28.埼玉県立伊奈学園総合高等学校(西関東支部代表/埼玉県)
吹奏楽コンクール&マーチングコンテスト両大会の西関東代表常連。
ここは県立高校ですが埼玉県の先進取り組み高校として1980年代に開設され特進コース、実業系コース、スポーツ系コース、芸術系コースと一通りの学科コース(この高校では”学系”と呼ぶそうです)がそろっており、全校生徒数もそれに合わせて2000人超えというあらゆる面で”普通の公立高校ではない”高校です。
吹奏楽部部員の大半は芸術系コース(音楽クラス)の生徒と聞いています。
つまりは音楽の専門教育を受けている生徒皆さんなのです。
千葉県の市立3校といい、この伊奈学園といい関東の公立高校は規格外の普通じゃない公立高校ばかりです(苦笑)
ドラムメジャーがオープニングでおおきなひまわり(造花と思いますが)を手に登場する演出を何度も目にしていて印象にあります。
伊奈学園のマーチングはやわらかい伊奈学サウンドをベースにカラーガードフラッグパフォーマンスも織り交ぜた演奏演技を魅せてくれます。
29.京都橘高等学校(関西支部代表/京都府)
言わずと知れた超人気団体、ネームバリューは今大会出場団体中トップでしょう。
コロナ禍以降、マーチングコンテストでの審査高評価を得る術を身につけたのは皆が知るところです。
かつての京都橘マーチング十八番だった”シング・シング・シング”での激しいダンスステップを極力抑えサウンドが乱れないマーチングを開発してから関西代表はおろか全国金賞を掴み続けています。
今夏は久しぶりに関西吹奏楽コンクールにも進出を果たし(意外かもしれませんが京都橘は吹奏楽コンクールでは関西大会常連ではありません)、サウンドを磨き上げてきていることは確実です。
ラストは”シング・シング・シング”をアレンジカットしダンスステップも最小限に抑えた”シング!”でフィニッシュです。
30.愛知県立江南高等学校(東海支部代表/愛知県)
2022年全国初出場以来の返り咲きです。
2年前全国初出場した時の情報ですが県立普通科高校ということからマーチングコンテストには3年生を含まない1,2年生編成で出場していると聞いています。
1,2年生編成で70名台の編成人数なのですから普通の公立高校吹奏楽部としては恵まれた部員数ですしその編成&普通の公立高校バンドで3学年ガッツリいる東海支部内私立に並んでの代表は大健闘です。
2021年まで全国常連だった愛知県立木曽川高校とは隣街になりマーチング古豪先輩&全国常連の木曽川高校に追いつき追い越せの気持ちで切磋琢磨してこられたと思います。
1,2年生部員で出場しているので2年ぶりの大阪城ホールは出場メンバーにとっては初めてのはず、フレッシュな演奏演技期待しています☆
31.広島翔洋高等学校(中国支部代表/広島県)
こちらも2022年全国初出場からの2年ぶり返り咲き団体です。
偶然にも2年前全国初出場→今回返り咲き組が2団体続きます。
コロナ禍頃からマーチングに取り組み始め、マーチングコンテスト挑戦2年目の2022年に全国初出場し、今回もマーチングコンテスト挑戦4年目での全国2回目出場という急伸バンドです。
今回の中国支部代表4団体のうち唯一の広島県勢です。
この団体のマーチングコンテスト演奏演技は2022年大阪城ホールにて、2023年マーチングコンテスト中国大会にて現地観覧してきました。
2023年マーチング、今年マーチングはオープニング〜規程周回パレードまでを“サモン・ザ・ヒーロー”の演奏で展開します。
このバンド、60名台なのですがトランペットパートが10名以上も擁しているのが特徴で、その強力なトランペット布陣を前面に出しての“サモン・ザ・ヒーロー”演奏による周回パレードはとてもカッコよく迫力満点です。
昨年度マーチングでは後半は“トゥーランドット”でしたが今年は八木澤教司氏作曲“太陽への賛歌-大地の鼓動”という柔らかいしらべのナンバーを採用しており、前半の“サモン・ザ・ヒーロー”との剛柔コントラストを意識しての作品になっています。
15日、16日に大阪城ホールでは出場各団体の公式リハーサルが順次行なわれ、出場各団体は本番会場である大阪城ホールで場当たり確認を行っていますが数団体がこの公式リハーサルには出場していません。
おそらく各々の都合によりリハーサルには出場できないのだろうと思われます。
その1つが広島翔洋で、その理由は私立高校なので16日(土)まで通常に行われる学校授業があるためとのことです。
出場する団体のうち私立高校はほとんど、公立高校や公立中学校ですら15日はメンバーは公認欠席を取ってリハーサル出場している団体多数の中、学校授業を優先という姿勢にはとても感銘します☆
1,2年生編成で全国キップを見事掴んで出場する江南高校、大会公式リハよりも学校授業を優先し全国大会に挑む広島翔洋・・・・それぞれに心から拍手贈りたい2年ぶり全国返り咲き&全国2回目出場の2団体です。
32.徳島県立城ノ内中等教育学校(四国支部代表/徳島県)
ここも2022年大会以来2年ぶりの全国返り咲きです。
ただし2022年が全国初出場ということはなく徳島城ノ内、徳島商業、高知学芸、土佐女子の徳島県公立2校、高知県私立2校が四国内最有力で、この4校で四国代表2枠を競い続けてきて過去に何度も全国出場してきています。
近年は各都道府県でちらほら目にする「中等教育学校」とはいわゆる中高一貫校のことです。
私立校では従前から中高一貫校や同系列 中学校~高等学校というかたちでありましたが近年では国公立校で「中等教育学校」として中高一貫教育をする学校が出てきました。
ということはこの城ノ内は中学生相当生徒+高校生相当生徒で編成しているということかもしれません。
2年ぶり返り咲き団体が3団体続き、それぞれ2年ぶりの全国の舞台に気合十分でしょう。
33.島根県立松江商業高等学校(中国支部代表/島根県)
2022年大会に全国初出場を果たし、3年連続中国支部代表です。
昨年のマーチングコンテスト中国大会では先の広島翔洋と激しい代表争いを繰り広げました。
2022年より「GR シンフォニックセレクション」を固定演目としています。
演技もベースは同じで、各細部を年度ごとにマイナーチェンジして挑まれています。
女子マーチングウェアシルエットがよく似ている出雲商業とは宍道湖を挟んで対岸の隣街になります。
出雲商業は京都橘マーチングに憧れてマーチングに取り組み、ウェアも正式に京都橘の了承を得て採用しています。
松江商業も出雲商業がマーチング取り組み始めるのとほぼ同時期にマーチングに取り組み始めています。(出雲北陵も数年早いだけでだいたい同時期にマーチング開始しているのでこの地域のマーチング有力団体は同じような時期にマーチング着手しています)
出雲商業があのウェアを制定するのと同時期に松江商業も今の紺白のウェアを採用しています。
ただし当初は松江商業は肩のケープマントは無いスタイルでしたが出雲商業から顧問先生移動してこられたタイミングくらいで松江商業もケープマントをセットするウェアになり、そのころから京都橘、出雲商業、松江商業の女子メンバーウェアシルエットがよく似た3団体はファンの間では「ケープ三姉妹」「ケープ御三家」となにかとセットで語られることが多くなりました。
でも、3団体とも男子メンバーもいるから「3姉妹」の表現や3団体とも男子メンバーウェアには肩ケープマントはセットしないから「ケープ3〇〇」という表現は男子メンバーを疎外してしまってませんかね(苦笑)
辛口な余談は置いといて、女子ウェアシルエットが似ている3団体ですがそれぞれマーチングスタイルは異なっていて松江商業はもともとトラディショナル&ベーシックなマーチングから取り組み始めそれを身上としてきているのでいまでもそのスタイルを踏襲しています。
演技の端々に、スリークォーターターン(270°のターン)やサックスカルテットメンバーが正確なリアマーチでカンパニーフロントに入る本隊の空き位置にピタリと合流するなどマーチング基本動作をハイレベルで体得されているのが見て取れます。
特に冒頭に魅せる全隊列Uターンのところでスリークォーターターンを組み込んでいますが、列の奇数番目メンバーと偶数番目メンバーではスリークォーターターンで方向転換するポイントが違っているあたりとかは玄人受けする小技です☆
カンパニーフロントでは一般的な横1~3列の隊形ではなくV字3列隊形で進む場面はとても新鮮です。
34.熊本県立熊本工業高等学校(九州支部代表/熊本県)
2021年大会以来、3年ぶりの全国返り咲きです。
多くのマーチングファンが待ち望んだ全国返り咲き団体ではないでしょうか。
熊工といえば黒ハット/キャップ、黒シャツ、黒パンツ、黒グローブそれに白ジャケットをセットアップというモノトーンでそろえたいでたちが印象的なバンド。
他団体のマーチングウェアとは一線を画した、「オシャレ!」な雰囲気をまといます。
朝日新聞デジタルの先の九州マーチングコンテスト記事写真を見るとピアノを形どったコンテ場面の写真でした。
このコンテが組み込まれた熊工演奏演技、過去にありましたね~。
それのリバイバルでしょうか。楽しみです♪
35.玉名女子高等学校(九州支部代表/熊本県)
熊本県団体が2校続きます。
言わずと知れた吹奏楽コンクール&マーチングコンテスト両大会全国金賞常連バンドです。
何団体かある、毎年演奏演技がほぼ不変の団体の一つです。
コンテ・フォーメーションの中間部あたりが年度によって若干形状が違うことがありますがそれ以外は基本的に同じかと思っています。
プレーヤー人数も毎年同じ人数のはずです。(今回のエントリー人数=73人)
顧問米田先生や部員皆さんも毎年変わらない演奏演技であることは十分承知されています。
毎年不変の演奏演技が世に知れてくると、毎年金賞確実という暗黙の空気になるかと思います。
そのプレッシャーに毎年打ち勝ち全国金賞を手にしているのが玉名女子です。
36.富山県立富山商業高等学校(北陸支部代表/富山県)
トリを飾るのは北陸支部の雄、富山商業。
愛工大名電が1番手を引くことが多いように富山商業はトリを務めることが多いようです☆
全日本吹奏楽コンクール&全日本マーチングコンテスト ダブル全国出場組です。
ここもダブル全国出場団体としては決して部員数が多くないので出雲北陵と同じくほぼ全員が吹奏楽コンクールとマーチングコンテストの2足のわらじだろうと思われます。
ここ近年は”イングランド・マジェスティ”を固定演目としています。
今年も”イングランド・マジェスティ”なら先に記述した北海道遠軽と”イングランド・マジェスティ”競演になります。
曲中に組み込まれている”組曲「惑星」より、木星”演奏場面ではおそらく惑星の公転動きを模した3重円コンテを描き、その3重のリングそれぞれを反転回転させながら前進していくカンパニーフロントを披露しますが、この動きはすこぶる難易度が高いフォーメーションだと思います。
昨年大会から終盤にフラッグパフォーマンスを取り入れており、富山商業吹奏楽部公式SNSの写真からは今年もフラッグを準備している場面がありましたので今回も演技終盤には大きなフラッグによるパフォーマンスがあると予想します。
なんとかぎりぎり16日中に記事アップできました。
出場者の皆さん、明日は今シーズン最高の演奏演技を披露されることを祈念しています。
各団体の今期集大成を会場でしっかりと見届けさせてもらいます♪