エルサレムに来ました。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地。
キリストが十字架にかけられて亡くなった場所。
下のユダヤ教で有名な嘆きの壁があるところ。英語表記では、Western Wall なので、西の壁って何だろう?って迷いました。
嘆きの壁は手荷物検査を行なっていました。すると兵士の一団が。
もちろん銃を持ってる。日本人にとっては見慣れないので緊張します。
高校卒業後、男子は3年間、女子は2年間の兵役義務があります。イスラエルの街を歩くと、至る所に若い兵士を見かけます。
幼い女子高生達が軍服を着ているように見えるので、不思議な光景でした。
一番驚くのがいかにも休日に家に帰る兵士達が銃を持参していること。アメリカにも住んでましたが、オフの時に銃を持ち歩くなんて考えられない。
そもそも家に銃を持ち込むなんて、、、
これも知人のユダヤ人に聞いたら、銃は恋人みたいなもので手元にないと違和感が生まれたそうです。もちろん、弾丸も持参しています。
除隊後、手元に銃がない状態になれるのに2〜3年かかったとか。
兵士と反対の立場の人が敬虔なユダヤ教徒 オーソドックスと言われている方々。
上から下まで黒ずくめ。これまた街の至る所で見かけました。
一般のイスラエル人と話すと、オーソドックスの方々に対する不満がこれでもかと出てきました。
・兵役がない
・働かない
・聖典やお経をひたすら読んでいるだけ
・社会人としての教育を受けてない
・英語もろくに話せない
・生活保護を受け続けている
・避妊をしないので子沢山
・よってどんどん働かないオーソドックスの人口が増えて続けている
・普通に働いて税金を払っている人たちは物価が高くたくさんの子供は育てられないので不公平
・右翼政党に投票する
中には、「歴史的経緯があるし、厳格さにも人によってレベルが違うので、一方的に批判するのはフェアじゃない。」とフォローする意見もありました。
不便で面倒臭い交通機関やお店が閉まる安息日があったり、働かないオーソドックスの人たちがたくさんいたりと、イスラエルは論理的な国だと思ってたけど、そうでもないんだなぁと逆にホッとしました。なんでも論理ばかりだと疲れます。
一回、バスに乗った時にオーソドックスに話しかけられました。日本人だと言うと、
「日本語はなんで言葉と言葉の間にスペースがないんだ。どこからが名詞で、どこまでが形容詞なのか、どうやったらわかるんだ?」
と聞かれました。そんなこと考えた事もないので、うまく返事ができなかったです。頭の良い人、教えてください。
シャバット(安息日)には大きな帽子を被ってました。
安息日にはたくさんの教徒が嘆きの門に集まっています。アメリカ英語を話すユダヤ人がたくさんきてました。アメリカにはユダヤ人が多いとは聞いてましたが、こういうツアーがあるのかな。
バスの中で見かけたオーソドックスたち。みなさん聖典というかお経というのかは知りませんが、それっぽい本しか読んでなかったです。
働かず、一生お経を読み続ける人生ってどうなんだろうって思いませんか。
現代はお金と物がたくさんあることに高い価値があるとされていますが、中世は神様に仕え、神様と共に生きることが最上の生き方とされていたと聞いたことがあります。
今の僕の立場からみたら、「退屈な人生」に見えてしまいますが、本人たちは幸せなのかもしれませんね。
兵士とオーソドックス。町で日常的に見られるイスラエルの対照的な存在でした。