すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り -18ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

フィンランドの最新インテリア、家具、インテリアアイテム、インテリアコーディネート情報、現地の日常など、様々な情報を現地特派員がお届けします。

フィンランドのデザインは世界で高く評価されております。

その基本を1940年代に創り上げた数人の巨匠作家の一人としてタピオ・ビルカラのフィンランドのグラス・デザインは、忘れられない存在として世界で知られています。

フィンランドのガラスデザイン骨董品-wirkkala2

フィンランドのガラスデザイン骨董品-Wirkkala3

飲み開けたボトルを骨董品の価値があると信じ生涯大事にキープする人はいないと思います。

しかしさすが1970年から1979年まで使われていたタピオ・ビルカラのデザインのボトルは、現在7000円から1万円程の価値で日本市場で取引されていると聞きました。
このボトルは、1990年代に酒飲みの間で愛され続けられ、またフィンランドの寒を表徴したデザインとして国民の自国心を育ち上げました。

写真3の左側の小ボトルは、70年代に見たこと覚えていますが、懐かしく、今でもサステナブルな素晴らしいデザインとして評価されています。

フィンランドのガラスデザイン骨董品-wirkkala1

このボトルを、運よく骨董屋でゲットしました。
水差しとしてゲストへのテーブル・セッテイングとして飾っています。

フィンランドのガラスデザイン骨董品-TapioWirkkala

この作品集は、1960年代にイタリアのベンツィアのガラス職人の技を吹き込んだビルカラとの共同作品1例であります。
フィンランドにも夏がやって来ました。

夏休みの楽しみは、森に囲まれた湖畔のサマーハウスでの自然との暮らしです。

DIYで自分の住む家を建て、その次はサマーハウスを建てる仕事は、大工腕に自信ある人の最大の男らしさのシンボルであり、その才能は子供に頼られ3度めの建築プロジェクトとして、子供のための小さな家を建てるはめになります。

家づくりのマエストロ1

自分の森の木を切り落とし乾燥させ、そして材木に整えるまで、1・2年かかります。
そして、こんな素敵な小さな家が出来上がりました。

フィンランドのサンタクロースを連想させる赤いドア。

家づくりのマエストロ2

小屋の中には、テーブル、いす、窓、カーテン、ベッドがあり、友達といろいろな空想話しが広がる場になります。

家づくりのマエストロ3

湖畔の景色。
ムーミンは子供だけの友達ではありません。大人もみんな愛しています。
フィンランドの森に囲まれた谷間に住む森の精だからです。そして人生哲学を語るからです。

ムーミンの話しを聞いた事ありますか。
ムーミンはいろいろな事を自分で考え問題を解決していきます。
例えば、無い物があれば作ればいいのだ。悲しむ事は無い。もし父親が遠くにいて会えなければ、だれかアルバイトでお父さんになってくれる人を作ればよいのだ。
お父さんも作ってしまう程の発想はさすがです。

ムーミンの可愛らしさは、商品化され人気を呼んでおり、多くの企業のコマーシャルに使われ定着してきました。しかし海外でのムーミンの人気は日本以外ではあまり耳にしません。よくフィンランド人と日本人の感性が似ていると言われますが、ムーミンの愛嬌はフィンランドと日本で高く評価されています。

喜ばれるムーミン・テーマ商品
郵政省が発行する切手、イッタラのムーミンのマッグコップは骨董品にもなっています。
ムーミンチョコレート、テクスタイル企業からはムーミン・シーツ、枕カバー、数えきれないほどいろいろな場所でムーミン製品を見つけます。

ムーミンはバレー、映画、絵本のスターです。
ムーミンは演劇やバレー・ダンサーとして、大きなお腹を抱えながら、飛んだり、回ったり、バレーでも森の仲間達と一緒に子供達のアイドルとして愛嬌を振りまいてもいます。


ヘルシンキのオペラハウスでバレーのリハーサル・パフォーマンス催しされました。これは"ヘルシンキの日"で市がいろいろな文化イベントを無料で市民へ提供する日であり、国立バレー団のパーフォマンスは、その一つのイベントしてたくさんの人を集めました。

ムーミンは森の精OperaHouse

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湖畔から見たオペラハウス。こんな湖畔で遊べる場所が穏やかな首都ヘルシンキの中央駅の側にあります。オペラハウスでのバレーの野外パフォーマンスがヘルシンキ市主催のイベントで大人気でした。


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ムーミンの漫画のストリップは、ムーミンのお月さまの様なお尻のクローズアップからよく始まります。イッタラ社のムーミンマッグコップにもムーミンのお尻が描かれています。


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さすがムーミンが生まれたフィンランドでは、ムーミンもオペラのプログラムに加わり子供達の人気を奪っています。
ムーミンパパがムーミンママへお花をプレゼントしているシーンです。背景には森の精木もムーミンと一緒に踊りまくっていました。ムーミンママのバレーの動きは、太り過ぎであまり高い評価はできませんでしたが、愛嬌は100点満点で子供達から老人年層代まで楽しませていました。
経済は、その国が必要とする産業開発を基本とし発展していると思います。

極寒の北欧では、寒さに耐える建築構造と住居関連デザイン産業は、優れています。
しっかりした建築、そして生活に似合ったインテリア。

又少しでも壁のペイントが剥がれ始めるとすぐに塗り替えするリフォーム意識は、まさしく北欧のホームセンター関連製品産業を支えてきていると思われます。

そんな素晴らしい北欧の建築から生まれた森のホテル
北欧の四季の特色を最高度に楽しんで頂けるホテルデザイン思考は、コンテイナーの発想からデザイン化され、森中に設置するだけのシンプル思考。
自然環境に溶け込んだ宿泊の経験は一生忘れられないでしょう。
時々森のムース鹿が部屋の下を静かに通り過ぎる事もあるでしょう。

四季の魅力を満喫
極寒の真っ白な森の冬、森と湖に囲まれた夏の森、森一面に広がる紅葉の秋、花が咲き始める春は森の精を感じます。
四季の魅力を最大化させるホテルが森の中にあります。

北欧の自然と共生するホテル-tree1c

北欧の自然と共生するホテル-tree2a

地面から5m-10m程の高さに設置した森に吊り下がった部屋は、その角度から森の姿や四季の美しさを眺められる。

自然環境を保つために部屋の外壁は鏡張り、森の姿をそのまま反映。
カモフラージュされた不思議なホテル。

北欧の自然と共生するホテル-tree3

バードネストをデザインした部屋。
木と木の間に建てられた部屋での宿泊は自分がいかにも森の小鳥になった夢を見る事でしょう。

北欧の自然と共生するホテル-tree7

インテリアは、外観の見た目よりも広く感じられるようデザインされています。
フィンランドの人口は550万人、首都ヘルシンキは人口62万人都市で、土地の広さを緑の憩いの場として駆使できる都市計画に驚かされます。

ヘルシンキ市とヘルシンキ大学共同プロジェクトで、1975年に立ち上げられたアルプス植物パークは、
極寒のヘルシンキの土地で、どのように育つか、試みの意図を交えて立ち上げられました。

ヘルシンキの中央駅繁華街からアルプス公園までの距離は、わずか6㎞程。

市内バスで簡単に行ける距離にある公園を紹介いたします。


花を愛する人へ。アルプス植物公園-Haaga

ヘルシンキ周辺の海べには多くの島が点在しており、地震、津波の心配のない条件でサマーハウスの立地場として、または、レストラン、海辺のビーチとして島を活用しています。

要塞も島に建てられています。
小さな島に我が家だけのロビンソン クルーソウの感覚で家族と共に夏休みの時間を過ごす事も出来ます。

そんな穏やかなヘルシンキの海辺から中央駅まで2km程。
中央駅の繁華街から、わずか6㎞以内に位置する元沼地8.6ヘクタールのアルプス公園は、住民たちの散歩場として愛され続けています。


花を愛する人へ。アルプス植物公園-1

大自然に広がる、国立公園ではありません。
都内に広がるアルプス植物公園で、公園に沿って住宅地が続いています。


花を愛する人へ。アルプス植物公園-2a

花を愛する人へ。アルプス植物公園-2b

花を愛する人へ。アルプス植物公園-2c

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花を愛する人へ。アルプス植物公園-2e

花を愛する人へ。アルプス植物公園-2f

8.6ヘクタールの公園に豪華に咲き並ぶアルプスの花は、6月の初めが見ごろです。