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たぶん、そんなにブログアップしないです(苦笑)

続いて後半の部です。

 

高校以上の部 大会結果

 

 

 

各団体の大会報告SNSを紹介し、一言コメント添えていきます。(SNSリンクが無い団体は公式SNSなどに全日本マーチングコンテスト報告記事がまだなかった団体)

 

 

【後半】

 



1.精華女子高等学校吹奏楽部(九州支部代表)・・・金賞

近年は樽屋雅徳氏作編曲のクラシックアレンジナンバー・・・有名どころでは“イングランド・マジェスティ”は元は樽屋雅徳氏による精華女子委嘱作品・・・を採用することが多かったなか、クラシック名曲の原曲に近い吹奏楽版(福島弘和氏編曲)を持ってきました。

オーケストラクラシック最人気曲と言ってもいいドヴォルザーク作曲“新世界より”をマーチングに持ってくるあたりなんかはまさに女王の風格と自信です。

大きなト音記号コンテをダイナミックに崩れることなくキレイにローテーションしてみせる演技などは王道パレコンのお手本のよう。

奇をてらったパフォーマンスなどは一切盛り込まず演奏とマーチング演技・個人基本動作を徹底的に磨き上げた精華女子マーチングは後半トップバッターからいきなりの圧巻演奏演技です。

審査員の方々にとっては後半審査評価のベンチマークとなったこと間違いなしでしょう。

精華女子は演奏・演技は毎年違いますが全体のマーチング展開構成は精華女子フォーマットとも言うべきおなじみの構成になっています。

カンパニーフロントに移行していくタイミングとその前のフォーメーション遷移の流れ、その後の大きなコンテに移行する中でピッコロトランペットによる高らかなソロ、フィニッシュは“SEIKA”の人文字コンテを「I」の部分を最後に上から挿入する流れで仕上げてフィニッシュポーズ。

初出場から数えて出場した全日本マーチングコンテスト全てで金賞の記録は続きます。

 

2.東京農業大学第二高等学校吹奏楽部(西関東支部代表)・・・銀賞

毎年、全日本マーチングコンテスト高校以上の部の中では東農大二高のマーチングが最も「魅せるショー」として完成したレベルにあると感じます。

先の精華女子が余計な演出や装飾は加えないスタイルのマーチングとは対照的な演技も衣装も華やかな視覚効果ふんだんの演奏演技です。

マーチングバンド大会の手練れでもあるこのバンドのマーチングは吹奏楽連盟マーチングコンテスト規程課題項目を一連の流れの中でショーの一部として魅せるかたちでこなしていきます。

最たるのは周回パレードで、東農大二高は出場団体中唯一周回パレードをフロントフェイス・フロントベル(前方向き姿勢)をキープしたまま一周回します。

他団体なら隊列が正面に背を向けてバックスタンド側に遠ざかる場面を東農大二高は全員リアマーチで後退していくのです。

このシーンでもリアマーチで後退していく隊列の中の身軽なカラーガードメンバー(だいたいこの場面ではカラーガードメンバーはシンバルに持ち替えてシンバルアクションをしています)がスピンモーションを加えてショーとして演出しています。

ラストはマーチングバンド大会フィニッシュと同じくらいの最大見せ場を披露しガードメンバーはバタフライフラッグで華やかさ最高潮で農ニショーを締めくくります。

吹連マーチングコンテストは全国銀賞に終わりましたが12月7日さいたまスーパーアリーナで行われるマーチングバンド全国大会ではこの悔しさをぶつけてこられることでしょう。

 

東京農業大学第二高校吹奏楽部公式Instagramより

 

 

 

3.広島翔洋高等学校吹奏楽部(中国支部代表)・・・銅賞

2022年マーチングコンテスト挑戦2年目で全国初出場、2023年は中国支部大会で全国行き逃し、2024年・2025年と3度目の大阪城ホールはもうすっかり中国支部代表として顔なじみです。

”サモン・ザ・ヒーロー”~”トゥーランドット”の組み合わせの演奏演技は2023年中国支部大会で涙をのんだ作品のリバイバル・リメイク版で私はこの2023年広島翔洋マーチングを中国支部大会現地で観覧しました。

あのとき広島サンプラザホールでの表彰式終わった後、客席出演団体者席でうつむいて誰も立ち上がれなかった広島翔洋メンバーの姿、客先で涙が抑えきれない広島翔洋保護者の姿を今でもはっきりと覚えているので個人的に少し肩入れのある団体です。

2023年中国大会で涙した1年生メンバーは今回3年生メンバー。

この演目にきっと一層の想いをのせての大阪城ホールだったことでしょう。

このバンドは金管・・・特にトランペットを前面に押し出す演奏が持ち味。

”サモン・ザ・ヒーロー”の高らかなトランペットファンファーレから始まるオープニングはこのバンドにピッタリ。

フィニッシュは「SHOYO」のコンテで締めます。

2022年、2024年は銀賞。今回はもちろん金賞目指しての全国出場だったはずですがまさかの銅賞の結果には少なからずショックだったと思います。

でも私は個人的に印象に残った団体の一つでした。

 

 広島翔洋高校吹奏楽部公式Instagramより


 

4.金沢学院大学附属高等学校吹奏楽部(北陸支部代表)・・・銀賞

1枠となった北陸支部代表に古豪全国常連富山勢を抑え食い込んできました。

そして2年連続の吹奏楽コンクール&マーチングコンテストダブル全国出場団体です。

今年は吹奏楽コンクール自由曲の定番曲でもあるバレエ音楽“ガイーヌ”を選曲されてきました。

 昨年全日本マーチングコンテスト初出場では“富士山〜北斎の版画に触発されて”を選曲されてきていたのでこの団体は吹コン自由曲名曲をマーチングコンテストに持ってくることをスタイルとしているのかもしれません。
高校団体では珍しく女性指揮者(DMではなく指導者の一人)でした。
昨年全国初出場の時の記憶と比べてかなりレベルアップしてきているなと感じました。
全国金賞有力候補揃いの後半の部にあって全国出場2年目も銀賞維持はこの先の金賞有力校候補の可能性大です。


5.高知学芸高等学校吹奏楽部(四国支部代表)・・・銅賞

昨年までは高知学芸中学校、高知学芸高校の混成編成で高校以上の部に出場していましたが今年は高知学芸中学校が単独で全日本マーチングコンテスト中学生の部に出場するほどの部員増加をはたしたことにより高知学芸高校メンバーだけでの出場となります。その分編成人数が少なくなってしまい40名台での出場でした。

裏を返せば急増した高知学芸中学校吹奏楽部員は数年後には高知学芸高校吹奏楽部員となってくれるのでしょうからその時には晴れて大編成に様変わりしている可能性があります。

高知学芸中学校、高校それぞれが同年全日本マーチングコンテスト出場果たしたのは初。

ベートーヴェン名曲のアレンジ版を曲に据えてこられ第九のあのフレーズでのカンパニーフロントは拍手を集めていました。

ラストはト音記号コンテを描いてフィニッシュ。


6.玉名女子高等学校吹奏楽部(九州支部代表)・・・金賞

毎年変わらない演奏演技です。

中間部のコンテの形が少し違っている年がときどきある・・・くらいの年ごとの違いです。

演奏曲も当然毎年同じなのですがその演奏は卓越しています。

今回も広い大阪城ホールの空間の隅々まで音が広がります。

玉名女子は今まで顧問先生からも学校ホームページ(吹奏楽部公式SNSは無い)などでも吹奏楽コンクールもマーチングコンテストも結果はオールAとか1位成績とかは絶対に公表されませんが演奏家審査員による審査結果はきっとオールAだろうと思わせられる演奏演技です。金賞は外しません。

これで今年の九州代表女子校3校は揃って吹奏楽コンクール&マーチングコンテストダブル全国金賞という強さでした。


7.高松中央高等学校吹奏楽部(四国支部代表)・・・銅賞
マーチングコンテスト挑戦2年目で全国初出場の四国支部新進気鋭団体。
今大会出場団体の中で最小人数36名での出場ながらその音圧・演技迫力はとても最小人数編成とは思えないマーチング。
いでたちは戦国武将真田幸村テーマにちなんで男子DMは真田幸村よろしく真赤な甲冑スタイル衣装、他メンバーは真田軍足軽をイメージした衣装と今大会出場団体の中で一番テーマに合わせた衣装で演出してきた団体でした。
ジャージウェアも多く、華やかといってもマーチング衣装にカラーガード従えるくらいの演出の団体が多いなか、「華美な服装・演出は求めない」という吹連マーチングコンテスト理念なんてなんのその、突き抜けた衣装演出での初出場は観客へのインパクト大でした。
マーチングコンテスト四国支部大会で初代表獲得したところから公式SNSで連日プロモーション展開してきていたので事前にこの団体のこと、この団体のマーチング演目をすでに知っている観客多かったと思います。
香川県勢の大阪城ホール出場は2013年全日本マーチングコンテストへの尽誠学園出場以来です。
2013年大会でも尽誠学園が出場団体中最小編成でした。
今回の高松中央のマーチングは衣装も去ることながら神楽鈴や和太鼓など和楽器をふんだんに取り入れての演奏も目を引きました。
オープニングでは和太鼓をマーチングドラムキャリアに取り付けたメンバーが指揮台に立ち和太鼓ロールから始まる点など新鮮な演出でした。
吹奏楽連盟マーチングコンテスト以外にもマーチングバンド協会カラーガードコンテスト・マーチングパーカッションコンテストでも全国出場決めており、近いうちにはマーチングバンド大会でも全国出場果たすかもしれません。
また学園あげて吹奏楽部絶賛強化中のようなのでこれから部員数増加も考えら数年後には大編成化していることも考えられます。
これからのマーチングコンテスト四国支部大会は高知勢、徳島勢、高松中央が入り乱れる乱世に突入ですね。

高松中央高校吹奏楽部公式Instagramより


8.島根県立松江商業高等学校吹奏楽部(中国支部代表)・・・銅賞
2022年全国初出場から4年連続出場。
この4回とも“GRより〜シンフォニックセレクション”を演奏曲とした演目です。
今回も“GR”作品ですがオープニングの場面や端々を今年度バージョンにブラッシュアップされてきています。
そして年度重ねるごとに“GR”マーチングが洗練されてきています。
今年は全国出場するようになって初の男子DMでした。
松江商業GRマーチングでは三角形フォーメーションでのカンパニーフロントを披露しますがこのフォーメーション形状とこの時の一歩一歩踏み締めての隊列前進足運びはとてもカッコイイと思っています。
隣街の出雲商業とはライバルであり、マーチングウェアシルエットも似ていますが出雲商業が京都橘オマージュマーチングなのに対して松江商業はマーチング基本動作に忠実なマーチング、それぞれマーチングスタイルが違っている点が見どころです。

松江商業高校吹奏楽部公式Instagramより





9.柏市立柏高等学校吹奏楽部(東関東支部代表)・・・金賞
“サーカス・ビー”演奏による高速周回パレードはお決まり。
今でこそ多くの団体がシンバル隊のパフォーマンスを取り入れていますが吹連マーチングコンテストでは市立柏がその道のパイオニア。
今年もシンバル隊がDMを囲んでシンバルで花が開くように形作る演出は健在。
年ごとに演目を変えてくる後半部分、今年のイチカシはベートーヴェンで来ました。
運命や第九のフレーズも盛り込まれている鈴木英史氏アレンジナンバーです。
アレンジは違う版になりますが高知学芸もベートーヴェンアレンジ曲でしたから被るフレーズがあります。
今年はトゥーランドット、ハンズ・アクロス・ザ・シー、ベートーヴェンとクラシック名曲演目が重なる団体が多いです。
終盤にかけて壮大さを増していくのがイチカシマーコン演奏演技。
ラストは柏の“K”を大きく描いたコンテでフィニッシュ。
全日本吹奏楽コンクールでは金賞に及ばなかった悔しさをマーチングチームがリベンジしてくれ見事2年連続金賞でした。

市立柏高校吹奏楽部公式Instagramより


10.北海道遠軽高等学校吹奏楽局(北海道支部代表)・・・銅賞
後半の部の中間休憩時間明けて最初は遠軽高校。
40名台と人数少ない編成です。
演目“アメリカン・ドリーム”は元は出雲北陵高校が以前全日本マーチングコンテスト演目として採用した樽屋雅徳氏による委嘱作品です。
委嘱作品はだいたいが作曲当年くらいは委嘱団体に独占演奏権がありますが、そのあとは楽譜出版社からレンタル譜・販売譜として市販されその他団体も自由に演奏することができます。
遠軽高校は2年前も“アメリカン・ドリーム”でした。
こう書くと棘があるかもしれませんが出雲北陵高校の“アメリカン・ドリーム”マーチングのコンテもかなりお手本にされています。
今年は全国出場叶いませんでしたが富山商業高校もかつての精華女子委嘱作品“イングランド・マジェスティ”を十八番演目としています。
出雲北陵高校吹奏楽部は公式SNSで、過去の自分達の委嘱作品を他団体が採用していることに謝意を述べられることもあります。
“アメリカン・ドリーム”マーチングではアメリカ国歌「星条旗」のフレーズ部分で堂々カンパニーフロントです。
出雲北陵の過去の委嘱作品マーチングは度々公立校他団体に採用されることが多いです。
出雲北陵は毎年新しい曲・マーチングで挑んでいますがそれほど大所帯吹奏楽部ではないため、同規模の公立校吹奏楽部が演奏も演技もお手本にしやすいのだろうと思います。

遠軽高校吹奏楽局公式Instagramより



11.滝川第二高等学校吹奏楽部(関西支部代表)・・・金賞
今年も周回パレード演奏曲が神村学園との“マーキュリー”対決でしたが、神村学園は前半出番であったため観客もほとんどが前半後半で入れかわっているので観客の多くは神村学園✕滝川第二 マーキュリー競演という意識はあまりなかったかもしれません。
私はしっかりと神村学園と滝川第二の“マーキュリー”を見聞きさせてもらいました。
歌劇“リブシェ”より〜ファンファーレ の演奏で高らかなファンファーレから始まり「TAKI Ⅱ」コンテによるファーストプッシュからスタートのおなじみ滝二マーチング。
“マーキュリー”による周回パレードまでは毎年固定演目。
後半部分が年ごとに変えてくるその年のテーマ作品。
今年の滝二マーコン作品は映画“ニュー・シネマ・パラダイス”挿入歌のオリジナルアレンジ版、滝二としては初演です。
滝二専属の演奏コーチ・楽曲アレンジャーの方が滝川第二マーチングのためにオリジナルアレンジしているので滝二のマーチング演奏曲はほとんど他団体では演奏されません。
映画“ニュー・シネマ・パラダイス”は高齢映写技師と映画好きな少年(その後映画監督へと出世)の生涯に渡る交流を時間軸の長い回顧録ストーリーとして描いたイタリア映画で、挿入歌もハートフルだったり哀愁的な雰囲気なものですが滝二オリジナルアレンジされた楽曲はスピーディーでクールにカッコよく滝二マーチングにピッタリに編曲されています。
演奏演技冒頭のトランペット2人によるソリセッションは映画主人公2人の劇中での“対話”を表現しているそうです。
ラストでは今年もDMフラッグパフォーマンスが組み込まれ、おなじみの「ヤッ!」のコールとポーズでフィニッシュ。
8大会連続金賞お見事でした。
次の大舞台は12/7さいたまスーパーアリーナ マーチングバンド全国大会です。

指導体制一新してから最初の全日本マーチングコンテストでした。
前顧問体制時に作り上げたフィニッシュ曲である「The Sing!」(Sing Sing Singを短縮化しダンスステップも最小化した演目)から京都橘代名詞であるダンスステップをガッツリ盛り込んだ「Sing Sing Sing」へ回帰するのかと思っていましたがそうはならなかったようです。
サウンド重要視される吹連マーチングコンテストでは「The Sing!」が有効であることは十分おわかりだったのでしょう。
そして1曲目のオープニングファンファーレも毎年同じにすることもわかりました。
中間2曲を年ごとに変えてきます。
今年の京都橘マーチングでは周回パレードでのコーナリングマニューバにかなり力を注いだことが見て取れました。
4つのコーナーを複雑な隊列挙動変化により曲がっていきます。
3曲目までは演奏安定していましたがラストの「The Sing!」に入るとコンテ・フォーメーション変化のスピードが1段速くなり、最小限に抑えているとは言えダンスステップが入りそれまでの3曲の安定度と比べるとどうしても揺らぎを感じました。
それでもしっかり金賞はお見事でした。

京都橘高校吹奏楽部公式Instagramより






13.安城学園高等学校吹奏楽部(東海支部代表)・・・銅賞
ここもシンバル隊のアグレッシブなパフォーマンスがありました。
アクロバティックなアクションというよりはDCI団体ばりの、シンバル回しアクションが多く盛り込まれていました。
現指導体制になってからマーチングコンテストにはなかなかコアな楽曲を持ってきます。
映画音楽を採用されることが多く、今回も「シャザム!」(この映画あまりヒットしませんでしたが・・・)、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテーマ曲を組み込んできました。
バスドラムヘッドを年ごとにマーチング作品テーマに合わせたデザインのものを装着しています。
今年は1曲目に持ってきた映画“シャザム!”がテーマだったようです。
採用する楽曲がコアすぎるのかクラシック演奏家審査員からはここ何年か厳しい審査結果を受けているように感じます。
観る側としてはエンターテインメント性抜群のとても楽しませてくれるマーチングショー仕立てなんですけどね。

安城学園高校吹奏楽部公式Instagramより



14.愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部(東海支部代表)・・・銀賞
安城学園とは同じ愛知県団体ながら対照的な王道パレコンマーチングの愛工大名電。
今大会出場団体中、最多出場回数ホルダーの団体です。比較的曲数が多い6曲を組み込み、そのうち中間3曲はNHK大河ドラマテーマ曲フレーズを盛り込んで来ました。
過去の愛工大名電マーチングに比べてコンテ・フォーメーションがかなり複雑でスピーディーだったように感じましたし演奏もかなり良く、今年は金賞いけるのでは!?と思ったくらいでした。

愛工大名電高校吹奏楽部梶山先生Instagramより



後半の部、まだ4団体あるのでするのが、文章書きすぎとURLリンク貼付けすぎてブログ一記事のテキスト情報上限になってしまいました(苦笑)

なので後半の部は2つに分けて、最後の記事には表彰式前のチアリーディングエキシビションについても書きたいと思います。

〜つづく〜