ↓