人は見た目ではなくても | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

今朝、Facebookを見ていると目に留まった記事に貼ってあった動画。

 

どうやらユニセフの動画のようですね。

 

 

 

東ヨーロッパのグルジアの首都トビリシで行われたある実験と記事にありました。

記事はこちら→http://grapee.jp/195486

 

動画を見てみると…

 

女の子にまず綺麗な服を着せて道に立たせたり、レストランに入らせたりすると、周りの大人たちは彼女に話しかけたり、頬を撫でたりします。みんな女の子に親切です。

 

それが、同じ女の子に今度は貧しい恰好をさせて道に立たせたり、レストランに入らせたりすると…周りの大人たちの態度は一転。女の子を邪魔扱いし、遠ざける大人もいます。

 

 

この動画を見て、人はどれだけ見た目に左右される愚かなものかと思ったとともに、実は動画を見る前からそいう結果になるだろうことは分かっていました

 

正直、多くの日本人にはショックな動画だと思います。

 

私も、イタリアに来た当時、こうした場面(私が見た場面は実験でもなんでもなく、実際に貧しい恰好をした子供たちが追い出されている場面でしたが…)を見てショックを受けたものです。

 

 

 

初めてのイタリア旅行でのこと。

 

永遠の都ローマに着いて、早速BARのテラス席でコーヒーを飲んでいると、汚い恰好の子供が近づいてきて、小銭をくれというのです。それもショックなできごとでしたが、それを見たBARの店員がすぐにテラスに出てきて「あっちへ行け!」とその子を追い払ったのです。それもまたショックなできごとでした。なんとかわいそうなことをするのだろうと。

 

しかし、時は経ち…

 

当時の私が無知すぎたのか、それともイタリアに長く住んで心がすさんできているのか…

 

この動画を見て、ただ単に「かわいそうだ」と思えない自分がいることに気づきます。

 

 

たとえば、フィレンツェの街中で、貧しい恰好をした女の子が側によってきたら…

 

残念ながら私はその子を避けるでしょう。

 

 

 

 

なぜなら、そういった格好の子供が近寄ってくる場合、何かを盗むために近寄ってくる場合があるからです。

 

日本のイタリア旅行ガイドブック等にも書かれていると思いますが、ジプシーの子供たちの可能性が高いのです。

 

 

動画の中で、貧しい恰好をした女の子が近づくと、みんなかばんを移動させたり、かばんをきちんと閉めたりするのに気づきましたか?

 

残念ながら、そうしたスリというのは、イタリアだけでなく、多くのヨーロッパの国にいるのだと思います。

そして、それが残念な“常識”になっている部分があると思うのです。

 

 

 

 

大人だろうが子供だろうが、人を見た目で判断するものではないという考えには納得です。

 

でも、子供が貧しい恰好をしているからというだけでは、同情できない現実も国によってはあります。

同情して、財布を盗まれるのでは困ります。

 

本当に難しい問題ですね。

 

※ちなみに、イタリアではジプシーの子供たち(イタリア人ではない)でも学校で教育を受ける権利をもっており、病院での検査、治療等も受けることができます。私が見る限り、貧しい恰好をしていても本当の意味での“貧困”とは違うような…。残念ながら彼らによる盗難や麻薬の売買などは社会問題になっています。でも、それでも国外退去させられないのはなぜか???私にとってジプシーと言われる人たちは未だに謎の存在です。

 

 

 

そして、日本でも最近は貧富の差が生まれ、日本の子供の6人に1人が貧困だというニュースを目にするようになってしまいましたが、それでも日本ではこうした光景を目にすることはまずなく(たぶん)、「貧しい恰好をした子供が財布を盗む」という認識が社会的に広がっていないことに少しほっとします。

 

 

もうすぐ参院選。

 

日本でこうした悲しい常識が生まれないような社会を保って欲しいものです。

 

そして、日本から、世界から、子供たちの貧困がなくなりますように。

 

 

 

 

 

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