先週のグループレッスンでの事。
漢字を毎週しているのですが、先週は「主」という新出漢字がありました。
漢字を教える際には読み方書き方だけでなく、もちろん漢字の意味もイタリア語で説明します。
で。
漢字の教科書の「主」の例文が「主人」だったんですね。
「夫」いう意味での「シュジン」という語彙は既に授業で何度も出てきているので、「シュジン」という言葉がどいう意味かというのを学習者は知っています。
ただその言葉を漢字で書くと「主人」となることが…
クラスの女子生徒は腑に落ちない
私たち日本人は…というか、少なくとも私は、“主人”と書くものだと、それが当たり前なのだと思い込んでいて何の違和感もありませんが…確かに漢字の意味を考えると、ずいぶん男性主権の言葉だなとは思えてきますね。
イタリア語に意味を直訳するとなおさらです。
確かに日本は昔も、今もヨーロッパの多くの国から比べると、男性中心の社会なのだと思います。
それはイタリアでもけっこう知られている事なのですが、その話題が出る度に私は…
ちょっと待て!
と言いたい。
というか、言います。
イタリアのテレビ番組では、裸同然のお姉さんたちがやたらと出ているじゃないか!
こうした事もイタリアでの女性の地位を下げているのでは?
女性は綺麗でセクシーである事だけが価値なのか?
さらに…
もっと残念なのは、裸同然の格好でテレビに出るといった職業(ショーガール)が、多くの若いイタリア人の女の子にとって憧れの職業である事だ!
これはね…
本当に残念!
そういった事を言うと、大体のイタリア人が私の意見に賛成してくれます。
今回のこのグループレッスンでもそうでした。
「それは私も本当に残念に思うわ。ショーガールになって、サッカー選手と結婚するのが夢なのよ。本当に悲しい事よね。」
と、生徒さんの一人も言っていました。
日本でいうなら、多くの女子アナが、野球選手と結婚する感じ?
本当に賢いのかおバカなのかは別として、日本の女子アナとイタリアのショーガールとでは、日本の女性アナの方が知的に見えるかなぁ…。
私としては男性が女性を見た目で選ぶ事も、女性が男性の地位や財産で選ぶ事も、なんだか違うなー、と思います。綺麗事でしょうか?
綺麗に越した事はない!お金持ちに越した事はない!でも、そればかりでは無い!…と、信じたい…。
ま、イタリアとか、日本とか、国籍関係なく、そういった事はあるのだと思いますが。
とにかく、「将来の夢はショーガール!」と、女の子がいうような国は、どうしても男女平等とは思えないのでした。
「主人」という漢字から少し話がずれてしまった授業でした。(その後、ちゃんと話を戻して授業しました。)
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