すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

フィンランドの最新インテリア、家具、インテリアアイテム、インテリアコーディネート情報、現地の日常など、様々な情報を現地特派員がお届けします。

ヘルシンキ中心にある現代美術館、Amos Rex Art Museum (アモス・レックス美術館)へ行ってきました。

 

 

 

アモス・レックス美術館は、フィンランドの企業家、美術品収集家、慈善家として知られているアモス・アンダーソンの遺贈で設立された美術館の移転に伴い新設されたヘルシンキ中心部に位置する現代美術館です。

 

美術館の新設にあたっては1930年代建設の建物の改修と合わせて、ラシパラッツィ(Lasipalatsi)広場の地下に新たな展示スペースが新築されました。

 

新しい展示室は全て地下に設けられ、コンクリートドームとすることで無柱の大空間を可能としています。

 

 

 

また、天窓を設け自然光を取り込むことで、地下空間と地上の広場の繋がりを生むんでいます。

 

そしてさらに、地上に現れた緩やかで起伏のある天窓のドームは子供の遊び場や若者の憩いの場となっていて、多くの人が楽しめる新たな広場の景観となっています。

 

 

ヘルシンキのVallila地区にある小さな木造の図書館Vallila Library (ヴァリラ図書館)へ行ってきました。

 

 

ヴァリラ図書館は、フィンランドの建築家・Juha Leiviskä(ユハ・レイヴィスカ)の設計で、1991年に古い木造住宅街の中に建設されました。板張りの外壁は直線的でモダンなデザインでありつつも、周辺の古い木造2階建て住宅と調和しています。また、図書館の開口部は隣接する幼稚園と共有する中庭に開かれ、中庭に向かって建物高さが低く抑えられた計画となっています。

 

 

 

実際に訪れてみると外観が非常にシンプルで、周辺の建物や街並みに調和しているためそれが図書館であることに気が付かず通り過ぎてしましそうなほどでした。しかし、中に入ればその印象はがらりと変わり、空間の緻密さと美しさに圧倒されてしました。

 

 

中心地から少し離れているため利用者のほとんどが地域に住む人ばかりのようで、内部は非常に落ちいた雰囲気が漂っていました。大規模でダイナミックでなく地域に根差した小さな図書館ですが、建築好きの人には是非一度訪れてみて体感してほしい場所です。

 

今日は、フィンランドの湖水地方・Jyväskylä(ユヴァスキュラ)にあるLeivonmäki National Park(レイヴォンマキ国立公園)へ訪れました。

 

ユバスキュラはフィンランド湖水地方の中心に位置し、ヨーロッパ最大級の湖水域を形成しています。

 

 

また、ユヴァスキュラ地域には3700以上もの湖があり、その中にあるパイヤンネ湖はフィンランド最長の湖です。ユヴァスキュラ地域内の湖では、美しい風景を楽しむだけでなく、クルージング、カヌーやカヤック、湖水浴など様々なアクティビティを楽しむことができます。

 

そして、ユヴァスキュラ地域には4つの国立公園があり、そのうちの1つであるLeivonmäki National Park(レイヴォンマキ国立公園)に行ってきました。

 

 

 

 

レイヴォンマキ国立公園には、様々なハイキングコース(最大約10km)が設けられていて、自然散策だけでなく駐車場のすぐ近くに設けられたバーベキュー小屋と湖畔の展望デッキなど、家族連れや車いす(要介助者)やベビーカーでの移動でも一緒に楽しめる場所となっています。

 

木に塗られた青いペンキを目印に森の中を散策してきました。柔らかい土や板の小道、小高い丘などを歩き、美しい木々や湖を楽しみました。また、公園内には数種類の食用キノコやベリーがなっていて、自由に摘み取って良いこととなっているので、散策道になるブルーベリーを摘まみながら歩いていました。またその他に、Haapasuo 湿地に美しい小さな湖Kirveslampiがあり、その側の展望台でバードウォッチングなども可能となっています。

 

 

 

ユヴァスキュラ中心街からは約50km離れた場所にある公園で、公共交通機関では訪れることが難しい場所ではありますが、湖水地方・ユヴァスキュラならではの美しい湖と森の両方を楽しむことのできる本当に素晴らしい公園でした。

 

 

 

Leivonmäki National Park

https://www.nationalparks.fi/leivonmakinp

2022年7月末から約2週間、フィンランドのユヴァスキュラ(Jyväskylä)で行われた

ボランティアワークキャンプ(※)に参加してきました。

 

 

 

ボランティアの内容は、子どもたちと一緒に伝統的な工芸品や踊り、料理、自然を体験し、

フィンランドの文化を学ぶと共に遊びを通じて国際交流を行うというものでした。

 

 

 

 

 

 

私の他にはメキシコ、ハンガリー、チェコ共和国、イラン出身の方などが参加者しており、

活動の中でそれぞれの国の紹介や料理を振舞う機会などを通じて、各国の文化への理解を深め合いました。

 

また、親切なホストの案内で美しい国立公園やコテージでの自然体験など、充実した時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

日本は世界の国の中では小さな島国で、ヨーロッパやアメリカ圏からとても遠い国です。

しかし、独自の文化を築いており世界に広く知られているのだということを、この国際交流を通じて改めて知ることができました。

 

 

また、このような活動を通じて世界中の人々が繋がり、相互に理解し合えうことが平和への第一歩であるということを肌で感じました。

 

交通費は必要ですが参加費用は非常に安価で大変貴重な経験ができるため、もっと多くの人に知られ日本からも気軽に参加できるものになれば良いなと思っています。

 

※SCI(Service Civil International)及びKVT(Kansainvälinen vapaaehtoistyö ry)が主催するボランティアワークキャンプ

https://sci.ngo

https://www.kvtfinland.org

先日、ユヴァスキュラ中央のTuomiojärviという湖にあるLehtisaariへ訪れました。

 

 

Lehtisaariは、ユヴァスキュラの教会が夏の間だけレジャーの場所として無料で開放している小さな島です。島へは教会が運営する手漕ぎのボートで渡ることができ、Viitaniemiにあるドックから出航しています。

 

 

前日までは雨の日が続いていましたが、この日は快晴でとても素敵な夏の気候でした。ユヴァスキュラ中心部のから15分ほど歩きViitaniemiの湖畔に到着し、そこから手漕ぎボートに揺られてフィンランドの夏空を映す湖面を眺めながら島へとたどりつきました。

 

 

歩いて僅か数分で周ることのできる小さな島には、小さな十字架と広場、サウナ小屋と浜辺があり、若者や小さな子ども連れの家族などがバドミントンやバーベキュー、サウナなどを楽しんでいました。そして、地元の人に混ざってサウナに入り、バーベキューをし、フィンランドの湖水地方・ユヴァスキュラならではのゆったりとした夏の素敵な時間を感じることができました。

 

 

ユヴァスキュラは、建築家のアルヴァ•アアルトの素晴らしい建物もたくさんあり、首都・ヘルシンキとは少し異なる美しい湖と緑を愉しめる都市です。

 

アアルト建築と島サウナなど、フィンランド湖水地方の魅力を味わいに是非一度ユヴァスキュラへも足を運んでみてはいかがでしょうか。