首が痛くなる宮殿 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪



この日、フィレンツェ市民に無料で公開されていたのは


ベッキオ宮殿の塔だけでなく、


ベッキオ宮殿の美術館(というかそれぞれの部屋)も


公開されていました。





塔から降りてきたあと、せっかくなので久しぶりに宮殿内も見学しました。


じっくり宮殿内を見たのなんて、本当に何年振りか…。





ずっと思ってたことだし、


ずっと感心してたことだけど、


いやー、


またまたこの町やこの国のすごいところを改めて実感。




だってさ、


塔から降りてきて、最初の部屋に入ったら、


いきなり



ドナテッロの「ユディットとロフェルヌス」のオリジナル


がフツーに部屋の隅にあるのですよ。







もう、正面からだけでなく、変な角度からも写真撮っちゃうよね。


きんきらきんの背景は、この部屋の天井です。


どれだけ豪華?






私の好きな、フィレンツェの百合の紋章。





このお部屋は壁全体がこのデザインでした。


このお部屋の名前が「百合の間」ですからね。


濃い青にゴールドの百合の紋章。いいね。






「謁見の間」は壁画で埋め尽くされていました。






これ、キャンパスではなく、壁ですからね。↑


ほんとすごい。







宮殿内の普通の通路、階段さえも芸術的。







階段の天井に描かれた天使ちゃんたちはメディチ家の紋章の玉を抱いていました。











でも、今回、私がベッキオ宮殿内を見学していて、


一番感動したのはコジモ・イル・ヴェッキオの生涯(?)が天井に描かれている部屋。


部屋の名前を確認し忘れました…





丁度、メディチ家に関する本を読み直していまして、


本の中にも出てくるのですよ、この天井画たちが。





ドナテッロがコジモ・イル・ヴェッキオにサン・ロレンツォ教会の模型を


見せている場面を描いた天井画も…。




おそらく、ずいぶん前にベッキオ宮殿に入った時は、


私、この部屋素通りしてたよね。爆




やっぱり、前もって本とか読んどくと、感動も10倍です。









他にもいろいろな部屋があり、見所満載なんですが、


全部紹介してるとキリがないので、


かなりはしょっていきなり「五百人広間」をご紹介しますよ。


(どうしても紹介したい別の見所はまたFirenze in Tascaのブログでご紹介!)






半端なく広いこの広間。


ベッキオ宮殿のメインの間ですよね。


現在でもこの広間の映像はよくローカルニュースで目にします。


市のいろいろなイベントやコンベンションに使用されていますからね。




写真からは伝わりにくいですが、


かーなーり天井は高く、


左右に並んでいる彫刻も小さく見えますが、半端なく大きいです。


壁画の大きさと言ったら…間近で見ると全体像が全然分からないくらい巨大です。



左右にならんだ彫刻たちがこれまた今にも動き出しそうで…









そんでもって、「ほー」っと感心しながら見ていると、


いきなりミケランジェロの作品なんかもあったりするからビックリ。↓





すごいよね。イタリアならではだよね。フィレンツェならではだよね。





「五百人広間」の壁画はバザーリによるもだそうですが、


この壁画には興味深い謎かけがされていることでも有名。





バザーリのこの壁画の裏には、


レオナルド・ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」が隠されているのだそう。


そこで、バザーリはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を探すヒントとして、


「Cerca trova」(さがせば みつかる)という文字を壁画に残したとか…。




すごいねー。


それを考えただけで「五百人広間」にいることにぞくぞくしてしまいます。







広場の壇中央にはレオ10世の像。


メディチ家出身の法王さまですね。






壮大なる「五百人広間」を見下ろすように中央にたつこの像。


「世界とったどー!」


って言っているような威圧感を感じるのは私だけ?






そして、また別の部屋「二百人の間」では、現在タペストリーの展示会が開かれていました。





これまた、大きすぎる!


なんか、大きさも、美しさも、スケールが違いすぎるよね。



あるタペストリーのごく一部。↓





これが糸でできてるなんて…。










と、まぁ、ざっと、駆け足で宮殿内を見たのですが、


2時間半かかりました。




感想は、


やっぱりフィレンツェすごい!



首、痛い!





いやね、何が芸術作品かって、


宮殿の部屋そのものが芸術作品なわけですよ。


だから、大きい壁画とか、


天井画とかを見るために、


首はずっと上を向きっぱなし!




首、痛いです。



イタリア観光に来る前に、ぜひ、首を鍛えておいてください。







日曜日は正に私とダンナの芸術の秋でございました~。







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