中小・零細企業とリレバンについて(3) | アツキココロ

アツキココロ

広島県在住の経営コンサルタント・児玉学の熱血ブログ。

メガバンクから、コンテスタビリティ、すなわち「参入しがいがある」と見られた地域・中小企業市場。これはある意味、いかに地域金融機関が、独自性・参入障壁を構築していなかったかを表しています。


では本当にメガバンクが力任せに参入してくれば、顧客は奪えるのか?

実は決してそうはなっていません。


現在メガバンクは、地域・中小企業向けには融資金額の上限を設け、独自のスコアリングモデルに基づいた簡易査定で決済する形式をとっています。これはバブル崩壊後、全国各地にあった営業店をリストラし、直接審査できる体制がとれないためです。

もうひとつ、メガバンクはこぞって「消費者金融」の取り込みを行い、そのノウハウを吸収しました。消費者金融のビジネスモデルは融資の小口化と返済リスクに応じた高利率」にあります。返済リスクの指標には、独自のスコアリングモデルが存在します。


そう、メガバンクが今地域中小企業向けに行っている融資は、消費者金融のノウハウ活用なのです。もちろん、メガバンクはイメージを大事にしますから、「銀行の枠」と「中間の枠」と「消費者金融の枠」は明確に分かれています。(それぞれリスクの度合いによってうまく使い分けているようです。)ただ、思った以上に「低リスク」すなわち銀行枠に入る融資対象が多く、これまた地域金融機関の甘さが目立つ格好にはなっているようですが。


まあいずれにせよ、消費者金融のノウハウだけなら、まだまだ地域中小金融機関にもチャンスはあります。そもそも地域金融機関の強みは何か?それは、独自の「情報収集力」です。これがないから、メガバンクは地域・中小企業向けに「消費者金融のノウハウ=情報は画一的につかみ、その範囲内で自動的にリスクを計算し、その範囲内で融資を実行する」で対応している訳です。


ですから、情報力を駆使すれば十分対抗できます。

そこで「リレバン」です。リレバンとは本来、この「独自の情報力」を要としたリスク管理が行える金融のことだと言えます。

しかし、なぜかうまく機能していない。それはどうして?


(つづく)