山賊村〜本編〜(*序章見てなくてもわかる恐い物語*) | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

山賊村〜本編〜



しゅうぺいは 興味本位で岡山県常山城跡に行った。そこで心霊スポットの主 鶴姫に 怪現象てことにするから とそのまま首を絞められ崖に落とされそうになった。

しかし

しゅうぺいは 咄嗟に 死に切れないアピールを鶴姫に 言った。

「趣味とか嗜好品が9割近く合う 理想の相手である三吉エリコをモノにするので どうか 殺さないでくれ。」


鶴姫「ん?恋愛とやら 妾は生前は あまり良い記憶がないでのぉ 

よかろお。 ここで命乞いする咄嗟の反応いとおかし

そなたなら

その理想の人をモノにできる何かを感じる。

さあ 行くが良い 良い恋愛をしてくるが良い。

応援しますぞよ

でも 今 そなたが思う理想の人をモノにできないなら わかっておろうな」


「ああ そん時や ワイを殺しにきてもええぞ」


常山城跡の心霊スポットに 誤って訪問してしまった

しゅうぺい。

そして案の定 邪悪霊の鶴姫にやられるとこだったが

鶴姫との取引により 一命を取り留め

無事に帰路につくことができた しゅうぺいだった。



しゅうぺいは 帰路途中で23時過ぎてたがエリコにLINEを送った


今回の不思議体験を踏まえて送ったようだ。


すると 普段24時間以上 返信がないエリコが

5分以内に返信してきた


(えっ?そんな怖い思いしたのね。 早く会って癒したい。明日会えない?)


まさかの 即日 エリコから誘いのメッセージが来た。

「くそぉ 明日が10日ぶりに仕事を休んでたんで復帰する日。

めちゃくちゃチャンスだけど このエリコのノリは

ただもんじゃない。

来週末に 会うよう こちらから促してみようか」


翌日に会うのは断らざるおえなかった しゅうぺい

でも 急ぐことはないとも思ったようだ。



[来週土曜日どうかな? 前に今月から暇になるなら一週間前なら有休使えるって言ってたよね?]


[確かに そう言ってたわ。 わかった。

会いましょう。西広島駅あたりで待ち合わせにしましょうね。

わあい楽しみ]


そこから さらに6日後 約束の土曜日まで あえて ここで深追いLINEせず (24時間以上いつもいつもLINEがエリコから返らないので ボロを出したくないため木曜日までLINEするのを我慢した しゅうぺい)


だが LINEが既読さえ つかない

金曜の夜になっても 既読がつかない

土曜日の朝……
やはり既読がつかない。 

「おかしい
会える寸前で なぜ こうなる?」

しゅうぺいは住んでる北広島市から エリコのいる広島市の近くの西広島で待ち合わせにしようとLINEを最後に入れた。

だが ずっと既読がつかないので
前から行きたかった 道中にある「三倉岳」に気分転換を兼ねていくことにした。



土曜日の午前中 

空気は澄み 清々しい山道を歩いて山頂まで 辿り着いた


「良い眺めだぁ

ブロックされたんかなあワイ……

まぁ 次があるっしょ!

こんな良い景色見たので なんか また良い出会いがあるような そんな気持ちになれてきたわ」


しゅうぺいは 来た道を歩いて戻っていたつもりだったが 道が進むに連れ 見たことがないような山道を歩いているのに気づいた。


あれ? こんなとこ 歩いてきたっけ?

ぜんぜん見覚えがない





いかにも 通せんぼしてるような道に差し掛かった。


「なんなんだ?!あの木々は

でも 進まなきゃ」



進んで行ったが 一向に出口も駐車場にも 辿りつかない。


「ワイ 遭難したんかいな

どうしよう

困った 困ったあ

食いもんの尽きてきたし

腹減ったあ」



数時間後 彷徨い体力も限界の時に

ようやく 集落みたいな所に辿り着いた しゅうぺい


そこは

いかにも昭和な服装の老人と 何人かの時代遅れな衣装の人達が まるで しゅうぺいが来るのがわかっているかのように

遠目で おじぎしたり 手招きしたりしていたのが見えた。





村長「山賊村へようこそ」



しゅうぺいは とりあえず 助かったとばかりに

村長さんの前に行き 事情を説明した。


「大変じゃったのお

今晩は 村のみんなで ご馳走を君のために作るので 食べていかれよ。」





村のハズレの旅館に案内され

お風呂も用意されたし その後は村人達と宴会場にて

鍋も用意された。

お酒も たらふく飲んだ。


そして 鍋の肉が この世のものとは思えないほど美味しかった。


「この肉うまいっすねぇ なんの肉なんですか?」


「それはのぉ 熊だったら??」

村人の1人が言った。

「えっ?クマっすかー!食べたことないから

わかんなかったーー」と しゅうぺいは驚く!


だが その後 村長が 宴会場にいる皆に アイコンタクトをとったら なんだか 村人は怪訝な表情に変わっていた



そして夜中 

用意されてる和室で寝ようとするが なかなか寝付けない。

寝付けないどころか 襖の向こうから

何やら耳をすませば微妙に聞こえる 声が聞こえる。


襖に近づいた 

しゅうぺい





しかし 

昭和風な内装と 障子だったためか

障子が破れた。


破れたと同時に 一番聞いてはいけないワードを偶然聞いてしまった しゅうぺい


遭難者の野朗さあ 

ちょい前に遭難した人間の肉を すげえ うめえとか抜かしてたらふく食ってたね

アホじゃ あいつ


とか


我ら妖怪の存在に気づいても 人の力だと 太刀打ちできんだろう 熊に匹敵する力は必須じゃよ

などなど 聞こえてきた。

さらに

襖の破れたところに汗びしょになりながら

近づいた しゅうぺいは


見てはいけないものを見てしまった



うぎゃあああ 

でたぁーーーっ


思わず モノホンの妖怪が会話してるのを見て 

絶句してしまった (しゅうぺいの前に犠牲になった人の骨や肉片も見てしまった)

しゅうぺい。


咄嗟に声をあげて逃げ出したが 

妖怪達は 熊に匹敵すると言ってたのは本当のようだ。

案外 素早いフットワークで しゅうぺいを取り囲んだ。

だが 平均値以上の身体能力のメンズなら必死こいて逃げれば逃げられるレベルだったかもしれない。


しかし アラフォーの しゅうぺいからしたら

惜しくも 全身全霊で逃げても 

奴らにギリギリ追いつけられるレベルであった

なんとも 情け無い


「いかん  普段 運動なんてしないので

アクションスターみたいに身体が思うように動かん。

やっぱ 走るの 遅いわ  ワイ……r



「はぁはぁ ぜぇぜぇ 

もうちょいで 逃げられたのになあ

惜しかったなあ

てめえも 人肉になるんだ」

とか

「生贄だよ あんたは」


などなど 複数の妖怪達に囲まれて絶体絶命な

しゅうぺい


その時!!




突如 現れた「Breaking DOWN」に参戦したことがあるという漢達が登場してきた。


「なんだ お前達……人間風情が死にたいのか」

舌をゴムのように伸ばした妖怪が いいだろう選手をぐるぐる巻きにしようとしてきた。


さすが 妖怪の舌力  

抜こうにも抜けない いいだろう


「タイマン勝負なら バケモンさんの勝ちだな

だが こっちは ガチンコ対決するつもりはねえ

チームプレイだ」

ヨネオが なんとジャイアントスイングのモーションでチェン・ロンを 舌を使ってる妖怪に向かって投げ飛ばした。

勢いで ぐるぐる巻きの舌の技は解かれる。


あっけに取られていた 妖怪達が 噛み付くとか

頭突を仕掛けてきて ブレイキングダウン漢達は

ふらつく


だが 漢達は負けちゃいない


「喧嘩っちゅーのわなあ こうするもんじゃい」

チェン・ロンは そこに置かれてあった

ちゃぶ台やら 花瓶を 妖怪達に投げつけた。


その隙にスライディングして近づいたヨネオは

妖怪達の目に 香水をぶっかけた。


隙ができた

妖怪達を 殴る 蹴る 極める。



妖怪達が妖術を使ってきたら厄介だとわかっていたのか? アウトローなスタイルの漢達は隙ができた途端

フルボッコにしばきあげる戦法をとったようだ。


「え、えぐい………こいつら 現実社会で絡みたくないタイプじゃ」

と 惨たらしいファイトスタイルを見て つぶやく

しゅうぺいだった


そして漢達は

ブレイキングダウンの試合の数倍は残虐な アクションで 妖怪を撲殺したり 絞め殺したようだ。

 

しゅうぺいは 思わぬ助っ人に喜んで良いはずだが

あまりにブレイキングダウンの元出場者が強いので

それに 逆にドン引きして声が出ない。



ヨネオ「オレ達は ブレイキングダウンのルール内だと縛りがあるから本気が出せねえんだわ」


チェン・ロン「ホンモノのブラックなアウトロー時代のあるオレらはさあ 生きる価値ねえ 妖怪なんて 躊躇わず

ヤレるってわけよ」


いいだろう「まぁ オレ達ここに来た理由はあえて妖怪が存在するという噂の名高い三倉岳に

遭難したふりしていたら 古くせえ格好した

ババアに 山賊村を案内されて さっきここに連れてこられたってことよ」

背中のタトゥーも見事なチェン・ロンは

いかにも鬼婆のような老婆の首を妖怪達とのバトル前に置いたカバンから取り出して それを 片手に持って

笑っていた。


しゅうぺい「た、たすけてく、く  れて ありがとうございます。」

 嬉しさもあるが ブレイキングダウンの選手って

こんなに強かったの?という疑心暗鬼な心もあったようだ


ヨネオ「まだ 礼を言うのは早いぞ!後ろーーっ」


いいだろうは なぜか しゅうぺいにタックルを仕掛けた。


ドタッ!

右後ろ方向に 倒される しゅうぺい


気配を消して いつの間にやら 一番手強そうな

村長が バカでかい包丁を持って しゅうぺいを

ぶっ刺そうとしていた。


しかし いいだろうのタックルで しゅうぺいは 

村長の刃物から逃れられた。


村長「人間風情が

我ら 妖怪に勝てると思っておるのか

フォフォフォ  」


いいだろう「勝てるさ

村長さんよお おめえ

まだ本気出してねえだろ?

本気出しなよ」


いいだろうは ファックYOUのポーズを取って

思いっきり村長を 挑発し

顔を これでもかといわんばかりに

近づけた。


ええい と言いながら いいだろうを払いのける村長。


「では 圧倒的な ワシの力を見せてやろう。

ここに迷い込んだ 貴様ら

全員

我が生贄となるのだ」







村長は2m30㌢にもなる 赤い鬼に変身した。


「この姿に なったのは キサマらが 我が愛しい妖怪を 倒した強さを認めているからだぜ。

だが ワシを本気にさせたからには 一分一秒とも生かしてはおけん」


鬼化した 村長は 恐ろしい強さだった。

まず いいだろうの 後ろ回し蹴りは

簡単にガードされ 逆に足を掴まれ 転ばされた いいだろう。

ヨネオに掴みにかかる 鬼村長。

しかし

ヨネオは タックルを仕掛け鬼村長を寝技に持ち込んだ。

さらに腕ひしぎ十字固めまで極めた。

だが 鬼村長は

腕十字をされたまま 起き上がり チェン・ロンめがけ腕から離した

ヨネオをぶっ飛ばした。

軽く数m壁ごと吹き飛んだ2人。


しゅうぺいは 鬼の圧倒的な力に

ただ怯えて見ているだけだった。


残る いいだろう は冷静にアウトボクシングをするので 確かにコツコツと 鬼にダメージを与える奇策に出た。


「このやろおめ ちまちま

うるせえんだよお」


鬼のぶん回しパンチを 紙一重でかわす いいだろう

スウェイにダッキングで 鬼の攻撃を冷静にいなす


あげく カウンターパンチさえ鬼にヒットし

ぐらつく鬼村長。


ナイスファイトな

いいだろう


その隙に逃げるため部屋を出ようとした しゅうぺい

に 先ほどやられて ふらふらしてたヨネオが 彼の足を掴んだ。

「待て」


「嘘やろ ヨネオさん。」と しゅうぺいは震えながら言った。


ヨネオだけじゃなく 地面を這いながらダメージの深さがあり苦しそうにしつつチェン・ロンが しゅうぺいに ブツを渡してきた。


「この香水を とりあえず元気な お前が

いいだろう選手に投げろ! いいか

お前ならできる

いいな」


なんだか よくわからないが 渡された香水を

コツコツと鬼とバトルしてる いいだろうに投げた。


投げた



投げたはずが



鬼の頭に命中した。


「痛っ!」鬼は 後ろを振り向いた。


しゅうぺい「ひぃいいいいい」

思わず甲高い声が恐怖ゆえに出てしまう。



「今だ!」


いいだろうは 咄嗟に香水を拾って 鬼に隙ができたので鬼の鼻に 香水を ぶっかけた。



「鼻に まともに……うっ


ワシ 

どうしたもんかのお

力が  入らない………」


香水に詰め込んでた液体は睡眠スプレーだった。


鬼は気絶したが

妖怪の援軍が

三体ほど 物騒な物音声に反応して

現れた


「御用だ 」

「曲者めぇーーー」


「村長さまーー」


「なんじゃボケらが

雑魚はひっこんどれや」

チェン・ロンは ドスが効いた声で妖怪達を威圧する。


「人間のくせに

勢いだけは いいなあ

みんなーー かかれーーっ」

妖怪の1人が声を上げると

残りの二匹も 漢達に襲いかかる


しかし


さっきまでのダメージは どこいったの?

複数の妖怪達は

まるで

いじめられっ子のように

何発も殴られ まるでサンドバッグのようにされた

またSTFを極められ タップアウトしてる妖怪もいた。

そして いきなりパイルドライバーをくらい

良い技出さずふらついてる妖怪もいた。


「バケモン風情が よぇえなあ 

今なら 許してやる

こっから出ていくならな」ヨネオがSTFに一匹の妖怪を極めながら言った

「ぐ、ぐるじぃ  

わ、わかった  出て行くよ

だから その技をといてくれ……」


ヨネオが技を解くと 他の妖怪達も フラフラしながら

その部屋から

出て行った。



そしてまだ眠ってる鬼村長を仕留めるため

ブレイキングダウンの選手達は

死刑台に 鬼をみなで協力して運んだ。

どこにそんな強固な縛りアイテムがあったんだろう?と思える強度の縄で鬼を縛り上げた チェン・ロン達。


縛り終えたところで 目を覚ました 鬼村長。


「おい! なにしやがる。

おい!」

慌てふためく鬼。




「さあ あなたが トドメを刺すのです」と いいだろうは しゅうぺいに 武器を何個か渡した。


「人間どもめ……

って ごめんなさい

私 ずーっと前から

三倉岳で遭難した人たちを 食ってきました。(村の妖怪達と共に)

これから改めるんで どうか 殺さないでください」

この期に及んで命乞いを はじめた村長。


ヨネオ「うぬは なめとんか ?

てめてのせいで 何人犠牲になったと

思ってんだ

ゴラァ」


チェン・ロン「人喰い鬼め!

おとしまいつけさせてもらうわ。

オレじゃねえ

こいつにな」


しゅうぺいは 人喰い鬼といえども 初の殺生。

ガタガタ震えて武器を鬼の前で ぶらぶらさせていた



チェン・ロン「さあ

やっちまいな

早く」


しゅうぺい「う、う  うん……

でも ちょっと待ったコール」


ブレイキングダウンメンバー「ん?ちょっと待ったコール?」



潰瘍性大腸炎〜下手したら大腸癌である しゅうぺいは こんな時に便意をもよおしてきたので

厠へ向かった。




「あぁあ なんか震えるわ

鬼をワイが殺すんかあ

その前に なんか 今日も 便が柔らかいのに

やたら 長いし

腹がすっきりせん!」

20分も その日も厠で 用をたすのに時間がかかってしまった しゅうぺいだった。



厠から出て しゅうぺいは 驚きを隠さなかった。







なんと ブレイキングダウンメンバーによって

鬼が すでにバラバラにされていたからだ。


しゅうぺい「ワイが 始末せんで助かったあ

ありがとう みんな」


なんだか しゅうぺいの言葉を冷たくスルーして

無表情になってるブレイキングダウンメンバー達。


「えっ?どういうこと? 一緒に戻ろうよ。

帰り道知ってるんでしょ?」



無表情で いきなり

チェン・ロンが しゅうぺいにタックルを仕掛けた。


「なにすんじゃい!」


そして チェン・ロンは 睡眠スプレーを

しゅうぺいの鼻めがけてかけた。



どれくらい時間が経ったのだろうか???

目を覚ました

しゅうぺい



すると 今度は しゅうぺいが死刑台に繋がれていた。


さらに

ブレイキングダウンメンバーは

あくまで変身した姿であり

本当の姿は


鶴姫の部下の女幽霊達だった。


「あたいらはねえおまえたち全てを油断させるため あえて今バズってる?漢達に化けてたのよ 

ひひひひっ 

ひゃはっはっはっ

ウケる〜笑っ」



鶴姫様に 運命の人をモノにできんときは ワイを殺しにきてもいいって言ってたよね??約束だよね? 今こそ その命頂戴奉るーーーーー


しゅうぺい は うぎゃあああぁーーー

と 泣き叫んだ


劇終