13.95億人という世界第1位の人口を誇る「中華人民共和国」(以下、「中国」)とは、どんな国なのか?
アベ外交は、中国とどんな外交をして、中国にどんな事を求めているのか?
そこんところをザックリと紐解いてみます。
・外務省
香港と台湾については、コチラのMYブログへ。
【香港】とはどんな地域か?
https://ameblo.jp/firebird-1090/entry-12480929389.html
【台湾】中華民国は本当に親日なのか?
◆◆◆中国の政治構造◆◆◆
●歴代の最高指導者(中国共産党中央委員会総書記)
(1)毛沢東:1949年10月01日~1976年09月09日
(-)華国鋒:1976年10月07日~1978年12月22日
(2)鄧小平:1978年12月22日~1989年11月09日
(3)江沢民:1989年11月09日~2002年11月15日
(4)胡錦濤:2002年11月15日~2012年11月15日
(5)習近平:2012年11月15日~現職
●歴代の国家主席(国家元首)
他国における「大統領」に相当する。トランプ米大統領は習近平を「President Xi of China」と言っている。
2018年3月の憲法改正により、任期制限の規定が撤廃された。
(1)毛沢東:1954年09月27日~1959年04月27日
(2)劉少奇:1959年09月27日~1968年10月31日
※空席及び憲法改正による廃止期間有り。
(3)李先念:1983年06月18日~1988年04月08日
(4)楊尚昆:1988年04月08日~1993年03月27日
(5)江沢民:1993年03月27日~2003年03月15日
(6)胡錦濤:2003年03月15日~2013年03月14日
(7)習近平:2013年03月14日~現職
●歴代の国賓
・華国鋒 国務院総理(1980年5月27日~6月1日) ※大平内閣時
・江沢民 国家主席(1998年11月25日~11月30日) ※小渕内閣時
・胡錦濤 国家主席(2008年5月6日~5月10日) ※福田内閣時
・外務省(1980.05.29)
・外務省(1998.12.xx)
・外務省(2008.05.10)
●政治局常務委員
現在、『チャイナ7』と呼ばれている「政治局常務委員」。
・第19期(2017年10月25日~現在)
・第18期(2012年11月15日~2017年10月24日)
●派閥
現在の中国共産党における主な派閥は以下の三つである。
・習近平派(北京)
・江沢民派(上海閥・石油閥)
・胡錦濤派(共青団)
◆◆◆中国との交流◆◆◆
●日本との貿易(輸入・輸出)
日本の輸出相手は、中国とアメリカが1位2位と拮抗し合っている状態だが、3位以下を大きく引き離している。
日本の輸入相手の第1位は、ダントツで中国である。
輸出入の総額の第1位は中国である。
・財務省貿易統計
・JETRO(2019.03.xx)
また、日本・中国間の貿易収支は、月次や四半期毎では赤字と黒字が交錯しているものの、不均衡と言うほどではなく、アメリカ・中国間のような不均衡にはなっていない。貿易赤字ガーというのなら、日本・サウジアラビアのほうがよっぽど貿易不均衡なんだがw
もし、反中バカ界隈の言うように、「日中断交」なんてしようものなら、それだけ日本経済が冷え込む事になる。輸出で稼ぐ事もできなければ、輸入もできなくなるわな。
・外務省(2019.07.xx)
●日系企業(拠点)数の推移
第1位はダントツで中国。
第2位のアメリカの約4~5倍もある。
やはり、約14億人の実体経済は魅力があるのだろう。次々と日本から中国へ進出している。
これが現実!
・外務省(2018.05.31)
●中国トイレ革命
TOTOを中心に、日本のトイレが中国に広まりつつある。
トイレ革命
↓
中国人のケツ穴や◎※♀がキレイになる
↓
TOTOボロ儲け
↓
利益を日本円に換金
↓
日本に納税して( ゚Д゚)ウマー
・外務省(2019.03.22)
・ASCII(2018.06.19)
●日中スワップ
2018年10月26日に、日本銀行が中国人民銀行と締結した為替スワップ取極については、以下のようになっている。
・為替スワップ
・日本銀行⇔中国人民銀行
・日本円⇔人民元
・引出限度額
日本銀行→2000億人民元
中国人民銀行→3.4兆円
・期限は2018年10月26日~2021年10月25日
・金融システムの安定確保が目的
・日本銀行
・総論:通貨スワップと為替スワップとは? | 新宿会計士の政治経済評論
国際金融協力として、通貨当局が国内の民間金融機関に相手国通貨の資金供給を行う事が目的の協定である。
通称:Bilateral Liquidity swap Agreement=BLA
「通貨スワップ」や、デリバティブ時のスワップとは異なる。
間違っても、反中バカ界隈が言っていた「中国共産党を支援するためのもの」ではないよwww
●訪日外国人観光客
2015年以降の訪日外国人観光客の一位は中国である。2014年までは韓国や台湾が一位だった。
更に、2018年の消費額のトータル及び一人当たりの支出も中国が一位であった。
日本に外貨を一番多く落っことしてくれるのは中国人だった。しかも、ブランド品などを爆買いする人までいるw
もし、反中バカ界隈の言うように、「日中断交」なんてしようものなら、それだけ日本が稼ぐ外貨の量が減少する事になってしまうのだ。
・観光庁
・観光庁(2019.03.29)
・JNTO
●国費外国人留学生
「国費外国人留学生制度」とは、
・奨学金が出る
・授業料は、全額免除または文部科学省の負担
・渡航旅費及び帰国旅費(航空券)が支給される
・渡日一時金
・医療費や宿舎費の補助を受けられる
平成30年5月1日現在、外国人留学生総数は298980人いる。(台湾人を除く)
そのうち「国費外国人留学生」は9423人と、外国人留学生総数の3.15%を占めている。
「国費外国人留学生」のうち、中国人は1018人と、国費留学生全体の10.8%を占めている。
これを受けて、反中バカ界隈の間で「中国人ばかり優遇している!」などと相変わらず中国人ガーしているわけだが、トンデモなデマ&勘違いである。
中国人留学生の総数は114950人であり、そのうち「国費留学生」は1018人と、中国人留学生の総数のわずか0.89%である。つまり、残り113932人は実費で留学している事になる。
なお、反中バカ界隈の大好きな台湾は「日本政府と国交のある国」には当てはまらないので、「国費外国人留学生制度」の対象外である。
・文部科学省
◆◆◆尖閣諸島◆◆◆
中国は、尖閣諸島を「固有の領土」と、領有権を主張している。尤も、台湾のほうが中国より半年も前に領有権を主張しているが。
台湾:1971年06月11日
中国:1971年12月30日
尖閣諸島は、領土問題を焚き付けて国家間対立を煽る目的で、金融勢力に利用されている。
尖閣諸島を巡る経緯に関しては、以下のMYブログにまとめてある。
尖閣諸島は日本固有の領土である
◆◆◆アベ外交と中国◆◆◆
●戦略的互恵関係
小泉純一郎政権時代、日中関係は明らかに冷え切っていた。それを仕切り直すために、第一次アベ政治が動いた。
2006年10月、麻生太郎外務大臣の後押しで訪中したアベが胡錦涛と首脳会談を行い、「日中共同プレス発表」が合意された。
その後、アベ政治を引き継いだ福田政権時の2008年5月に胡錦涛が国賓訪日した際に、戦略的互換関係の包括的推進に関する日中共同声明を発表。
「戦略的互恵関係」とは、以下の五本柱によって構築されている。
(1)政治的相互信頼の増進
(2)人的、文化的交流の促進及び国民の友好感情の増進
(3)互恵協力の強化
(4)アジア太平洋への貢献
(5)グローバルな課題への貢献
・外務省(2008.05.07)
つまり、「戦略的互恵関係」とは日中友好の事であり、日中友好とは「戦略的互恵関係」の事なのである。
●日中友好
2017年5月、トランプ大統領は、習近平と30年近く親交のあるテリー・ブランスタッド(アイオワ州知事)を駐中国大使に起用した。
・大紀元(2017.05.11)
・大紀元(2017.08.08)
2017年10月の中国共産党の第19回全国代表大会で、習近平は「チャイナ7」から張徳江ら江沢民派を排除した。
その辺りから、アベは本格的に日中友好へと向かっていった。
●日中韓サミット
2018年5月9日、日中韓サミットでは、日中韓協力に向けた連携を促進し、北朝鮮問題、東アジア地域協力、国際経済、地球規模課題について議論した。
また、日本と中国の両国が「日中友好」「日中国交回復」を公式表明。日中の距離が縮まった瞬間だった。
なお、この時に李克強総理が公賓として来日しており、この時点で、習近平国家主席が国賓として訪日する時は遠くないと予想できる。
・外務省(2018.05.09)
・外務省(2018.05.09)
・首相官邸(2018.05.09) ※15:40あたりから
●日中平和友好条約署名40周年
更に、2018年8月12日には、日中平和友好条約署名40周年に関し、アベと李克強が祝電を交換した。その祝電には、改めて、「両国関係が正常な軌道に戻った」と強調。ファンタジーでも何でもなく、両政府の公式見解である。
・首相官邸(2018.08.12)
●東アジアの平和と繁栄
拉致問題に関しては、
・文在寅と李克強の理解を得た
・成果文書に拉致問題が初めて言及された
・プーチンの理解を得た
・習近平から完全な支持を得た
拉致問題の解決には、中国政府の協力が必要不可欠なわけだが、これはまさにアベ外交の成果と言える。以前の中国では考えられなかった事だ。それは韓国やロシアも同様だろう。
・外務省(2019.02.13)
●正常化した日中関係
当時の河野太郎外務大臣曰く、
もう日中関係は正常化したと言ってよろしいというふうに思っています。
もう日中関係は正常化したと言ってよろしいというふうに思っています。
もう日中関係は正常化したと言ってよろしいというふうに思っています。
・外務省(2019.04.14)
エゴサーチされるかな? いやっ、個人ブログにまでは及ばないであろうw
●完全に正常な軌道に戻った日中関係
・互いを協力のパートナーとし、互いに脅威とならない
・東シナ海の安定なくして、真の日中関係の改善なし
・海洋、安全保障分野における建設的な関係の構築を目指す
安全保障や経済だけではなく、北朝鮮問題については改めて確認され、更に香港暴動テロについても、「自由で開かれた香港」の繁栄と、「法の支配」の重要性について言及。
お互いに意思疎通が取れなければ、ここまで踏み入った話にはならないだろう。
・外務省(2019.06.27)
●アベと習近平との関係
このようにして、アベは中国側との度重なるアクロバティックな外交に努め、日中関係を正常な状態に戻すことに成功した。また、習近平や李克強も連携が取れている。
インド太平洋戦略、つまり「法の支配」を受け入れ、国家主席に就任した時から内心に抱いている「江沢民派の度重なる悪事は許さない!」というスタンスはブレていない。
●習近平とトランプとの関係
トランプは、習近平を「良き友人」として信頼している。ツイートにもそれがよく表れている。北朝鮮への経済制裁は、習近平の協力があってこそ成り立ったと言ってもいい。一般の中国国民からも尊敬されているのだろうと想像できる。
●習近平は「独裁者」なのか? 中国共産党は「極悪非道」なのか?
「独裁者習近平の悪口を言っただけで中国共産党に弾圧されるぅ~。(オロオロ)」
というのがもし本当なら、習近平を馬鹿にするのが三度の飯よりも大好きなストーンさんは、なんで中国に自由に入国できて無事でいられるんでしょうねw 中国にいる親族だって何事もなく平穏無事なのでしょう。
中国共産党に日本のみならず世界を征服するくらいの組織力があるのなら、今頃、中国共産党に強制連行されても不思議ではないですよね?wwwww
しかも、こんな画像まで出てきましてね。
いつ頃撮影した写真なのかはわからないけど、天安門の前で笑顔で記念撮影していますね~(棒)
講演で、天安門事件で友人を亡くした事を話して涙するストーンさんはどこへ行ってしまったんですかねー(棒)
これだけでも、ストーンさんの中国脅威論がウソとわかりますねw
親族が暮らしている祖国を悪く言ってばかりのウソ付きビジネス保守と、多数の外国首脳と何度も会談して他の誰よりも国際情勢を知るアベと、どちらが信用に値するか子供にだって分かる話だ。
●中国は本当に「反日」なのか???
毛沢東や江沢民が仕切っていた時代なら何を言われても仕方ないと思うけど、少なくとも現在の習近平政権は反日ではなかろう。
習近平は、確かに江沢民派のチカラや、オバマ…というよりはCitibank Groupのカネを味方に付けて最高指導者や国家主席にまでなったわけだが、結局は江沢民派の腐敗政治を取り締まる側になって戦う事を決意。ゆえに、何度も暗殺未遂に遭うようになった。
トランプ政権から信頼され、アベ政権は日中友好へと踏み切った。反日国家だとしたら、アベは日中友好へと進む事などなかっただろう。だが実際は、反中バカ界隈の期待を裏切り、日中友好を選んだのだ。
それは何より、「東アジアの平和と繁栄」という確固たる信念があるからだ。
反中バカ界隈は、情弱パヨク以上の周回遅れであるwwwww
●新しい三国時代
G20や日中韓サミットでの会談が非常に重要である。アベと李克強との相性はバッチリだ!
・外務省(2019.12.24)・首相官邸(2019.12.24)
我々は、今、新たな時代へと進化する瞬間を目の当たりにしている。