「席次」って? | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

日本語能力試験N4対策のクラスで。

 

 

読解の問題で日本の「席次」のことについて説明している文章がありました。

 

客には入り口から遠いところに座ってもらうとか、タクシーでは運転手の隣の席、エレベーターではボタンの前が席次の低いところ…といったことが説明されていました。

 

 

この文章を読んで、ビックリしたイタリア人生徒さんたち4人。

 

 

 

「これ、今でもこのルールは日本に本当にあるんですか?」

 

 

と、聞かれたので、

 

「はい、あります。」

 

と、答えました。

 

 

 

 

イタリアでも食事の際、いわゆるお誕生日席には家の主とか、重要な人が座る…といったようなことはあるようですが、客とレストランでの食事の席とか、ましてタクシーやエレベーターの席など、イタリアでは日本のようにうるさく言わないようです。

 

 

この「席次」という文化、生徒さんたちにとってかなりショッキングだったようです。

 

 

このクラスの生徒さんたちは全員男性。

 

一人20代前半の生徒さんがいますが、他の3人は私よりも年上です。

 

 

そのうちの一人が、

 

「じゃ、僕とシェコ先生が一緒にエレベーターに乗ったら、シェコ先生がエレベーターのボタンを押すんですね。僕が奥に行くんですね。」

 

と言いました。

 

確かに、文章には年上の人は敬うべき人だといった内容が書いてあります。席次は高いと。

 

その生徒さんと私、年功序列でいえば、確かに私の方が下です。

 

が。

 

 

「いいえ、私とあなたがエレベーターに乗ったら、ボタンの前に立つのはあなたです。」

 

と、言う私に、

 

「どうして!?」

 

と、聞く生徒さん。

 

 

 

「私はあなたの先生ですから。」

 

 

 

 

本文には敬うべき人の例として、“先生や年上の人…”と書いてあります。

 

 

 

「ほら、ちゃんと本文を読んでください!」

 

 

「あー、残念!笑」

 

 

 

 

 

 

 

イタリアでは年功序列という観念はあまりありません。

日本に比べれば全くと言っていいほどありません。

 

 

イタリアの一般的な優先順位といえば、1子供 2女 3男 といった感じです。

 

だから日本の席次のように、年齢や立場で席が決まるなんてとっても不思議という感じでした。

 

 

 

日本人は細かすぎる!真顔

 

 

といった感想を言っていた生徒さんたちでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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