フィンランドにあるサウナの数は、フィンランド人が所有する車の数を超します。
それほど、フィンランドを語るのであれば、サウナの歴史を知らなければなりません。
昔サウナは、出産する場としても使われました。
家を建てる工程として初めにサウナ小屋から立ち始めるのはフィンランドの常識であります。
また裸でオープンに隠し事無く会話ができる気持ちになるので、政治家の話し合いの場としても使われました。
サウナでは、時々話を好む人がいますが難しい話は避けます。
日常会話でお互い同等の立場でサウナを楽しみます。
みんな隣同士の友人の気分になるのです。
サウナは、汗をかいたときに身をきれいにするだけでなく、心を清めるフィンランドの文化なのであります。
サウナの照明は、足元にランプを設置しるだけのうす暗さを重視し部屋全体は明るくしません。穏やかさをかもしだすためです。
ですので、会話なしの静な楽しみ方もサウナの本流であります。
サウナにはサウナの精神を受け継げる小人が住んでいると、子供の時から神秘的な話が語られ、大事な生活空間として考えられています。
ヘルシンキの海辺にある土地に斬新なサウナ・レストランがオープンしました。
サウナの種類は、薪ストーブサウナとスモークサウナがあり、汗をかいた後は、海に飛び込む用意もできており、大きな話題を呼んでおります。

サウナで熱くなった体は、海の冷水で冷やします。
5・6人の男性が泳いでいて頭だけ小さく映っていますが、見つける事はできましたか。
この日は7月30日気温25度快晴、水温20度。
背景に小さく見えるブルー色の高いクレーンは実はバンジージャンプで、勇敢に飛び降りる姿を遠くからでも観賞できました。

サウナから海沿いのベランダへ。

喉の渇きは、クランベリーとローズマリーのジンドリンク。
グラスに氷一杯入れてもらい、ムウーミン・キャンディーを添え、冷たーいフィンランドの夏の一時を味わいました。

建築のウィンドウは木の板で覆われており、車通り側からは室内は見えません。
通常フィンランドの屋上のスペースは、長い冬のため、そして雪が積もる問題のため住居の一部として考えられてはいませんが、この建築の特徴は、屋上スペースを十分に活かしたデザインを駆使しています。

屋上への階段。

短い夏の太陽を十分にエンジョイする事は、フィンランドでは常識であり、屋上の大き目なソファ・クッションの上で横たわる事も出来ます。

ベランダへつながるサウナの扉。

海岸の眺めを最大化させるレストランのウィンドウ。
■ロウリュ
ロウリュのパフォーマンスは、フィンランドではありません。
日本でも見かけた事ありませんが、あるのですね。
水をかける習慣は日本では、電気と水の組み合わせを恐れ禁止されていると思っていました。
フィンランドではサウナで感電事故は聞いた事ありませんので心配ありません。
水を掛け、湿度を最大化させ、汗をかくのがフィンランドの常識です。
ですので、パフォーマンスは、本場のサウナを知って頂く素晴らしい方法と思います。