廃墟に住む!? アメリカ系ユダヤ人宅へ | 国際交流JustNow

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カウチサーフィンの最大の楽しみは泊めてくれるホストとの出会いです。ただ、国によっては探すのが大変なことがあります。ここイスラエルでも登録者は多いけど、実際に泊めてくれる人は本当に少なかったです。うんざりするくらい、たくさんの人に宿泊リクエストを送りました。

 

結局、2名の方だけしかOK貰えませんでした。

 

そのうちの一人が2泊させてもらったイラさん。彼のメッセージでおかしいなと思ったのが、

 

・住んでいるアパートは大規模工事中

・朝7時から工事が開始する

・かなりうるさい

・引っ越しを控えている

 

背に腹は代えられないのでOKしたら、家までの行き方を教えてくれました。

 

・工事中なのですぐに分かる

・高い工事用フェンスが囲んでいる

・隣家との間に細い道がある

・25mほど行くと、フェンスに入り口がある

・廊下を進んでくれたら玄関がある

 
 
行ってみたら本当に工事中でした。解体作業をしているとしか思えない。
 
僕が行ったのは夜なので真っ暗で、不安でしかなかったです。とてもじゃないけど人は住んでいなさそうでした。廃墟にしか見えない!!
 
言われるままに入り口を見つけて、照明がない暗い廊下を進んでいくと本当に玄関がありました。ただノックしても出てこない。言われた場所に鍵を見つけてやっと中に入れました。
 
謎解きゲームをしているような感覚でした。
 
 
昼間でもなかなかです。

 

中に入ると本当に引っ越しの準備中。

 

薄暗くて、暖房器具がないから寒かった。

 

高齢の男性のひとり暮らしはこういった感じです。掃除がどうしても行き届かないです。潔癖症の人は中年以上の男性ひとり暮らしのところはあまりおすすめしません。

 

何もすることもなくホストの帰りをソファに座って待っていました。

 

 

 
30分するとやっと帰ってきてくれました。聞き取りやすいアメリカ英語でした。
 
30歳を過ぎてからアメリカからイスラエルへ移住したそうです。イスラエルはほとんどがロシアを中心とした貧しい東欧から移住してきたユダヤ人がほとんど。
 
成功したり豊かになると、アメリカや西ヨーロッパに移住する人が多いそうです。
 
なので、彼のように豊かなアメリカからイスラエルへ移住するのは珍しいなと思って理由を聞いてみたら、
 
「ユダヤ人は2000年にも渡って放浪し続けてきたので、私はユダヤ人としてイスラエルへ帰るべきだと悟ったんです」
 
と教えてくれました。
 
色んな考え方があるんだなぁ。。。
 
貧困や差別から逃げてきたわけではなく、自分の意志で移住してきているので、ユダヤ人としての強い誇りを持っていて、本当のイスラエルの姿を知ってほしいという意識が強いかった。
 
途中からユダヤ人の長い歴史講義が始まりました。最初は真面目に聞いていたけど、疲れていたので欠伸をしていると、解放してくれました。ごめんなさい。
 
 
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今回の旅では、全体的にイスラエル人は親切な人が多いなと思いました。僕は道を何度も聞くのですが、You ask me, then I answer.(道を聞かれたから答えた)という普通の感覚の国が多いです。でもイスラエル人は、You ask me, of course I want to help you.(道を聞かれたから、なんとかして助けたい。)という強い思いが伝わってくるほど親切に教えてもらいました。しかも笑顔付きで。
 
イラさんもその典型で、
 
「今日はどこへ行ったんだ?」
「お腹空いていないか?」
「明日どこへ行くんだ?」
「バスは○○番を使うといい」
 
すごい細かく心配してくれました。
 
今回出会ったイスラエル人はみんなこういうタイプの方々でした。
 
中にはこの話をすると、
 
「あと2週間いると、イスラエル人が嫌いになるよ」
 
と悪い冗談を言う人もいたけど、、、
 
 
イスラエルに行く前に、昔イスラエルに住んでいた日本人女性から、
 
「イスラエル人は親切だから、気軽に聞いてください」
 
と言われていたから本当でした。
 
 
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話は変わってイラさんは、
 
「明日には契約にサインして、明後日には引っ越さなくてはならないんだ」
 
ととんでもないことを言うのでびっくりしました。そんな切羽詰まった時期に来ていいのかな。。。
 
翌日にも同じことを言ってました。きっと立ち退きを迫られていて、ごねているのか、面倒なのか、ずるずると引っ越しを伸ばしているのかもしれません。
 
 
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イスラエルに移住してからは介護施設で働いていたり、アメリカから送られてくる基金が正しく使われているかどうかをチェックする仕事もしていたそうです。例えばニューヨークに住むユダヤ人の団体や、シアトル、テキサスなど、アメリカ中から寄付が集まってくるので、アメリカ人の彼が適任だったみたいです。そんな仕事もあるんですね。
 
 
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暖房器具がないので夜はちょっと寒かったです。毛布をたくさんかけたら大丈夫でした。毛布って温かいんですね。
 
そんな状態なので、洗濯物も1週間乾かないってとんでもないことを言ってました。
 
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心優しいイラさん宅へは2泊お世話になりました。有難う御座いました。たくさんのカウチサーファーを泊めているので、続けてほしいです。