"3歳までが勝負!" | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪


最近、ロックダウンでどこにも出掛けていないし、ピピウの幼稚園も冬休みでなかったので、


話題がない


というのが本音なのですが、

これを機会に、

ピピウの日本語のために

特に新生児の頃していたこと

私が考えるバイリンガル子育てについて

書いておこうと思います。






まず、毎日ではなかったのですが、NICUにピピウがいるときから、絵本を読み聞かせていました。


NICUの中に持ち込み可能な物は衛生面からも制限されています。

ただ、は持ち込み可能だったのです。


NICUですから、もちろん中にいる赤ちゃんは新生児。

生後数日、数週間、数ヵ月といった赤ちゃんたちですが、何人かの親は本の読み聞かせをしていました。



私も日本から送ってもらったいくつかの小さめの絵本をNICUへ持って行き、ピピウに読み聞かせていました。



特にNICUでよく読んでいたのはこれです。

 

 

日本のいとこの奥さんが送ってくれたもの。

小さくて鞄にも入りやすいし、やはり絵もかわいいです。


絵本を読んでいる私を見て、ドクターも看護師さんも「いいわよ、お母さん👍」と賛成してくれていたので、ピピウにとっていいことだったのだと思います。



そして、NICUでドクターや看護師さんたちによくいわれた通り、ピピウによく話しかけました。

私の場合は日本語で。


日本語の歌もよく歌ってやりました。





ピピウがNICUを退院し、家にやってくると…

更に絵本を読み聞かせるようになりました。


もちろん、修正月齢4ヶ月の赤ちゃんに本を読み聞かせたところで、反応はありません。

半分、自己満足でもありました。


当日よく読んでいたのは

 

 

 

 

などです。



同時にイタリア語の絵本も読み聞かせを始めました。


イタリアの"ピンパ"という犬のストーリーです。

厚紙タイプの物もあり、大きさも小さいので、小さい子供に持たせるにもいいと思いました。


今ではピピウも私たち親も大のピンパ ファンです。







その他、日本帰国からフィレンツェに戻ってくるお友だちにお願いして持ってきてもらった日本の童謡のCD。

これを家でも車でもよくかけて聴かせていました。

今ではピピウ、このCDと一緒に童謡を熱唱します。笑








NICUを退院したあとも、ピピウは何度も入退院を繰り返しました。


その度に、ドクターが

「日本語でもピピウに話しかけるの?」

と聞いてきました。


「ピピウに話しかけるときはいつも日本語です。」と答えると、

「いいわよ、マンマ👍バイリンガルにしたかったら、特に3歳までが勝負よ!」

とよく言われたものです。




しゃべらない子供に話しかけるというのは、私にとっては少し変な感じでした。

もちろん会話にはならない訳ですから。

しかも、ピピウの場合はちゃんと話し始めたのが3歳になったころと遅かったので、けっこう忍耐がいりました。



ただ、途中、ピピウは話さなくても、

私が日本語で言うことを理解はしている

ダンナがイタリア語で言うことを理解はしている

という確信があったので、

諦めずに話しかけられたのかもしれません。







ピピウはかなりの未熟児で生まれ、短腸症候群のため点滴も2歳近くまで在宅でしていましたし、免疫が低いため、「保育園には預けないほうがいい。3歳の幼稚園まで待ったほうがいい。」とドクターたちには言われていたので、保育園へ行っていません。


唯一、神経心理科のドクターは「保育園へにやったほうが、ピピウの発達のためにはいい」と言うので、最後の数ヵ月だけでも保育園へ…と思ったのですが…

結局、手続きの遅れや、コロナウイルスが流行り始めたこともあり、保育園へは少しも行くことはありませんでした。



それは少し後悔しているのですが、ただ、保育園に行かなかったことによるプラス面があるとしたら、それは日本語だったと思います。


保育園へ行かないことによって3歳半まで私とべったり!


よって、ドクターたちが言っていた"特に3歳までが勝負!"という期間、日本語漬けにするとができました。




今、ピピウはピピウの言語の発達のレベルで、日本語、イタリア語と特に差はなく、両方の言語を理解し、発話できています。





さて、ここから矛盾したことを言いますが…




私の中でバイリンガル子育ての目的は、日本語で日本の家族とコミュニケーションが取れることです。



もちろん、日本の大学に入り、日本の企業に就職できるほどの日本語力を身につけてくれれば嬉しいですが…

イタリアで育つピピウには正直それは厳しいだろうなと思っています。


そして、将来ピピウが日本の大学に進学し、日本に住む可能性はないとはいいませんが、可能性としては低いと思います。


なので、私としては"どうしても日本在住の日本人成人と同レベルの日本語力身に付けさせたい!"という考えはありません。



もちろん、ある一定の年齢までは、私が誘導し、日本語を勉強させようとは思いますが、本人が「どうしても日本語を勉強するのは嫌だ」と本気で言い出したら…


やめればいいと思っています。







私はイタリアで日本語講師をしています。

もうこの仕事をイタリアで始めて15年になります。


その間に本当にたくさんの生徒さんと出会いました。


小児科のドクターは"3歳までが勝負"と言いました。

確かに、そうすれば語学は学ぶものではなく、自然と身に付くものとなり、"簡単"だし、"楽"でしょう。



しかし、高校、大学から日本語を勉強し始めた生徒さんで、現在日本の一流国立大学で日本の古典文学を勉強している人もいますし、日本で働き、日本に住んでる人もいます。



だから、本当に語学を身に付けたければ、

年齢は関係ない

やる気と努力次第でもある

と、私が見てきた数人のイタリア人からも

思うわけです。






今、ピピウは日本語を話しますが、2年後、3年後...10年後はどうか分かりません。


本人のやる気次第。

日本語に興味を持つかどうかですね。




ピピウに日本語の基礎中の基礎は築けたかな?とは思うのですが…さぁ、これからどうなる???








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