2017.05.18
スティーヴン・オズボーン ピアノリサイタル@ヤマハ銀座ビル ヤマハホール
曲目
メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し
かなり前にこの曲をライヴで聴いて以来の久々のライヴでの鑑賞。
オズボーンの演奏は前々から興味があっていつかCDを買おう(実際某サイトのお気に入りにかなり長いこと保存したまま)と思っていたらライヴ情報が!しかもこの曲!ということで何が何でも行かなくてはと思っていた。
全曲やるので一体どれくらいの時間がかかるか、オズボーンの録音は長いと聞いていたから終電どうなるかなぁと気にしていたらヤマハホールのウェブページに情報があった。
約140分!?休憩なし!?どんだけゆっくり弾くの!?
でもなんとか終電は間に合いそうだったのでよかった。途中退席は自分も心残りだし周りにも迷惑かかるので避けたかったので安心。
さて内容は、演奏そのものが140分というわけではなくて、はじめにオズボーンが軽くこの作品と演奏への意気込みについてのトークを含めて140分の内容だった。
演奏は今まで聴いたこの曲では一番演奏時間の長いVer.でした。かと言って少なくとも自分は特にダレることもなく(背中や腰はさすがにちょっと痛くはなったが)素晴らしい演奏だった。全体的にゆっくりというのではなくて、ゆっくりの曲をまるで時が止まるかのようにじっくり弾く感じなので長くなってしまう感じだった。早く勢いのあることろは存分に迫力があって圧倒された。
今回すごく良かったのは、曲全体をぶっ通しで聴いたことで、個々の曲の繋がりが非常によく分かる演奏だったこと。神のテーマ、星と十字架のテーマ、和音のテーマ、愛のテーマといった主要テーマがまるで見えるかのように聞こえた。凄い。
演奏者、ピアノ、ホール、自分自身の耳の状態全てが良かったんだと思う。楽譜持ってくればよかったかも(実際楽譜見ながら聴いてた人もいた)。
移調の限られた旋法2,3番をスケール練習で取り入れているが、こういった地味な練習をやることでこれら旋法の感覚が身についてきているのも感じる。それはこのような音楽を聞くときにも感じるし、自分の作曲や即興演奏にも非常に大きく影響するのだと身にしみるので、やっぱり基礎練習は大事だなと思う。今後旋法から展開される和音の練習もしてみよう。(その前にドビュッシーを弾き込まないとね。。。)
CDも購入したし、今度は楽譜見ながら聴いてみよう。めちゃくちゃ難しいけどちょっと弾いてみようかな。
今後、ミュラロやエマールも来日公演でメシアンを弾くみたいなので相当楽しみ。メシアンがこんなに聴けるとは!