大阪府には、「大阪維新の会」という地域政党と、「日本維新の会」という国政政党の本部が存在する。

 

共に住所は「大阪府大阪市中央区島之内1-17-16 三栄長堀ビル」である。

 

「大阪維新の会」「日本維新の会」は別物と思っている人もいるようだが、決してそうではない。

 

・創設者が同じ(橋下徹) ※松井が陰で創設し、橋下が乗っかった説も有り

・現代表も同じ(松井一郎)

・理念も同じ(身を切る改革、女性宮家容認など)

・政策の中身も同じ(後述)

・本部の住所も同じ(上記)

 

唯一、「地域」と「国政」と、範囲が異なるだけ。本質は全く同じである。

 

※但し、権限は母体である大阪維新の会のほうが強い。国政政党よりも地域政党の方が強いwww 

 

そんな『維新の会』とは、どういった組織なのか?

 

結論から言うと、危険極まりない組織であると私は思っている。それが、どれほどのものなのかを追っていくと、ある事に気付く。

 

ナント、あの「日本共産党」と多岐に渡って"共通項"があり、更には"共闘"までしているのである。

 

 

『維新の会』「日本共産党」"共通項"

 

(1)党の代表選挙をやらない

 

「日本維新の会」は、代表選をやろうと言った丸山穂高議員をフルボッコして排除。

‪・Togetter‬

橋下徹 vs 丸山穂高

 

(2)トップダウン

 

党首による独裁政治。

執行部の顔ぶれも変わらない。

 

(3)現職議員よりも先代のほうが影響力が大きい

 

維新⇒橋下徹

共産⇒不破哲三

 

『維新の会』は、創設者の橋下さんのためにwwwww

 
 

 

「日本共産党」は、院政を敷く不破さんの豪邸維持費のためにwwwww

 

 

(4)国民(低所得者)に嫉妬心を煽る手法から「富の再分配」を主張

 

維新⇒公務員ガー、既得権益ガー、議員定数ガー

→公務員の給料をカットして再分配

 

共産⇒富裕層ガー、大企業ガー、経団連ガー

→富裕層と大企業への課税を強化して再分配。(主に内部留保課税w)

 

公務員、大企業の社員や経営者など、努力して成功した人たちを悪く言う事で、経済無知や低所得者層の人たちの嫉妬心を煽る事で扇動する。バカは常にコイツらの養分となり、手のひらで踊らされている。

 

身を切られるのは議員ではなく、大阪府民や国民だというのに。

 

 

 

『維新の会』「日本共産党」"共闘"の歴史

 

両者には"共闘"の歴史がいくつもある。しかも、重要案件であるほど"共闘"しているという。全ては拾い切れないが、特に目立つものをピックアップしてみた。

 

(1)尖閣諸島など領土を守ることを喚起する決議案

・大阪市大阪市会
平成24年第2回定例会

 

・2012年5月15日

大阪市会にて提出し、採決。

賛成…自民、みらい

反対…大阪維新、公明、共産

結果は、反対多数で否決…

 ↓

・2012年7月6日

本会議でも否決…

 ↓

・2012年7月27日

本会議再上程でも否決…

・自由民主党大阪市会議員団(2012.07.27)

尖閣諸島など領土を守ることを喚起する決議―再否決 7/27

 

つまり、「大阪維新の会」にとって、「尖閣諸島は日本固有の領土ではない」という事のようです。だって、守ることを喚起する決議に"反対"なのですから!

 

 

(2)特定秘密の保護に関する法律案
◎閣法185-9
特定秘密の保護に関する法律案
参議院 閣法 第185回国会 9
 

・2013年10月25日

提出。

 ↓

・2013年11月26日

衆議院本会議にて採決。

維新→棄権

共産→反対

結果は、賛成多数で修正可決!

 ↓

・2013年12月6日

参議院本会議にて採決。

維新→棄権

共産→反対

結果は、賛成多数で可決成立!

 

 

(3)北海道知事選挙

 

・2015年4月12日投開票

 

民主党が支持する新人候補者に、日本共産党・社会民主党、そして「維新の党」も支援を決定。当時の「維新の党」の代表は江田憲司だったが、最高顧問は橋下徹、顧問は松井一郎だった。

 

結果は、高橋はるみ氏が当選!

 

 

(4)「平和安全法制」関連の2法案

◎閣法189-72

我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律案

衆議院 閣法 第189回国会 72

参議院 閣法 第189回国会 72

◎閣法189-73

国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律案

衆議院 閣法 第189回国会 73

参議院 閣法 第189回国会 73

 

・2015年5月15日

提出。

 ↓

・2015年7月15日

衆議院特別委員会にて採決。

維新→独自案の否決後、全員退席

共産→反対

結果は、賛成多数で可決!

・Youtube動画(2015.07.15)

安保法案 7月15日、衆議院特別委員会の採決模様

安全保障関連法案 与党の賛成多数で可決 衆院・特別委員会

2015 07 15 衆議院平和安全特別委員会「安全保障関連法案採決」

 

 ↓

・2015年7月16日

衆議院本会議にて採決。

維新→退席

共産→反対

結果は、賛成多数で可決!

・Youtube動画(2015.07.16)

2015 07 16 衆議院本会議「安全保障関連法案採決」

 

 ↓

・2015年9月17日

参議院平和安全特別委員会にて採決。

維新→反対

共産→反対

結果は、賛成多数で可決!

(※同日の鴻池祥肇委員長不信任案は否決)

・Youtube動画(2015.09.17)

2015.09.17 参議院平和安全特別委員会「採決」

2015/9/17 参議院特別委員会 安全保障関連法案可決 フル

 

・2015年9月19日

参議院本会議にて採決。

維新→反対

共産→反対

結果は、賛成多数で可決成立!

・Youtube動画(2015.09.19)

2015 09 17~19 参議院本会議「安保関連法案採決」

 

 

「平和安全法制」関連の2法案に関しては、衆議院特別委員会、衆議院本会議、参議院安保特別委員会での鴻池委員長不信任動議、参議院本会議など、全てにおいて文字通り「野党共闘」である事が鮮明になった。

 

 

(5)安倍内閣不信任決議案

・国会会議録検索システム(2015.09.18)

第189回国会 衆議院 本会議 第47号 平成27年9月18日

 

・2015年9月18日

「維新の党」は、民主党・日本共産党・社会民主党・生活の党と"共同"で衆議院に提出した。

 ↓

賛成139

反対325

結果は、賛成少数で否決!

 

 

(6)大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例案

・大阪市大阪市会

議決等案件事項一覧(平成27年第3回定例会)

 

・2016年1月15日

採決。

 

賛成…大阪維新、公明、共産、みらい

反対…自民

結果は、賛成多数で可決成立…。

後に、一部修正の承諾を求めることで、自民も賛成へ。

 

 

(7)辺野古埋め立て

・沖縄タイムス(2019.02.10)

辺野古埋め立て、維新が「反対」に言及 県民投票シンポ 自公は参加せず

 

・2019年2月9日

沖縄県民投票シンポジウムにて。

以前から反対し続けているのは、社民・社大・結、おきなわ、共産

 

その後、中立だった「日本維新の会」も反対に回った。

 

理由は、税金の無駄遣いガーwww


 

(8)平成三十一年度一般会計予算

◎予算198-3

平成三十一年度一般会計予算

衆議院 予算 第198回国会 3

参議院 予算 第198回国会 3

 

2019年1月28日議案受理

 ↓

2019年3月1日

衆議院予算委員会で可決!

 ↓

2019年3月2日未明

衆議院本会議に緊急上程され可決!

 ↓

2019年3月27日

参議院本会議で可決成立!

 

なお、特別会計予算においても同様であった。

 

 

(9)女性宮家

 

・2019年5月

維新→女性宮家の議論が必要

共産→女性宮家の創設や、女性・女系天皇ともに検討すべき

 

女性宮家は、女系天皇(正確には雑系天皇)の爆誕に繋がり、国体そのものが大きく揺れるどころではなくなってしまうので、もはや議論の余地すらない。

 

まず、共産党の考えはコチラ。

「女性天皇、女性宮家、当然、検討されるべきだと考えております。」

「女性・女系、ともに…当然、検討すべきだと」

ある意味、ブレない共産党wwwww
・日本共産党(2019.05.09) ※9:52~10:10、13:39~13:59

 

次に、日本維新の会・東徹 参議院議員のツイートがコチラ。

共産党と同じ事を言っている。

悠仁親王への過度な重圧は理解するが、それなら「皇籍離脱者の子孫」の皇籍取得の議論が先である。

 

 

創設者・橋下徹のツイート。

敬慕の念とか言っちゃってますが、そもそも、男系男子の皇統を守るための女性宮家など存在しませんwwwww

 

偶然を待つしかない(他力本願キリッ!)

 

 

そんな中、『維新の会』で唯一反対を示したのが丸山議員であった。

 

代表選に続き、この事が維新幹部の逆鱗に触れたのか何なのかはわからないが、5月11日に北方領土滞在中の言動について騒動になった時、「日本維新の会」は、丸山議員の離党届を受理せずに除名処分とし、更に議員辞職も迫った。党所属議員を一切庇おうともしなかった。

 

後に、『維新の会』は、ロシア大使館に出向いて"土下座外交"をした。

 

 

(10)議員丸山穂高君の議員辞職勧告に関する決議案

 

2019年5月17日

「日本維新の会」は、立件民主党・国民民主党・社会民主党・日本共産党・衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」と"共同"で提出した。

 

 

 

 

 

この決議案は6月5日に撤回されたが、新たに「議員丸山穂高君糾弾決議案」が提出された。

◎決議198-4

議員丸山穂高君糾弾決議案

衆議院 決議 第198回国会 4

 

全会一致で可決されたが、糾弾決議案自体に法的拘束力はなく、丸山議員は辞職せず。後に、NHKをぶっ壊す党に拾われる。

 

 

 

●「大阪都構想」でも"共闘"している

 

今回は、『維新の会』「日本共産党」"共通項""共闘"をメインテーマとしているが、「大阪維新の会」が一丁目一番地の政策として掲げている「大阪都構想」でも、実は"共闘"しているという見方ができる。

 

「大阪都構想」について、「大阪維新の会」は賛成で、日本共産党は反対のように見えるが、そんな表面の見たまんまを受け取っていたら、それこそヤツらの思うツボ。騙される典型的パターンである。

 

大阪府政における対立構造は、「大阪維新の会 vs 自民党 大阪府支部連合会」であるが、大阪府民の多くは大阪自民に対して"負のイメージ"を持っている。

 

それに追い打ちをかけているのが日本共産党だ。

 

共産党は、自民党を陥れるためには何だってやる。陥れるためなら、都構想問題をダシにして"意図的"に大阪自民に抱き付いてくる。ただでさえ"負のイメージ"が付きまとう大阪自民に、「自民党は共産党と手を組んでいる」という"更なる負のイメージ"を上塗りして擦り込んでくる。

 

それによって、大阪自民の連中がどれだけ正論を言おうと、大阪府民からは誰も信用されなくなってしまう。

 

これはまさに、大阪維新の会巧妙なトラップなのではないか。

 

尤も、この辺りは共産党自身の選挙対策も兼ねているのではないか。都構想問題で大阪自民に抱き付いていれば、大阪自民の発言の信用力を失わせる事ができる上に、自民党本体…つまりアベのイメージも損なわせる事ができる……そう考えているのかもしれない。
 
 
 

結果として、2015年5月17日に行われた「大阪市特別区設置住民投票」において、50.4vs49.6の大接戦の末に否決された。

・反対…705585票(50.38%)

・賛成…694844票(49.62%)

・有効投票数…1400429票(99.60%)

 

・無効投票数…5655票(0.40%)

・投票総数…1406084票(100%)

 

・有権者数…2104076人

・投票率…66.83%

・棄権数…697992人

 

しかし、往生際の悪い大阪維新の会勝つまでジャンケンを仕掛けてくるだろう。その度に、普段から"共闘"している共産党を巧みに利用して、大阪自民を貶めてくるだろう。

 

 

そんなわけですから、善良な大阪府民の方々は、『維新の会』を警戒してほしいと思います。まぁ私個人の考えでは、「大阪都構想」も「道州制」も実現しないと思っているし、実現してほしくないですが、油断は禁物です!

 

 

 

※参考※

国会会議録検索システム

国会会議録検索システム

 

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