年末年始、念願だったイスラエルへ8日間程行ってきました。普通ではないことがたくさんある国ですが、その中でもこれは絶対に旅する前に知ってほしいことがあるのでシェアします。
気をつけること1 シャバット(安息日)
ユダヤ教は金曜日の日暮れから翌日、土曜日の日暮れまで安息日があります。その間は交通機関とお店がお休みになります。
僕は何も考えずにチケットを購入しました。それが土曜日の朝に到着して、土曜日の深夜(正確には日曜の早朝)に出発するという最悪の日程でした。
いつも「なんとかなるだろう」と深く考えずに行動するのですが、今回は参りました。本当にバスと鉄道が走ってないんです。バックパッカーにとっては移動出来ないというのは本当に辛い状況でした。
とくに初日、タクシーと乗合バスはあると地球の歩き方に書かれていたので乗り場に行ってみると、乗合バスなんて影も形もない。
タクシーは国際空港にもかかわらずたった3台しか待っておらず、高いし、ふっけられるのでタクシーは避けたかったのですが、背に腹は代えられない。イスラエルは先進国なイメージだったのですが、乗る前にアコギな運転手と値段交渉しなくてはならなかった。
最初は200シュケル(約8,000円)とかふざけた金額を言ってきたのを150シュケル(6000円)にまけて、さあ出発かと思ったら、他の旅行者と交渉を始めていました。
つまりそちらと僕とで2倍儲かるという手法。抜け目がないなぁ。。。
金曜日の日没から安息日が始まると聞いていましたが、実際は午後3時からお店が閉まっていました。バスもそうです。
下はエルサレムのスーク(市場)。金曜日の午後2時くらい。人がごった返してました。
午後3時を過ぎると下のようにお店は閉まり、あんなに溢れかえっていた人もどこかへ消えて、少なくなっていました。びっくりした~。
30分ほど前にはごった返していたのにガラーンとしている。
バスは午後3時に止まるので、気をつけるのは遠くにいるとき。僕はチベリヤというキリストが湖の上を歩いた伝説の町から、2時間かけてエルサレムに戻ったのですが、宿の人は午後12時を過ぎると長距離バスは止まるって言ってました。
余裕を持って行動しましょうね。
あと困るのがお店や観光地(美術館など)が土曜日なんて開いてない。市民が集まる新市街の市場はほとんどのお店は閉まってましたが、観光地が多い旧市街は結構なお店が開いてました。逆だと思ってましたが、観光客向けの商売なのと、アラブ人が多いからかもしれません。
エルサレムは安息日でも楽しめる場所がいくつかあったので、逆に楽しかったです。何よりお隣のパレスチナへ行くアラブバスは走っているので、パレスチナへ行く手もあります。
安息日はエルサレムで過ごすか、一番いいのはレンタカーを借りれば楽しめるのかなと思いました。
気をつけること2 バス
イスラエルの交通機関は観光客には使いづらい仕組みになっています。
利用するには2つ方法がありまして、
1.Rav-Kavカード(ラフカフカード)を購入
日本で言えばスイカみたいな交通系決済カードです。バスセンターで5シュケル(800円くらい)で売っていて、チャージはバスセンターやお店でできるそうです。
2.Moovit というアプリ
これはスマホのアプリです。
マサダ要塞と死海に行ったとき、エルサレムのバスセンターで一日乗り放題を購入しました。ネットで調べたら一番お得と書かれていたので。
窓口の人はずっとスマホで話していてちゃんと聞いているのか心配だったけど、やはりいい加減なチャージをしていました。
なんと、マサダ要塞を観光してからバスに乗って機械にタッチしたら、反応しない。
運転手は「降りろ」
僕は「ちゃんとチャージした」と主張
運転手「いいから降りろ」
僕「こんな何もないところで降ろされたらどこにも行けない。どうしたらいいんだ」
運転手「そんなことは知らない。とにかく降りろ」
と無理やり降ろされたんです。
イスラエルのバスの運転手はとにかく偉そうで、無慈悲。。。。
こんな砂漠の真ん中で料金をチャージする場所なんてない。。。
うなだれておりて、どうしようかと思って椅子に座ったら、
「プップー!!」
さっきのバスの運転手がちょっと離れたところから「乗れっ」って感じで手を招いてくれた。
「やったー」
と思い、気が変わらないうちにと走って乗り込みました。
このあとおもしろい出会いがあったのですが、それはまた別の話。
隣に座った親切な中国人の若い男性が、Moovitというアプリの設定の仕方を教えてくれてやっとお金を払うことができました。
これはとってもよく出来ているアプリで、自分が乗る路線を選んで、運転席横にあるQRコードを読み込みます。次に乗る停留所と降りる停留所を選んで、Pay(支払う)だけでOK。 支払いは事前に登録したクレジットカードからになります。
でも、これが結構いい加減で、QRコードを読み込んで、支払った画面を見せる必要があるのですが、バス運転手はQRコードを読み込んだ時点で、まごまごしていると、「早く座れ」と急かされます。支払ったかどうかなんて見てない。いいのかなぁ。。。
参照記事:
気をつけること3 物価高
気をつけること4 トイレ