IT経営百選を診る | アツキココロ

アツキココロ

広島県在住の経営コンサルタント・児玉学の熱血ブログ。

本日の日経新聞「経済教室」欄に、早稲田大学の平野教授が「IT投資と経営成果との関連性」について論文を載せていました。


その分析の題材に、経済産業省が今年4月に発表した「IT経営百選 」という報告書を使っていました。


もともとこのIT経営百選は、我々ITコーディネータも参加して全国各地のIT化に取り組む先進的な中堅・中小企業を紹介し、今からIT化に取り組む企業のモデルにしようという事業です。私も1社、IT化をご支援した企業さんが奨励賞を受賞しました。


しかし、本論文ではこのIT経営百選を「IT支出と経常利益率との関係分析」に活用したとのコトです。

で、結果ですが、「一般的に中途半端なIT支出はすべきでなく、IT支出のレベルは組織IQ(組織の意思決定能力を測る尺度)のレベルに見合うものでなければならない。組織IQを高めるためには、組織的投資をすることが効果が大きい。組織IQが低いときには、無謀なIT投資は控えて身の丈にあった投資をすべき。」ということです。


同じ内容を我々は「経営戦略ベースでIT投資を考える」という表現で、日々お伝えしています。

私がご支援した先の奨励賞受賞企業さんは、まさに組織IQを高めて成功した顕著な例。


我々が日々体感していることではありますが、なるほど「学者」というのはこういう見方をするのか、と改めてその意義に触れたような気がします。


ただ、今回の論文では字数の制限で触れられなかったのかどうか、「組織IQを高めるために何をすべきか」にまで言及できていなかったのは、少し残念ですね。これが経営者やビジネスマンが最も訊きたいところでしょうに・・・。