不況の波 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪


ダンナが聞いたニュース。

ここ数日のあいだで、フィレンツェにある会社の経営者2人が自殺したそうです。

理由は経営不振によるものらしいですが...

自殺というのはイタリアでは珍しいことです。

ま、日本の多すぎる自殺件数の方が異常なのでしょうけれど。



イタリアであまり自殺がないのは、
何もイタリア人が能天気だからという理由ばかりではないと私は思います。

あくまでも私の考えですが、
やっぱりキリスト教も影響しているのではないかと思います。

確か、キリスト教では自殺は罪で、自殺すると天国にいけないことになっている...はず。


それは正しい倫理観だと思います。

やっぱり自殺はいけないことです。


日本人よりも自殺がタブーのイタリアで、しかもフィレンツェだけで、数日の間に2人の経営者が自殺というのは...
深刻な不況を考えずにはいられません。



その内、一件の自殺について...

ダンナがニュースで聞いたことを語ってくれました。


内容はこういったもの...







ある男性経営者が自殺宣告を日本でいうところの110番に電話した。

電話に出た警察はもちろん思い止まるように説得すると共に、
男性の居所をつかむために探知を開始。

説得するも電話は切られ、
警察が男性の所へ駆け付けるも、
一足遅く、
警察がたどり着いたのは、
男性がピストルで自殺した後だったらしい。


そして、自殺した男性が自殺寸前に書いたであろう遺書には、
自殺に至るまでの苦労、
そして...
こんなに苦労してきたけれど最期に110番の警察の人と話しができて、最期の最期で安らぎを得られたと、110番の電話の方への感謝の気持ちが書かれていたそうだ。












ダンナから聞いたニュースなので、
直接私が聞いたニュースではないので、
少し間違いがあるかもしれませんが...。

でも、この不況によって追い詰められ、
命を断った人がいるというのは確かです。

深刻な不況の続くイタリア。



私もダンナも仕事があることに感謝すると共に、日本もイタリアも早く不況から抜け出せるよう祈るばかりです。

イタリアで経営に行き詰まって自殺というニュースも、
日本で生活保護も受けられず餓死というニュースも、
聞きたくないですね。









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