とあるグループレッスンのクラスで。
ある生徒がこんなことを得意気に話してくれました。
学校に来る途中の道で。
日本人観光客2人がその生徒のほうに向かって歩いてきたらしい。
歩道は狭いので、どちらかが道を譲らないとすれ違うのは難しい。
案の定、お互道を塞いだ状態で鉢合わせ。
そこで生徒は
「あ、すみません。どうぞ。」
と、日本語で言ったそう。
日本人観光客の人たちは「あぁ、どうも…」と普通に返事をしたらしい。
で、日本人観光客の人たち、数秒固まって…
「えぇ!?日本語!?日本語話すの!?」
と生徒に言ってきたらしい。
生徒は、
「少しだけ」
と返事をしたそうな。
すると日本人観光客の人たちは、
「すごーい!すごーい!」
と、連呼してたらしい。
生徒、
「すっごい充実感だった!」
と、ものすごく得意気に話してくれました。
うん、うん。いいことだ。そうやって語学の勉強ってやる気がわいてくるんだよね。
話は変わって、昨日。ダンナのこと。
私は7時まで授業が入っていたので、家に帰ったのは7時20分くらいでした。
家に入ると同時にダンナが…
「君の夫すごいよ。ほら、すごいって言ってみ?言ってみ?」
と、言ってくるので、「何のことやら?」と思ってた私。
冷蔵庫が空っぽだけど、私の帰りが少し遅くなることが分かっていたので、
昨日はダンナがスーパーに夕飯の買い物に行きました。
ダンナの話によると、
スーパーの野菜コーナーで私の両親くらいの年齢の日本人夫婦を発見したらしい。
イタリアのスーパーはどこでもそうなんですけど、量り売り。
好きな野菜を好きなだけ袋に入れて、野菜の名前が書いてあるところに1キロあたりの値段と番号が書いてあるのでそれを確認。
秤にのせ、その野菜の番号を押すと、値段とバーコードが書かれたシールが出てくるので、そのシールを袋に張ります。(で、最後にレジで会計。)
そのシステムがどうやら分かってないらしい日本人夫婦。
そこで、ダンナは…
「スミマセン、チョットマッテ。」
と彼らに声をかけ、
自分が知ってる限りの日本語単語を並べ、あとはお得意のジェスチャーで、
どうやって野菜を買うのか説明したらしい。
そしたら、ダンナが理解した限りでは(本当にその日本人夫婦の方がそう言ったのかは疑問が残るところだが)、
娘さんがフィレンツェに留学生として来てて、娘さんを訪ねて日本から来たこと、
この近辺に滞在していることなどを日本語で説明してくれたらしい。
私 「なんで、そんな日本語が理解できたの?」
ダ 「僕だって日本語、ちょっとくらい分かるよー」
私 「怪しいイタリア人に思われなかった?」
ダ 「大丈夫♪日本人と結婚したんですって言ったから♪」
私 「どうやって日本語で言ったのよ?“結婚”って日本語知らないでしょ?」
ダ 「“ワタシノ オクサン ニホンジン”って言ったもん」
私 「…」
そうね。それなら確かに理解してもらえるわね。
日本人のご夫婦が言ってらっしゃることがなんとなく分かったこと、
少し日本語をとりあえず知ってる単語並べてみた話せたってことで、
ダンナはものすごく得意気でした。
興奮してました。笑
ちなみに、私のダンナ…
日本語話せません!
何度か試みたんですよ、日本語を教えることを。
でも、身内はダメですね。
教えてると腹立ってくる
生徒に対してはいくらでも我慢できるんですけどね
ダンナには無理。
ダンナに授業をするとかならず喧嘩になるので、
円満な私たちの結婚生活のためにあきらめました。
そうでないと、ダンナが日本語ペラペーラになるころには、
日本語で離婚調定に入ってることでしょう…。
だから、私以外の先生に日本語習って欲しいんですけどね…
重い腰をまだ上げておりません
この充実感、達成感に味をしめて、習い始めてくれるといいんですけどね~。
とりあえず、生徒もダンナも、日本語通じてよかったね♪