わたしはたまに【音楽欠乏症】という
病気にかかります。
解決法は、ただひとつ。
気の済むまで、その時聴きたい音楽を聴いて
歌って奏でるだけ。
うん。ただの音楽好きだね(｀・∀・´)
で、今日は、youtubeで
久石譲in武道館 を1時間半ほど聴いたのだけど、もう、何回ホロ泣きしたかわからへん。
これ、何度も聴いてるんですが
これまで見逃してたのか、
わからなかったのか、わからんけど、
今まで気づかなかったことがてんこ盛りだったので、シェアします。
・好きなことを生涯し続けた人の笑顔は美しい
・時折演奏者に見せる愛のこもった笑顔
・プロの呼吸と友達との呼吸
・宮崎駿が言う『彼は幸運の１つ』の重み
・世界観の魅せ方
・創り上げる人数とスケール
まずね、久石譲っておっちゃんは、
決してわたしのタイプではない。
けど、可愛い。カッコイイ。美しい。
透明感。天才。優しい(優しそう)。厳しい(厳しそう)。
とにかく、タクト降ってる時、
ピアノ弾いてる時、曲に向かってる時。
むちゃくちゃにカッコいい。
それって、なんでだろう。
世界的にヒットしたジブリの作品曲を手がけたからか？
それとも曲自体が素晴らしいからか？
きっとそんな人もいるはず。
けど、今日観た久石譲氏は、
それをスコンと条件から外しても、
無条件にカッコよかった。
笑顔がね、愛に溢れていて、
誇りと自信に溢れていて、
微塵も不安や緊張が見えない。
あると思うよ。人間だもの。緊張も。
でも、その緊張すら楽しむ余裕と
間違いなく修羅場も体験してるであろう
懐の深さ。
あとね、
その場に委ねてるような空気感。
あああああ。こうなりたい。
って、本気で思ったよね。
作曲はしても、曲はどうしたって
演奏者で質も表現も変わる。
彼が武道館で表現したのは、
ピアノの数十小説/一曲だ。
それ以外は、どうしたって委ねなきゃならない。
求める表現をするために、打ち合わせもリハも、
重ねたであろうけど、
本番は1回しかなくて。
それは、どう転ぶかは、
しかも、観客という、
演奏者以外の受け取り側にさらに委ねられる。
作曲者というのは、
表現者でありながら、
表現を間接的にしかできないうえに、
間接的にも観客にも訴えることさえできない。
この、二重のバリアがありながら、
我々は感動する。天才だと思い、圧倒される。
感動して、圧倒されるのは、
演奏者の質の高さでも、数百人いるコーラス隊でも、天井に演出された光でもない。
ただ、久石譲というただひとりの人間が、
間接者でさえ、参加者にしてしまっている
世界観だ。
映画を見てストーリーを思い出し、
曲の中で、観客をじぶんの思い出に再会させるという二重の構造が、
二重のバリアを壊し、深い感動に誘って行く。
彼は、曲という作品に、最大の武器を持った。
宮崎駿のアニメーションという、最大の武器。
宮崎駿さえ、久石譲を幸運だと言った。
天才的な才能が、組み合わさると、
破壊的な威力をもつ。
彼らは間違いなく天才だ。
そして、時代もそれを味方した。
しかし、彼らもまた、
相当数の協力者なしには、作品を作り上げられなかった。
宮崎駿は、原作を書いた。
アニメーションには、今の技術をもってしても、
途方も無いスタッフと時間を費やす。
まして、ナウシカが作られた時代は、もっとだ。
考えてみてほしい。
あなたが、今、ここにいるのは、
あなただけの成果か？
あなたが成し遂げた自慢すべき事実は
あなただけがしたことか？
我々は非力だ。
産まれてから今まで、
誰一人として、一人だけで生きてきたものはいない。
成人してから、自分で稼ぐようになってからでも、
そのボールペンひとつ、
その水いっぱい、
そのタオル一枚さえ、
自分ひとりでつくったものではない。
あたりまえのように生きている世界は、
久石譲が武道館でライブをした、
その世界観と同じだ。
観客がいて、演奏者がいて、曲をタイアップした作品があり、演出があり、楽器があり、音響があり、チケット販売のシステム、武道館の客さばきがあり、、、、、、
ひとりの久石譲にスポットがあたる。
我々は非力だ。
きっと久石譲だけでは、彼すら非力だ。
圧倒してくれる観客や評価者がいなければ、
彼の作品は遺跡になる。
彼の笑顔から、それが、みてとれてね。
僕だけではできませんでした。
そう言っているようで、
そう言われているようで、
何回も泣いた。
我々は、非力でいい。
むしろ、もともと非力だ。
だからこそ。スケールが欲しい。
武道館いっぱいのスケールを、
我々ひとりずつがつくろう。
それは、絆だ。
それは、力だ。
それは、家族だ。
それは、仲間だ。
それは、愛だ。命だ。時間だ。
好きなものに、好きだと言おう。
気になる人に、声をかけよう。
その人を応援したかったら、自ら行動しよう。
観客者もまたチケットという対価を払ってる。
観客であるにも、行動は必要なんだ。
わたしは、今繋がっている人と
もっと逢いたい。
もっと話したい。
もっと知りたい。
もし、あなたが、わたしと同じ気持ちなら
わたしはもっと嬉しい。
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