2020年2月10日(月)に有給休暇を取れば、2月8日~11日で4連休になる事に気づいて、有給休暇を取得した。働き方改革バンザイ!

 

とは言え、特にコレといった予定を組んでいたわけではなく、朝9時半に余裕の起床。そこから思いついたように、ゲームをやる合間に、Youtubeで国会中継をリアルタイムで見てみよう!という事になったw

 

全て見たわけではないけど、この日の国会質疑において、「をっ!」と思ったのが、立件民主党のガソリーヌこと山尾志桜里議員の皇位継承に関する質疑であった。

 

今回はその事についてのお話。

 

なお、過去のMYブログで、一国民でしかない私ごときが、皇室についての考えを綴った事があったが、その続きみたいな感じで捉えてもらえれば。

令和元年

https://ameblo.jp/firebird-1090/entry-12460793514.html

「男系」「女系」「雑系」とは何か?マンガで例えてみた。

https://ameblo.jp/firebird-1090/entry-12462062203.html

【皇室】皇位継承について考えてみる

https://ameblo.jp/firebird-1090/entry-12462062232.html

 

 

2020年2月10日(月)の国会中継の動画は以下を参照。

・Youtube動画 (※3:15:30~3:39:06あたり)

2020年2月10日 衆議院予算委員会

 

棚橋泰文委員長の「デマノイ志桜里君!」から始まる神展開wwwww

これはヒデェwwwww

さすがのガソリーヌさんも、デマノイなんかと一緒にされたくないようだwwwww

 

それはさておき、この日のガソリーヌさんの質疑に関して、重要な指摘をしていると思った箇所をいくつかピックアップする。

 

 

●憲法を前提とする日本の統治機構の危機

 

憲法を前提にした時、天皇陛下(皇位継承者)が不在になった時にできなくなると想定される事として、以下の事を挙げていた。

 ・衆議院の解散

 ・総選挙の公示

 ・国会の召集

 ・内閣総理大臣の任命

 ・最高裁判所長官の任命

 

これらは、日本国憲法の第6条と第7条に記されているわけだが、憲法を前提とする日本の統治機構の大きな土台が壊れる、と。もしもそうなった場合、憲法改正をしなければ、日本という国家が維持できなくなるような事態にもなるわけだが、その憲法改正の公布も天皇陛下がいなければできない。

 

最悪な事態を想定すれば、確かに全くあり得ない話ではない。

 

それだけ、「天皇」という存在が、現行憲法において、非常に重要な役割を持っていると言えるし、先延ばしする事のできない重大な課題なのは明らかである。

 

 

●附帯決議

 

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の採決にあたり、以下の附帯決議がなされていた。

 

一 政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方の御事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。

二 一の報告を受けた場合においては、国会は、安定的な皇位継承を確保するための方策について、「立法府の総意」が取りまとめられるよう検討を行うものとすること。

・参議院(2017.06.07)

天皇の退位等に関する皇室典範特例法に対する附帯決議

 

 

●女性皇族の婚姻等による皇族数の減少

 

アベは2018年2月5日に、女性皇族の婚姻等による皇族数の減少について、以下のように答弁している。

 

政府としては、女性皇族の婚姻等による皇族数の減少に係る問題については、内閣官房皇室典範改正準備室において、これまでのさまざまな議論の経緯を十分に検証するとともに、最近の議論の動向等も踏まえ、政府部内で検討を行っています。

この問題は、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であると考えています。

 
また、ガースーも2018年11月30日に、同様の答弁をしている。

 

 

●「皇籍離脱者の皇籍復帰」や「皇籍離脱者子孫の皇籍取得」について

 

ガソリーヌさんは、旧皇族の復帰に関して、二点重要な指摘をした。

 

・以前皇族だったおウチにたまたま生まれた方、つまり、国民として生まれて育った方が、突然、皇族として国民の前に現れた時、国民は受け止められるんだろうか?

・そうした事を本当に深く現実的に当事者(皇籍離脱者の子孫)の方が考えた時に、それでもなお「皇族になります」と言う方がいらっしゃるんだろうか?

 

これは、私も過去のMYブログで指摘した内容になるわけだが、国会でこのような指摘をした事は非常に重要と考えている。

 

 

 男系子孫』の継承という視点、つまり「血筋」のみで考えれば、「皇籍離脱者の皇籍復帰」や「皇籍離脱者子孫の皇籍取得」は、最も適切かつ自然な方策であるという事になるのだろうと思う。

 

だがしかし、実際問題、そんな簡単な事なんだろうか??? と私は思うわけだ。

 

これまで国民の感情が皇室に親しみを持った部分は男系という血筋」に対してだけなのだろうか?

 

皇籍離脱者子孫ご本人のご意向はどうなんだろうか?

 

そして何より、女性皇族のお気持ちはどうなのだろうか???

 

保守層の多くの人は、「旧皇族子孫が皇籍取得すれば解決!」などと、いとも簡単に言ってくれるわけだが、実際、そんな簡単に解決できるものではない。

 

例えば、今や皇室芸人となった保守層の多くの大好きな竹田恒泰氏(旧竹田宮の男系子孫)が、「皇籍を取得しまーす」って事になったら、国民は素直に受け止められますか?という話。

 

ほとんどの国民は、

旧皇族?旧竹田宮??皇籍取得???竹田恒泰????

ダレソレ????? ってなるに決まってるじゃんwwwww

 

 

まぁもっとも、ガソリーヌさんの言う「国民は受け止められるんだろうか?」という観点で考えると、どこの馬の骨かも分からない男性を受け入れる事になる「女性宮家」は尚更ダメという事になるし、男系のみで繋いできた歴史を根底から覆す「女系天皇」(雑系天皇)など論外という事になるワナwww 過去に前例もないんだし。
 
それこそ、Kみたいな奴なんて、国民の理解を得られるわけないだろwwwww
 
現行の皇室典範通り、民間女性が男性皇族のところに嫁ぎに行くのとはワケが違うんだよ。
 
 
「皇籍離脱者子孫ご本人のご意向」「国民のコンセンサス」
 
「皇籍離脱者子孫ご本人のご意向」はどうするのか?という事で、ガースーは以下のように答弁した。
 
まず私どもがやらなければならない事は、国会の附帯決議に基づいての事であるというふうに思っています。ですから、今まで(皇籍取得の意向の確認は)やっておりませんし、そこは考えておりません。
 
現時点では、このように答弁しておくのが妥当なのだろうと思う。但し、今後、皇位継承に関する議論が少しずつでも発展していけば、状況は変わってくる可能性はある。そのためにも、今後とも慎重かつ丁寧な議論が必要になる上、「国民のコンセンサス」をいかにして得ていくかが非常に重要になってくるだろう。
 
国民が皇室に対して「親しみ」を覚えたのはどの部分なのか? そこはもっと議論していかなければならないと思う。そして、これをクリアする上で、立ちはだかるハードルは想像以上に高く険しいと思う。

 

 

 

 

「皇太子」「皇嗣」の違い

 

「皇太子」「皇嗣」の違いについて、ガースーは『天皇の子であるかどうか』と答弁した。

 

シンプルに一言で言うならそう答えるのがベターなのだろうと思うけど、皇室典範に照らし合わせて読み解いていくと、チョット違ってくる。

 

まず、「皇嗣」については、皇室典範第4条に、

『天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。』

とある。

 

つまり、「皇嗣」とは、「皇位継承順位1位の皇族」を指す呼称と解釈できる。

・首相官邸

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai1/1sankou.pdf

 

 

令和元年5月1日時点での皇位継承順位は、皇室典範第2条により、以下の通りになっている。
 1位…秋篠宮文仁親王殿下 (六…皇弟)  ※皇嗣

 2位…悠仁親王殿下 (六…皇弟の子孫)

 3位…常陸宮正仁親王殿下 (七…皇叔父)

 

 

 

 

という事で、現時点では、秋篠宮文仁親王殿下が「皇嗣」(皇位継承順位1位の皇族)という事になる。

 

 

しかし、今後もしも、皇室典範第2条の一~五に該当する皇族が現れた場合はどうなるか?

 

例えば、徳仁天皇雅子皇后両陛下の間に男子が誕生した場合(=愛子内親王殿下に弟ができた場合)はどうなるか?

その男子の続柄は、皇室典範第2条一「皇長子」(天皇の第一皇子)に該当する事になり、「皇嗣」(皇位継承順位1位の皇族)になる。
そして、その男子は、皇室典範第8条により、皇嗣たる皇子「皇太子」になる。

 

 

従って、秋篠宮文仁親王殿下は「皇嗣」(皇位継承順位1位の皇族)ではなくなる可能性が残されており、次期天皇に即位する事は『確定していない』。次期天皇に即位する事が確定するのは「皇長子」(天皇の第一皇子)のみである。

 

あくまでも、秋篠宮文仁親王殿下は、"暫定的"に継承順位が1位という事で、そこはガソリーヌさんの指摘が正しい。

 

 

まとめると、

「皇太子」は、間違いなく「天皇の皇子」であり、「皇嗣」でもある。

「皇嗣」は、皇位継承順位1位の皇族を意味し、その皇族は「天皇の皇子」とは限らない。

 

つまり、

皇太子皇嗣である。」(皇太子皇嗣)は成り立つが、

皇嗣皇太子である。」(皇太子皇嗣)は成り立たない。

 

現在の天皇陛下(第126代天皇)や上皇陛下(第125代天皇)が「皇太子」だった頃は、「皇嗣」(皇位継承順位1位)でもあったという事になる。

 

しかし、秋篠宮文仁親王は、「皇嗣」(皇位継承順位1位)ではあるが、皇嗣たる皇子「皇太子」ではない。

(しかも、「文仁親王を皇太子にしては?」に対して文仁親王ご本人が辞退している)

 

 

 

●本来の野党のあるべき姿


普段、私は、バカ野党連中を褒める事などまず無いと言っていい。ガソリーヌさんにしても例外ではなく、「"そもそも"の定義」とか、やたらとつまらん所で揚げ足を取ったり、感情的になってキンキン声を張り上げているイメージでしかなかったわけだwww

 

しかし、少なくとも、この日のガソリーヌさんの質疑の仕方や内容に関しては、本来あるべき野党の姿を見た。別に褒めているわけではなく、これが当たり前の姿なのだ。

 

ガソリーヌさんのような、本来地頭の良い人が、周囲のヤジというファンネル攻撃無しに、冷静な理論武装をしてくると、かなり手ごわいと思う。

 

ただ、だからと言って、ガソリーヌさんの支持に転ずるなんて事は一切ないけどね。衆議院愛知7区なら、ジュンジュンこと鈴木淳司議員の支持である事に変わりないのでね。

 

 

この日の国会中継を少し見て、黒岩やデマノイみたいな"チンピラ"は一刻も早く国会の場から退場しろ!と言いたい。桜の追及は司法でどうぞ。まぁそうなった場合、バカ野党側が負ける事は確実だから、国会でギャーギャーわめいているんだろうね。

 

そういうのは税金のムダなので、一刻も早く国会の場から退場しろ!と言いたい。