大阪府には、「大阪維新の会」という地域政党と、「日本維新の会」という国政政党の本部が存在する。
共に住所は「大阪市中央区島之内1-17-16 三栄長堀ビル」である。
「大阪維新の会」と「日本維新の会」は別物と思っている人もいるようだが、決してそうではない。
・創設者が同じ(橋下徹) ※松井が陰で創設し、橋下が乗っかった説も有り
・代表も同じ(松井一郎)
・理念も同じ(身を切る改革、女性宮家容認など)
・政策の中身も同じ(後述)
・本部の住所も同じ(上記)
唯一、「地域」と「国政」と、範囲が異なるだけ。本質は全く同じなんです。
※但し、権限は母体である大阪維新の会のほうが強い。国政政党よりも地域政党の方が強いwww
そんな『維新の会』とは、どういった組織なのか?
結論から言うと、危険極まりない組織であると私は思っている。それがどれほどのものなのかを追っていく。
●『維新の会』の歴史
あの悪夢の民主党に負けず劣らずの「離合集散」「党名ロンダリング」を繰り返しているようだwwwww
『維新の会』の歴史を、ザッと追っていくと、、、
2008年1月27日。
橋下徹が、大阪府知事選挙で当選。
※自民党大阪府連推薦、公明党大阪府本部支持。
2009年1月30日~2月1日。
世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に橋下が選出された。
その時にダボス会議のオーナー連中と会った可能性は十分にあり得る。
・橋下徹後援会
2010年4月19日。
地域政党「大阪維新の会」を結党。
橋下を中心に、大阪自民を離党した者たち(松井など)がメインメンバー。
党名は、あのマッキンゼー出身の大前研一の「平成維新の会」が由来。(使用許可も得ている)
2011年11月27日。
橋下が、大阪市長選挙で当選。
元大阪自民の松井一郎が、大阪府知事選挙で当選。
2012年9月28日。
国政政党「日本維新の会」(初代)を結党。
代表は橋下、幹事長は松井。
2012年11月17日。(衆議院が解散した翌日)
「日本維新の会」(初代)に、元東京都知事の石原慎太郎率いる「太陽の党」の議員が合流。
※「太陽の党」は、政治資金規正法に基づく政党としては存続。
石原が代表に、橋下は代表代行に。
2012年12月14日。衆議院議員総選挙。
石原代表は、比例東京で当選。
また、この時に、足立康史(大阪9区)、丸山穂高(大阪19区)、杉田水脈(兵庫6区→比例近畿)、上西小百合(大阪7区→比例近畿)、そして東国原英夫(比例近畿)が初当選している。
2013年1月。
「日本維新の会」(初代)は、橋下・石原の共同代表制に。
それからわずか1年半後…
2014年5月28日。
「日本維新の会」(初代)を分党する事で合意w
2014年7月9日。
橋下が、統一会派「日本維新の会・結いの党」を届け出。
石原が、衆院会派「次世代の党」を届け出。
後日の解党に先駆けて会派が分裂。
2014年7月31日。
「日本維新の会」(初代)が解党。
2014年8月1日。
橋下が「日本維新の会」(2代目)を結党。「結いの党」との合併が前提の暫定的な政党。
※初代とは別組織。
石原は「次世代の党」を結党。
「日本維新の会」(初代)の政党助成金の残金は、所属議員数に応じて2党で分配。
2014年9月21日。
「日本維新の会」(2代目)に、江田憲司率いる「結いの党」が合併(存続合併)し、翌日「維新の党」に名称変更。
橋下と江田が共同代表に。松井は幹事長に。
2014年12月23日。
橋下と松井は、大阪都構想の実現にどうしても専念したくてたまらなかったために、それぞれの役職を辞任し、橋下は最高顧問に、松井は顧問に就いた。
江田は単独で代表となった。
「大阪市特別区設置住民投票」(大阪都構想)が反対多数で否決!
ざまぁwwwww
確か、都構想の住民投票は「ラストチャンス」と維新自身が位置付けていたわけだが、半年も経たない間に反故し、勝つまでジャンケンする気満々www
往生際の悪いヤツらだw
ラストチャンスのバーゲンセールwwwww
橋下が「おおさか維新の会」(国政政党)を結党。
橋下が代表に、松井が幹事長に。(暫定)
これにより、国政政党で「維新」と名の付く政党が二つになるwww
この2~3カ月間に、内紛が表面化し、「維新の党」からドミノ離党(除籍処分)。
更に、政党助成金を巡って、見苦しい泥仕合を展開www
身を切る改革はどうした?wwwww
2015年11月22日。
松井が、大阪府知事選挙で再選。
10月に衆議院議員を辞職していた吉村が、大阪市長選挙で初当選。
だが、当時の大阪市長選挙の「選挙公報」には、「大阪都構想」という文字も「再度の住民票」の訴えの事も書かれていない。
それにも関わらず、選挙後は、朝日新聞や毎日新聞も「都構想 再挑戦へ」と報道し、吉村もそれに乗っかって「都構想再挑戦の信任を得た」などという迷言を吐くwwwww
さすが、サラ金「武富士」の弁護士をやっていただけの事はある。
だが、公職選挙法第167条の規定により、公費で配布される「選挙公報」に掲載されている事こそが判断材料の全てになるはずで、新聞紙面等で書かれた事には何の意味もなさない。
「おおさか維新の会」を、「日本維新の会」(現在)に改称。
クドいようだが、法規上は初代とは別組織。
とまぁ、現在の「日本維新の会」になるまでの間はこんな感じw
民主党の連中もビックリですねwww
・総務省
・国立国会図書館(2019.02.28)
戦後の我が国における主要政党の変遷
●『維新の会』の主な政策や理念
・地方分権
・大阪都構想
・道州制(憲法第8章の改正)
・沖縄と北海道の独立
・緊縮財政(身を切る改革)
・議員や公務員の人員削減と給料カット
・戸籍制度の廃止(旧皇族の系譜を追えなくするため)
・夫婦別姓に賛成
・特別永住者への地方参政権
・竹島の共同管理
・ロシアへの土下座外交(丸山の件)
・女系天皇と女性宮家の議論を推進
・日本維新の会
それと、以前、橋下はこんな事を言っていましたw
・Youtube動画(2010.02.08 UP)
●「大阪都構想」と「道州制」
『維新の会』が一丁目一番地の政策としている「大阪都構想」と「道州制」については、過去のブログにて。
【地方創生】「中枢中核都市」と「総合区」
●北海道独立と沖縄独立
北海道札幌市の維新の党員が、こんな事をツイートしていた。売国政策そのものですwww
私が #維新 である3つの理由。
— 中川 たかひろ (@info_nakagawa) February 19, 2019
1、将来世代を優先する政策
2、道州制の導入・地方政府樹立
3、道内での新勢力の確立(北海道55年体制の終焉)#日本維新の会 #維新の会 #北海道 #北海道札幌市北区 #北海道札幌市 #札幌市北区 #札幌市 #札幌 #北海道独立 #沖縄独立 #道州制 #地方分権 #中央集権
●日本維新の会の憲法改正案
日本維新の会は、憲法改正には賛成の立場を取っているが、与党第一党・自民党のソレとは違う趣旨である。
・日本維新の会(2016.03.24)
日本維新の会 憲法改正原案
日本維新の会が掲げている憲法改正案で、最新の情報は、おそらく上記URLのPDFと思われる。
そこに記してあるのは、以下の三本である。
(1)教育無償化(幼児~高等教育)
(2)統治機構改革(地域主権関係)
→憲法第8章の改正
(3)憲法裁判所
特に、統治機構改革は見逃せない。
現行憲法でいう第8章の改正となるわけだが、そこに「道州制」(二層制)を加えるというのだ。
「道州制」は、非常にキケン極まりないものである。2015年5月に否決された「大阪都構想」に、あれだけ執念深く拘っている理由がよくわかる。
何が何でも「大阪都構想」と「道州制」を成し遂げたいがために、内閣府の「まち・ひと・しごと創生法」も全否定して廃止しようと企んでいる。
・日本維新の会
「議員や公務員は、諸外国と比べて給料が高すぎるから、何割かカットして歳出を抑えるべき。」
「国民の皆さんに増税をお願いするのだから、税金の無駄遣いを止めるのを前提とするべき。」
一見、耳障りの良い正論に聞こえるかもしれないが、それに流されて騙されるのが、経済無知の情報弱者たる所以なのである。
結局のところ、「身を切る改革」というのは、緊縮財政のデフレ政策そのものである。
●防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案
公務員ガーからの給料カットは、安全保障の枢となる自衛官にも及んだ。
◎閣法200-7
防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案
・災害時はもちろん、日頃の訓練から過酷。
・災害時のミスは許されず、時間との勝負。
・それゆえに、休日なんて無いようなもの。
我々日本国民の安全安心のために日夜努めてくれて、肉体的にも精神的にも激務すぎる自衛官(防衛省職員/特別職国家公務員)だが、給与や待遇は極めてヒドイものである。どう考えても割に合わないと思う。
この法案は、「そんな自衛官の給与(特に初任給)をアップしましょうよ!」という趣旨の法律案である。
しかし、その法律案に反対した会派が日本維新の会である。
あの日本共産党でさえ賛成したのに、唯一反対したのが日本維新の会という会派である。
改正後もまだまだ安すぎるのに、それさえも反対したのが日本維新の会である。
・防衛省
何かもう、公務員の給料をカットして人員を削減する事で、日本に一番必要な存在を弱体化させたいんだろうね。特に、自衛官の弱体化は安全保障の危機に直結する大問題だ。
給料・待遇がヒドくて応募してもマトモに来ないとなれば、その後も応募者は来ないどころか辞めていく人も増えてしまう可能性だってある。誰だって、自分や家族の生活が大事に決まっているのだから。
『維新の会』がバカの一つ覚えのように連呼する「身を切る改革」について、日本共産党が面白い事を突っ込んでいたのを思い出したw
・産経ニュース(2019.07.02) ※45:30~47:44のやり取り
・日本維新の会
・しんぶん赤旗(2019.07.08)
●バカ野党以上に、『維新の会』を警戒すべし!
『維新の会』のタチが悪いトコロは、他のバカ野党みたいにひたすら揚げ足取りのアベガーに終始しているわけでないトコロだ。バカ野党は、明らかにバカだとわかるが、『維新の会』の手法は実に巧妙である。
『維新の会』は、あくまでも政策や基本理念メインでの行動をアピールしながら、ほんの少しだが一見マトモそうな言動をシレ~っと織り交ぜてくる。
だから、保守系を中心に、「マトモな野党は維新だけ」などと評する声が多い。特にお膝元の大阪にいる維新信者と、いかにもどこかの業者が雇ったような"イッシンジャー"は厄介だwwwww
そういうふうになってくれれば、『維新の会』としては大成功なのだろう。しかし、ほんの少しだが一見マトモそうに感じられる言動は、実は、日本衰退の方向へと誘導しているのだ。『維新の会』が掲げている政策の多くがそのパターンである。
大阪都構想、道州制、身を切る改革、戸籍制度と夫婦別姓、女性宮家…。
<関連MYブログ>
「change.org」と「マッキンゼー」
https://ameblo.jp/firebird-1090/entry-12450501065.html【地方創生】「中枢中核都市」と「総合区」
https://ameblo.jp/firebird-1090/entry-12449611784.html
維新の会と日本共産党の共通項と共闘の歴史
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