出会い② | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

Aくんは翌日、病室に戻ってきました。

意識もしっかりあって、元気そうでしたが、大きな手術だったため、痛みがかなりあったようで、ドクターや看護師さんが局部麻酔の調整のために時々来ていました。

麻酔の量がだんだん減らされ、立ってもいいと許可が出ると、お父さんのスパルタリハビリが始まりました。笑

医療従事者であお父さんは、術後どうするべきか心得ており、足をゆっくり動かすことからはじめて、ドクターの許可が出るとAくんに立ってトイレへ行けと。

痛いと顔を歪めるAくん。


本当に痛そう😨


それを「さぁ動け!これくらいで痛いと言うな!今動かなかったら、後でもっと痛い目にあうことになるぞ。立て!」と。




この親子…


私がこれまで会ったイタリア人の中で、一番日本人的感覚だったかもしれません。



無愛想なわけではなく、物静か。
話すときは話すんですが、疲れるおしゃべりな人たちではない。

気遣い完璧。
ピピウはAくんより早く寝るわけです。
私たち側の照明だけ暗くできるので、それで十分なのですが、ピピウが寝る体制に入ると何もいわずにAくん側の照明も明るさを落として、テレビを消し、イヤホンでタブレットかスマホに切り替えてくれるんです。
もともとテレビのボリュームもかなり小さいので、気にならなかったのですが…。
これまでの入院生活で初めてのことかも。

病室もトイレもきれい。
汚されることがないのはもちろん、ちゃんと整頓もされていて、いつも病室がきれい。
これもけっこう珍しいです。

Aくんお父さん、優しいけど厳しい。
平均的にイタリア人の親は子供に甘いと思います。
Aくんお父さんは優しいけれど厳しかったなぁ。
なのでAくんが礼儀正しく、きちんとしているのも納得。




おかげで、快適な入院生活でした。




Aくんもお父さんもピピウにすごく優しく、ピピウによく話しかけてくれました。




私たちが退院する時一緒によろこんでくれました。



病室を出るとき、
「親切にしてくれてありがとう。
あなたたちと同じ病室でよかったです。
Aくん、頑張って!
これからたくさんいいことがありますように!」
(イタリアでよくいわれる言い方。)
と伝えました。


「ありがとう。
あなたたちにもいいことがたくさんありますように。」
とAくんお父さん。


「チャオ!」と手をふるピピウに、微笑みながら手をふってくれた親子。





Aくんはまだ少なくとももう一回手術が必要だそうです。

どうか、彼の手術が上手く行って、点滴から離脱できますように。





もう会うこともないと思います。
でも、彼の点滴離脱と彼なりの健康の維持、彼の家族との平穏な生活を、これからもずっと祈り続けます。


腸疾患と戦っているのは自分の息子だけではない。


どうか、Aくんの病状が改善していきますように。






今日もKUROと町の写真を応援クリックお願いします

↓ ↓ ↓ ↓


にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村