すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り -17ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

フィンランドの最新インテリア、家具、インテリアアイテム、インテリアコーディネート情報、現地の日常など、様々な情報を現地特派員がお届けします。

空中に浮く芸道人の技は、最近よくヨーロッパの街角で見かけます。

この写真は、ミラノの街角で撮影しました。ヘルシンキでもハビタレ・デザインフェアで同じ種の芸が多くの人の目を引いていました。
とても不思議に思い、種を教えてくださいと聞くと、種は、カーペットの下に隠されていると話してくれました。

これを聞くと、もっと好奇心が高まりましたが、それ以上は教えてくれませんでした。

一つ教えてくれたのは、この手品は日本発祥と言っていました。

もし種を知っている人がいましたら、教えてください。

ヨーロッパの街角でよく見かける手品芸
スエーデンの首都はストックホルム、人口91万人。
第2都市は西海岸地域に位置するヨーテボリ、人口49万人。
国の総人口は990万人で北欧最大人口であります。
それらの2都市で見かけるデザインとアートを写真に撮りました。


▼王族の国スエーデン

スエーデンの芸術-3

ストックホルムの古都に位置する宮殿のゲートの守衛に話しかける子供達。
親切に子供へ応答する守衛のやさしさ。


▼ストックホルム

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ストックホルムの地下鉄で展示されていたアート。
奇怪な指は歩くポーズをとり、奇妙な耳が頭になっているアート。
ヨーロッパの地下鉄の駅の壁をアートの飾り場としてよく使っています。
コマーシャル・ポスターも多少飾っていますが、アートを重要視する都市計画は感じられます。

スエーデンの芸術-sweden2

スエーデンのデザイントアートが生まれるコンストファック芸術大学のグラッフィック部門の部屋に飾られた作品。

スエーデンの芸術-sweden3

同大学のクロッキーの部屋。
裸婦のモデルは部屋の真ん中に。
時々男性モデルも大事なスケッチの勉強になっています。

スエーデンの芸術-sweden4

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同大学の木工課の大事な教えは整頓された工房。

スエーデンの芸術-sweden7

同大学のガラス工房では、入れ墨が目立った女子学生が仕事中。



同大学ファッションのクラスにあった未仕上げのドレス。
素材は白樺の皮。


▼ヨーテボリ

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ヨーテボリ大学の図書館は印象的でした。




▼ヨーテボリの繁華街で見つけたギャラリー。

スエーデンの芸術-sweden8

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▼ヨーテボリの街のアートギャラリーの壁に描かれていたアート。

スエーデンの芸術-Sweden5

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ヨーテボリでデザイン事務所NO PICNICを見学しました。
ドアを開けると、何か不思議なインテリアが広がり、デザインオフィスの雰囲気を醸しだしていました。
よく観察するといくつもの鏡が間隔を置いて壁に立っておりました。
不自然な空間でした。
この会社はSONY製品のデザインを提案しており、なじみあるSONYのテレビがショウルームに飾ってありました。

▼ティータイム・ルーム 

スエーデンの芸術-Sweden5a
デザインと自然は、深い関係で結ばれています。
あるデザイナーは自然素材をそのままの形で使い素材の魅力を最大化させています。
そのイメージはエコロジーで部屋のインテリアを個性的にしています。

フィンランドで活躍しているデザイナーでフィンランドを代表する白樺を使ったデザインは多くあります。
ノミの市でよく見かける白樺の皮で編んだ伝統工芸品からは、フィンランドの昔の生活風が醸し出ています。
よく見かけるのはバスケット、室内靴、籠などで、良い物は骨董品として良い値段がついています。

今のデザイナーは、バードネスト、タペストリー、新しい感性で創作しています。
白樺の素材はとても興味深く、白樺の皮、根っ子、もちろん木は幅広く木材として住宅や家具に使われています。

その他、春の初めだけに出る白樺の水は、健康水として高く評価されております。
ミルクの様にすぐに腐ってしまうので、冷凍保管しなければなりません。
根っ子は、つやがあり、硬く、耐久性を要求する小物に使われ、高価であります。

白樺の森-7

白樺の森-6

白樺の皮を張り合わせるとタペストリートして自然環境を演出するインテリアとして適しています。
まるで、白黒の水墨画の様です。
白の空間の部屋に白黒のテクタイルのソファ、壁につる白樺は、まるでフィンランドの森の様子です。

白樺の森-2

白樺の森

白樺の森-5

白樺の皮をシンプルに巻いたランプシェード。

白樺の森-4

白樺の皮のブレスレット。

白樺の森-3

白樺の皮を円筒にしたキャンドル。

白樺の森-1

白樺から一滴づつたれ落ちる水は健康飲料水として愛されています。
水に含まれる糖分は、キリシトールと呼ばれ、日本では虫歯予防として、ガムなどに使われています。
フィンランドにあるサウナの数は、フィンランド人が所有する車の数を超します。

それほど、フィンランドを語るのであれば、サウナの歴史を知らなければなりません。
昔サウナは、出産する場としても使われました。

家を建てる工程として初めにサウナ小屋から立ち始めるのはフィンランドの常識であります。
また裸でオープンに隠し事無く会話ができる気持ちになるので、政治家の話し合いの場としても使われました。

サウナでは、時々話を好む人がいますが難しい話は避けます。
日常会話でお互い同等の立場でサウナを楽しみます。
みんな隣同士の友人の気分になるのです。

サウナは、汗をかいたときに身をきれいにするだけでなく、心を清めるフィンランドの文化なのであります。


サウナの照明は、足元にランプを設置しるだけのうす暗さを重視し部屋全体は明るくしません。穏やかさをかもしだすためです。
ですので、会話なしの静な楽しみ方もサウナの本流であります。

サウナにはサウナの精神を受け継げる小人が住んでいると、子供の時から神秘的な話が語られ、大事な生活空間として考えられています。


ヘルシンキの海辺にある土地に斬新なサウナ・レストランがオープンしました。

サウナの種類は、薪ストーブサウナとスモークサウナがあり、汗をかいた後は、海に飛び込む用意もできており、大きな話題を呼んでおります。

サウナ2

サウナで熱くなった体は、海の冷水で冷やします。

5・6人の男性が泳いでいて頭だけ小さく映っていますが、見つける事はできましたか。

この日は7月30日気温25度快晴、水温20度。

背景に小さく見えるブルー色の高いクレーンは実はバンジージャンプで、勇敢に飛び降りる姿を遠くからでも観賞できました。

サウナ8

サウナから海沿いのベランダへ。

サウナ1

喉の渇きは、クランベリーとローズマリーのジンドリンク。

グラスに氷一杯入れてもらい、ムウーミン・キャンディーを添え、冷たーいフィンランドの夏の一時を味わいました。

サウナ3

建築のウィンドウは木の板で覆われており、車通り側からは室内は見えません。

通常フィンランドの屋上のスペースは、長い冬のため、そして雪が積もる問題のため住居の一部として考えられてはいませんが、この建築の特徴は、屋上スペースを十分に活かしたデザインを駆使しています。

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屋上への階段。

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短い夏の太陽を十分にエンジョイする事は、フィンランドでは常識であり、屋上の大き目なソファ・クッションの上で横たわる事も出来ます。

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ベランダへつながるサウナの扉。

サウナ10

海岸の眺めを最大化させるレストランのウィンドウ。


■ロウリュ
ロウリュのパフォーマンスは、フィンランドではありません。
日本でも見かけた事ありませんが、あるのですね。
水をかける習慣は日本では、電気と水の組み合わせを恐れ禁止されていると思っていました。

フィンランドではサウナで感電事故は聞いた事ありませんので心配ありません。
水を掛け、湿度を最大化させ、汗をかくのがフィンランドの常識です。
ですので、パフォーマンスは、本場のサウナを知って頂く素晴らしい方法と思います。
大自然を散歩すると、不思議な思いになる事が頻繁にあります。

フィンランドの国立公園-アスペン

アスペンの葉が風に吹かれキラキラと揺れる姿は、まるで動物が生きている様です。

そして木の節が作るいろいろな顔。ピカソの芸術発想は自然界で生まれたと確信しています。

フィンランドの国立公園1

国立公園の一部は、沼地が続き、二人は同時に歩けない程の狭い板が続いています。

この沼地の通りは、湖から隣の湖まで続いており、湖に到着すると火を焚く場があり、薪がきれいに小屋に積んであり、自由に使う事が出来ます。

ソーセージを焼いたり、20度程の湖水で泳ぐ事も出来ます。釣りもできます。

無料でテントを張って自由に静かな景色の中で一泊する事も出来ます。
最高です。

フィンランドの国立公園4

7月20日の夜12時に撮影した湖畔の夕焼け。


フィンランドの国立公園2

キノコも見かけましたが、写真のきのこは毒性質である可能性がある物と想像します。

理由として虫がついていない事。
食用としても美味しくないきのこは、多く森で育っています。

フィンランドの国立公園5

きのこ狩りは、知識のある人のアドバイスなしではお勧めできません。

フィンランドだけでも毎年数人が毒性のきのこのために死亡しております。

写真のきのこは、毒性ですが、茹でると毒性が消え、その味は高級レストランで使われる程、珍味な味として愛されています。

茹で方に無経験であり、毒性が残っているきのこを食用してしまう可能性もあります。

フィンランドの国立公園3

板の節で描かれた顔。誰かに似ています。