最近、忘れっぽくなったなぁ~と思います。
今まではスッと出ていた人の名前も「あの、その、ほら~~!?」
会話の中でも「それがあれになってこうなって…」
相手が「何がどうなってん~」
「そやから あれやん、あれ!」
どうでもいい話…。
すっとわかったふりして流してくれたらええのに
きっちり聞きたい人はつっこんでくる。
思い出すまでこっちが気になってしまう。
ますます“忘れっぽくなったなぁ~”と感じる。
今まで数十年もの間、
自分より年配の人から繰り返し何度も聞いてきた言葉、
『歳とともに記憶力は落ちるよ』
当然、そうなるものだと信じ
その通りになって
「やっぱり、そうなった」
と思っていました。
先日、こんな実験をしていました。
60歳以上の人達を2グループに分け30個ほどの単語を見せて
ひとつのチームには「今から暗記テストを行います」
別のチームには「今から心理テストを行います」
と言い、その単語を眺めてもらうのです。
一定時間眺めてもらった後、別の単語リストを見せて
先ほどの単語と同じものを全て選ぶ、といったテストです。
そして
テストの結果は…。
「心理テスト」と言っておこなったグループは
「暗記テスト」グループの2倍の高得点。
驚くことにこれは二十歳前後の若者の平均と同じだそうです。
「心理テスト」と言われたグループの人たちは
「おもしろそう♪」「何がわかるのかな?」と思い、
「暗記テスト」と言われたグループの人たちは
言われた瞬間に「無理!」「出来ない!」と思った人が多かったそうです。
と、いうことは…、
『記憶力は年齢とともに衰えない』ということですよね?
どちらも記憶力をはかる同じテストですから。
今までの私は『記憶力は衰える』と信じて思い込み
自分に何度もその言葉を投げかけていたので
今、私の信じていた通りの『衰えた』状態が出来上がっていたのです。
自分にマイナスになる言葉掛けはしないように
気を付けていたにも関わらず
あまりにフツーの日常的な落とし穴に愕然としました。
こんなふうに自分では気が付かないまま
マイナスの暗示をかけ続けていることって
案外多いのかもしれないって思えた出来事です。