すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り -20ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

フィンランドの最新インテリア、家具、インテリアアイテム、インテリアコーディネート情報、現地の日常など、様々な情報を現地特派員がお届けします。

北欧では、男女平等を強く主張し、かなり実現化されている様に見えます。
政治界で活躍する女性史政治家はヤング、年配と共に多く見かけます。
管理職にも多くの女性が活躍しています。
男でしかと思われている労働職にも多くの女性を見かけます。
軍隊、警察官、大型バスドライバー、そして教育施設でも女性の数が明らかに男性を上回っています。
女性は北欧の社会で目立っており、男性が平等を呼びかけたい程に感じる時もあるくらいですが、給料の差はまだ大きくある様子で女性の平等思想の戦いは終わりがない様子です。

横断歩道のピクトグラフには、ズボンを穿いた男性が描かれていますが、ある女性団体には、不公平に感じるらしく抗議を起こし、ズボンからスカートを穿いた女性に取り換えるなど、こだわり過ぎな程です。

コペンハーゲンでのカルチャーショック13

コペンでの宿泊は、ヤングが集まるホステルで2夜過ごしました。このホステルでカルチャーショックに出会いました。トイレが男女共同なのです。トイレのドアには、女性の下着と男性のパンツが描かれており、男女共同を表しています。身体障碍者のためにスペース広めにとってあり、ここまでこだわる平等思想が広がっています。

コペンハーゲンでのカルチャーショック14

部屋の番号案内のピクトグラフにも、同じ様に女性下着と男性下着が描かれており、部屋も男女共同なのです。パンツ一枚で部屋を歩く男性など気にもしない様子で部屋をシェアしている
のです。部屋には、トイレ、シャワーがあり、もちろん共同使用。
北欧での男女関係は、同性同士の様な付き合いで、オープンマインドで差別なく付き合う社会へ向かっている様子です。

コペンハーゲンでのカルチャーショック17

部屋の光景。2段ベッド2つで合計4ベッド。大きな窓があり、カーテンはベッドの一部だけしかカバーできない長さであり、ただ寝るだけの場所として外から良く見える透明性のある部屋でした。話し相手の好きな旅人にとって理想的なホステルで、同部屋の人と話しが弾む雰囲気でした。

コペンハーゲンでのカルチャーショック12

ホステルのフロントから見たカフェとレストラン。

コペンハーゲンでのカルチャーショック10

寝そべる姿勢にデザインされたソファには、何かだらしない姿勢で横たわりながら携帯へ指を動かしているヤングで一杯でした。

コペンハーゲンでのカルチャーショック11

コペンハーゲンでのカルチャーショック15

このホステルにはゲストでない客も多く出入りしており、ディスコ、ビリヤード、インターネット、ペタンタキュなどがそろっており、ヤングから年配、家族連れの人達で朝から晩まで賑やかなホステルでした。

コペンハーゲンのデザインムージアムの展示テーマとして、“日本から学ぶ展”のポスターが掲げられていました。同時にヘルシンキでもアテネウム美術館で5月中旬まで、日本の美意識から学ぶ西洋の芸術家たち“JAPANOMANIA展”は、絶好調な人気で開催中。多くの浮世絵版画が注目されていました。

北欧で人気絶頂の日本伝統美学!1

北斎の高波の版画をイメージした"日本から学ぶ展"のポスター。

北欧で人気絶頂の日本伝統美学!2

美術館の入り口ドアの上には、君主制王国を象徴する冠が飾られています。デンマークの君主制は世界で2番目に古く、最古を誇る君主制は日本天皇なのであります。写真の前方にあるポールには、来賓客がチィケットである丸シールを貼って帰って行くので大衆アートの様に見えてきます。

北欧で人気絶頂の日本伝統美学!8

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1902年にパリとコペンハーゲンで催しされた日本伝統美術展のポスターは、侍と着物姿の女性が日本美のシンボルとして絵が描かれています。着物の着方がいかにも普段着の洋服を着る様にラフに描かれています。着物は、毎日の生活で普段着として着ていると作家はイメージしているのだと想像いたします。

展示内容は、陶器、着物、版画、家具、テクスタイルその他幅広く日本伝統美学が美しく展示されていました。

別館では、デンマークデザインが展示されており、幅広いデンマークのデザインに触れる事が出来ました。

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竹を枠組みとしてデザインされた自転車。いかにもエコを主張したデザインであり、自然環境を重視するコペンの住民の自転車文化にぴったり似合ったデザインであります。

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ファーニチャーデザインを勉強する北欧ファンであれば、だれでも知っているアールネ・ヤコブセンの1940年代にデザインされた絵画の様なファーニチャーは今でも世界で愛されています。

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自由に曲がる柔軟性ある樹脂の素材で、シンプルに一枚の正方形のシートから、まるで折り紙の様に折った食器洗い桶。

北欧で人気絶頂の日本伝統美学!6

美術館の中庭も芸術展示の延長の様に見えてきます。
コペンハーゲンへは、ヘルシンキから1時間20分ほどの旅で、コペン空港着。そして地下鉄で20分ほどで街中へ行ける便利さ。
EU圏内であればヨーロッパどこでも国内旅行の様に入国手続きなしで移動できる便利さがあります。

デンマークから伝わる好感あるイメージは、農産物のおいしい国、子供たちに教訓を与えてくれるアンデルセンの童話、風力発電の技術を大幅に取り入れている印象が強くあります。
首都コペンハーゲンを散歩すると初めに目に付く印象は、自転車で動き回る人々の数でした。自転車出勤で排気ガスを最小限に止める町つくりの心を感じ取りました。

自転車天国1

赤地に白のクロスはデンマークの国旗、ヨーロッパではどこの国を訪れても国旗は、堂々と祭日でなくても掲げています。コペンハーゲンの中心街は、一方通行の車道が多く、道幅を自転車道に広めに確保されていて、いかにも自転車通勤を国が推薦している様に感じ取りました。歩道、自転車道、そして車道、ほとんど同じ幅で分担されている街中の道路は印象的でした。

自転車天国2

自転車天国コペンハーゲンです。 携帯で話しながら、野菜市場での買い物は、自転車の前方にあるボックスにほとんどの物が置けます。反対側の車道に信号待ちの車の後ろには自転車が後ろに積んであります。いかに自転車が日常生活において重要視されているか納得です。

自転車天国3

観光客のための貸し出し自転車には、ナビゲターが設置され、走りながら方向確認OK.市運営サービス自転車は、街を知ってもうためのとても便利な道具。

自転車天国4

かなり大きめなカバー付きボックスでかなり大きな物の運搬可能で、小さな子供4人が箱に入って移動していた姿も見かけました(↓小さく後方に映っています。)。

自転車天国5

自動車の役割を十分に果たしている自転車の使用法です。さらに、1m程の長さのテーブルと棚を作り上げれば、移動屋台でのコーヒーショップなど可能になります。
日本の美を象徴する版画は日本大使館が主催する文化イベントでよく海外の都市で取り上げられています。日本では多分一般公開は無理と思われる春画の版画が、大使館後援ではありませんでしたがヘルシンキの市立美術館で大々的に催しされた事がありました。芸術とポルノの相違をはっきりと区別して、春画は芸術文化として堂々と大衆に展示されました。

イスラムの国々では、裸婦の絵画を展示するだけで、その作家は命を落とす羽目になるかもしれないとイラクの難民の芸術家から聞いた事があります。

アメリカの同性ホモ雑誌で紹介された"TOM of Finland"と呼ばれるイラストが高く評価され、美術館、ギャラリーでの展示を経て今では、日常生活の商品にその描画が印刷される様にもなりはじめました。この作家はアメリカに住むフィンランド人で、フィンランドでは母国の作家であるが故、高く評価され、切手、テクスタイルに印刷された絵を誰でも買うことができます。

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アメリカで販売されているTom Of Finlandの雑誌のカバー。

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同性愛を表したイラスト。

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そしてフィンランドの切手にも登場しました。

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フィンランドのテクスタイル企業フィンレイソンからサテンのシーツや枕が販売されています。これは広告で見つけたものです。




復活祭は、イエス・キリストが十字架上で死んでから三日目に復活された日を祝うキリスト教の行事の一つであります。
ひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストの十字架での苦しみの死の殻を破ってよみがえられたことを卵を象徴として表しています。
この祭日には卵は欠かせません。ゆで上がった卵に家族一緒に楽しく絵を描く習慣もあります。

イースターの日付は毎年、正確には決まっておりません。春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日と定められているからです。
一週間前の日曜日は、子供たちにとって楽しいキャンディーがもらえる日であります。かわいらしい魔女のお化粧をして、隣近所を駆け回り、Easterの決まり文句を暗唱し玄関で喋ると、礼としてチョコレートや飴をもらえるのです。


復活祭(Easter)-P1

猫柳の枝を森から集め、カラフルな羽を枝に付け、復活祭の準備ができました。これは子供たちが自分で作り上げるのです。
この枝を隣近所へ歩き回り、決まり文句とカラフルな枝と交換にチョコレートがもらえます。

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チョコレートをもらうために魔女猫のメイクが完成。あとは、猫柳のカラフルな枝を手に取って出かけます。

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魔女の帽子を頭り、魔女の箒を手に持ち、3人の猫魔女助っ人と一緒に玄関にやってきました。魔女の呪文を唱え、最後の言葉は、

『良い復活祭を、そして報酬(チョコレート)をください!』

この日は、子供たちがよく来るので、たくさんのチョコレートを用意しておかなければなりません。

復活祭(Easter)-P4a

玄関に3人の小さな魔女が手に猫柳の枝を持ってやってきました。