最終話〜ネクロマンサーHザ・BAD END | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)


「そこをどいてよ お猿さん

龍神のとこへ行かせて」

メルルの

進む方向進む方向に 空飛ぶ雲に乗って猿は通せんぼしてきた。


「猿は猿でもワイは 猿やぁ

干支神猿神

西勇気じゃあ」



「どかんのね?じゃあ これならどうよ」

メルルは西勇気の頭上からライトニングサーベルの魔法を連続で落とすが

全て巧みにかわす西勇気。


「ワイは 何者かに憑依されたリューイに 辿り着く前に こないだ やられたんや

あんたも やられるよ 今のままでは

だから 一緒に行こう」



「うるさい!」とメルルは西勇気に怒鳴った。



「ワイが勝ったら そなたの仲間になるって取引したい 乗るか?」

打撃を繰り出しながら西勇気はメルルに言った。

打撃を 杖でガードしつつメルルは答えた。

「私に勝てるなんて

君には無理だと思うけど 万が一勝てたら

仲間にしてやるわ」

「おっしゃ 取引成立な」

「まだ 勝ってもないのに

うざいわ! これでもくらえーっ

ソードアートオンレイン!!!!」


無数のソードを魔法で呼び出し 西勇気を狙ったが

腕に一本軽く刺さっただけで

あとは如意棒で弾いた猿神


「リューイのアジトには たくさんのドラゴンもいるし 奴の側近が あり得ないほど強いんや。

お前 魔封の術は使える?」

と猿神はメルルに言った。


「使えるけど?? だけど あんたとは組まないわ」


メルルが 隙も少ない小技魔法を唱えながら猿神に言った。

猿神も如意棒や体術で応戦した。


そんなバトルが10分も続いた。


少しだけ回復魔法が使えるメルルより

明らかに猿神が 疲労困憊のようだ。

西勇気の技で ダメージ受けたとしても

致命傷にならないので メルルは隙をついてショートヒーリングの魔法を唱えていた。

猿神は 雷だと炎だの 真空刃など

少しずつHPが削られていくのが目に見えてわかった。


「干支神  めちゃしぶといけど

ジリ貧だね。

勝負が見えてきたわよね?」


「それは どうかな?はぁはぁ……苦しいが

今から とっておきを お見せしたるわ」





西勇気の

多像分身の技〜しかも

それぞれがパンチや蹴りなど

格闘技のような技繰り出してきた。

「エテコウ達が何匹増えたところで所詮はエテコウね

実力は神とはとても思えないわよ」 


分身が繰り出す打撃を魔法技で逆に弾き飛ばすメルル。

「なるほど

正統派の分身技なら

全て 魔法で 弾かれるってか?

ならばこれからの攻撃はどうかな?」


オールディフィカルトムーブ


本物の西勇気が如意棒をメルルに伸ばして

逃れようとしてるメルルに

たくさんの分身の西勇気が 接近戦で打撃を繰り出した

そのうちの一匹の分身が メルルの脇を くすぐった。

もう一匹の分身が メルルに かんちょーしでかした


「うそっ!やだっぐぅううう」


なんとかディフェンスしようとするメルルだが接近戦に実は弱かった。


ドガッ

さらに

背後に回った 一匹の猿が メルルの後頭部を殴ったので メルルは気絶した。


猿神にメルルは負けた。


一日寝込んで目を覚ましたメルル。

「わたしは お主に負けたのだな」


「ぁあ ワイに負けた。

約束は 覚えている?」


「う、うん 君を とりあえず仲間にするよ

約束だもんね」


「よし!取引成立 ワイは嬉しい

じゃあ 飯食ったら 外に出てよ。

ちょっと雲呼んでおくから」


食事後


西勇気は空飛ぶ雲にメルルを乗せて龍神の元へ向かった。

 

空飛ぶ雲により あっという間に龍神の元に辿り着く二人。(歩くと数日かかるが空飛ぶ雲だと数時間で到着した)


そして 空飛ぶ雲の上で 二人は龍神達に速やかに対抗するための策を練っていたのである。

日没までには

西勇気の小屋から〜リューイのアジトに到着した

 

「やいやい 着いたぞ 着いたぞ リューイもとい

リューイに取り憑いてる 輩よ」



龍神リューイ「性懲りも無く 猿神よ 奇妙な魔法少女まで連れてきおってから!

オレ様の前に辿り着く前に 今度は確実に死ね」


猿神の心の声(龍神リューイ 過去のワイとのバトルでは

こんな 前哨戦なんて することなく奴自ら

いのいち番に勝負したがってたのに

おかしい……一人称も 余は とか 某と言ってたはず? なんで オレになってる?)



たくさんのドラゴンが現れた。


「さあ

こいつら相手に オレ様の元に二人だけで辿り着からかな?

まぁ無理だろうなあ」


「さあ〜それは どうかな」と猿神。

笑みを見せるメルル。

「打ち合わせどうりに

あれ 使うよ」メルル


「やっちまえぇーーあの魔法で!

ドラゴン同士で 仲良くやっちゃうあれ使っちゃってメルル」と西勇気。


「YES!西勇気」とメルル。



 メルルは 猿神との打ち合わせどうりに

混乱魔法を 唱えた。


ダイパニック



ドラゴン達は なんと 同士討ちを始めた

その後 打ち合わせどおりの魔法を唱えたメルル。

メルルは アンチドラゴンの魔法を自分と西勇気に唱えた。


これにより ドラゴンから狙われる心配はなくなった。


「いい気ににゃんなよ」リューイの右腕 にゃんたが現れた。

「YOU 達 刺身にしてあげますわ

覚悟しなさい」双剣を構えるリューイの左腕かんな

 

作戦通りメルルは かんな&にゃんたに、 最近 ジェイやゴエモンらを 石にして一気に戦闘不能にした禁断の石化魔法を唱えた。

(大量のMPを消費する)


しかし

かんなと にゃんたには 効かなかった。


メルルは 予想以上に にゃんたと かんなの魔法耐性に驚いた!




にゃんたは TikTokダンス(全てのステータスを2倍にする魔法を唱えていた。


歌えば歌うほど その場のドラゴンも 向こうに見えるリューイもステータスが上昇してるようだった)

「まだ手遅れじゃない やって メルル」と西勇気はメルルに 指令を出した。


その時 これまた西勇気に指示されてた通り

魔法封じの魔法を唱えたメルル。


サイレントオブサイレンス

からの

ステータスボローフェア


にゃんたの魔法は全て封じられた。

敵全員の上がったステータスの状態は無効に戻された。


「ミセスロビンソース」



魔法を封じられただけでなく ドラゴンに狙われる魔法まで メルルは かんな&にゃんたに唱えた。

かんな&にゃんた からはドラゴンが喜ぶソースの匂いが立ち込めた


なので 混乱状態のドラゴン達が かんな&にゃんためがけて集中攻撃しにいったようだ。



「いやぁーーなんなのよーーもおお

こんなの相手してたら わたくしの美しい身体が傷だらけになっちゃうわー」


戦闘力の高いドラゴン達の攻撃に恐れをなして

かんな は逃げ出した。

 「命が大切にゃわ ウチも ずらかるにゃん」

にゃんたも逃げ出した。


「作戦通りだったね 猿神さん」


「だよねメルル。

ワイが 先に ボコボコに やられた経験を活かしたんよねー笑。」


龍神「猿神め あの時

仕留めておけばよかったぜ!

まぁ良い 全知全能のオレ様が 引導を渡してやる」


西勇気「おまえ 前に来た時に言おうと思ったが

龍神リューイじゃないね?

誰か 別の悪人が憑依してるね

リューイは ワイと 過去 7回 戦ったことがあるよね? その結果を知ってるはず 

どっちが何回勝ったか言ってみて?」




リューイ「オレ様が……んん?

えーっと」

答えに戸惑うリューイ。


西勇気「7回とも決着がつかないから(30分1本勝負ルール) こないだ

8回目のバトルをしにいったんだよ。

そしたら ドラゴンの群れや にゃんたらがワイを

フルボッコにしやがったー

リューイとタイマン決着付けたかったのに!」


さらに狼狽えるリューイ。


ここで 実はすでに計画立てていた


「ノットリブレイク」の魔法を 唱えたメルル。


ノットブレイク


その魔法により

リューイに憑依してた 憑依スキルの達人であり元地球上最強最悪の犯罪者アキトが 姿があらわになった。


それと同時に憑依の解けた 本物のリューイは

疲れが溜まってたようで

笑顔を見せながら その場で意識を失った。 

(上空から 倒れ込むように落下したリューイ。

アキトは地上30m以上の高さのところに放り出された感じ)


「リューイ?? 」まさか死んだのかと 憑依の解けたリューイに近づくメルル。

「案ずるな 奴は疲れてた

ぐっすり眠ったら回復するだろう」と猿神は言った。


アキトは 小さな翼を手に持ち 30m以上の上空から

ゆっくり着地しようとしていた。


「オレの全知全能の頭脳は なんとなくこうなることを知ってたのだ。

なので 時空の翼を手に入れ それを待てば

上空からの落下は防げるのさ くくくく

さらに この時空の翼は 時を移動できる100年に一度 龍神に生える翼なのである くくく」



着地する前に その翼に祈りを捧げようとしていた


「オレは運が良い この翼は時空の翼だ。

これで オレの望む世界に逃げてやるぜ

地球暦2020年代半ばに転移してやる

そこで オレの神レベルの頭脳と闇組織を統括していたかつての悪徳心理学を使いまくってやるぜ。」


メルル「この危険なマインド…かつて 私や私の両親を死に追いやった アズラル将軍にも似てる…いや

それ以上に ひどい」

メルルは この上なく悪なアキトの考えに

自分も 田中幸子らを殺害し悪になってきてるのと

被って見えて なんだか 悪い魔女になってるのに嫌気がさしつつあった。

アキトは さらに言った。

「政治に関与し核戦争を始め 強いやつが弱い奴を支配する世界にしてやる……

アウトロー最強の時代 オレが作るか

核戦争前には

ブラックな組織だけ放射線でも生き残れるガスマスクや防護服でも製作すっかなぁ〜その前に地上にオレや闇組織の理不尽な考えが正義と 悪徳洗脳術を広めてやろう

ケケケケ……」


メルルの心の中( 反面教師なのか……サタンに支配され

私は あのダンジョンから えぐいことをしてきたが

悪は 結局 悲しみと憎しみしか生まないのでは???)



時空の翼を持ってはいるが 実に転移まで長い時間なので アキトは メルル達に 転移先の2020年代の

地球で 第三次世界大戦をほのめかす危険発言までしたようだ


「メルル!奴を 止めろ!

危険だ」と猿神は叫んだ。


メルルは 特大空爆弾みたいな魔法をアキトに唱えた


しかし 効かなかった


「バカかよ キサマら! 

時空の翼を手に持って装備してるものはあらゆる魔法も打撃も受け付けない設定になってる。

神技のような特殊な攻撃以外は全て無駄なんだよ!

わかったか

くくく

逃れられるぜー この世界から

あばよーー」



メルル(あの翼に祈りを捧げれば 望む過去に行ける?

そ、そうか

奴から 奪えばいい

だが どうすれば??)

メルルは魔法が効かなかったことより

時を翔る翼に興味のスイッチが入ったようだ。



アキトの身体が 少しずつ この世界から移動するために上空で回転をはじめた

翼を手に持った1分前より明らかに回転が速くなってるようだ。


メルル(やばい 奴の回転を止めなきゃ……)


メルルは とりあえず サーベルの魔法やミニハンマーの魔法をアキトに唱えて アキトが どこかの時代に行こうとしてるのを妨げようとした。


アキト「効かないと言っただろうがーーっ

もしも メルル てめえが

地球人だったら オレ様に攻撃した

おとしまえをつけてやるとこだが

もう キサマと会うことはねえしな

くくく笑」


アキトの身体の回転は 全魔法耐性が発生して

全く効かないのは わかってはいるが

それでも メルルは アキトが地球暦2020年代に行かせると危険と判断して 魔法をぶつけた

もちろん 翼を手にしたい気持ちの方が強いメルル。


ちくしょ!ちくしょー あの翼はわたしがゲットしたいのに

メルルは 悔しくて大声をあげて泣き出した


いよいよ アキトが 転移しようと身体が消えかけた


その時


「最高のワイの喧嘩友達リューイに憑依しやがってー キサマ 許せん!」


猿神は如意棒を伸ばして アキトをぶっ飛ばした。


如意棒で ぶっ飛ばされながらのアキトの心の声

(そうか!魔法耐性と打撃耐性はあるけど神技のような特殊パターンのみ通すんだった…

西勇気 あいつは干支神だった……神技つまり神武器の如意棒は まさに それだったか……

ちっくしょー)


翼のみ上空を回転してる様子を見てメルル安堵の声をあげた。

「そ、そうか そうか なんか エモいよ 西勇気

あんた

やるじゃん 」



人間の身体に戻ったアキトは そのまま地面に叩きつけられ絶命した。(10m以上の高さからでは 自らを改造人間にしていてもアキトの身体は落下に耐えれるはずがなかった)


アキト「 まさか エテコウがオレを殺しにかかるなんて……猿神でありながら……

もう少しで 翼に祈りを捧げ 地球に転移できる と、と……こだったの に  グフ」


その時 アキトの持っていた翼を メルルは拾いに行って

空に向かって放り投げ祈りを捧げた。

 

「メルル……君は? そ そうか

時空の翼は 君のためにあるようなものだったのかもな」

西勇気は 倒れてるリューイを見守りながら メルルの異変に気づいた。


「お猿さん なんか 助かったよ

サンキュー。

また 機会があったら会おう

たっしゃでなぁー」


メルルは 戻りたかった時代に

翼から広がる七色カラーのマジックオーラに包まれ

戻ったようだ。


「戻ってる

わたし

お母様やお父さんが 生きてる時代に戻ったんだわー」


そう 魔法禁止令違反で 父親テリーがアズラル将軍に殺される寸前の時代(世界)に戻ったようだ。

あの日の闘技場の客席にメルルは転移したようだ。


そばに居た母ラファエリは

驚きで声も出ないようだ。


しかしラファエリの目には大粒の涙が流れていた。


「お母さん 私 戻ってきた」



羊神から 盗んだ洗脳ミラーにより

ミノタマンを洗脳し 自身が 暴君のように振る舞うアズラル。

アズラルは闘技場で自分より弱いテリーを処刑する気 満々のようだ。


メルル「お父さん

やばい アズラルのやつを止めなきゃ

待ってて お母様」



父テリーがアズラルにやられる前に

チートなメルルが現れた


「メルル おまえ雰囲気変わりまくったぞ。

そして アズラルの破壊の鉄球を魔法で砕くなんて

凄すぎる

どうなってやがる」

感動より 夢のようにメルルが強いのに驚きまくる父親。


「おい メルルよ! 乱入は よそうぜ」とアズラルはメルルを睨み 再びテリーに鉄球を向けた。


サッとアズラルの目の前に動き 無言で首を張り 父親には手を出さないようジェスチャーするメルル。


「このガキめがぁ そんなに俺様を怒らせたいのかーーっ なら キサマから死ねーーっ」


アズラルは 鉄球を力いっぱいメルルにぶつけようとした。


父親も母親も 終わったーーって表情をしたようだ。


しかし今のメルルは違った。


逆にアズラルの振り回した鉄球の上に乗っていた。


「はぁ??メルル てめえぇーー 

いったい どうなってやがる」

狼狽えまくるアズラル


「アズラル…あなた いっぺん死んでみる?

あなたのせいで

本来なら 私達は死ぬ運命だった。

だけど もう

そうは いかないわ。

覚悟しなさい」


ドガ

ボコボコ


とりあえずは メルルの打撃だけで

軽く うずくまるアズラル

「おまえ……打撃だけ そう 打撃だけは

磨いたのか??? 」アズラルは 腹を抑えつつ言った。


「いや?得意なのは 魔法だよーー 打撃はむしろ苦手なのぅ〜

あえて打撃だけで手加減してあげたのよ

じゃあ魔法使うわ

覚悟なさい」




あっという間に死に追いやられたアズラル。


かなり清々しい顔になったメルル。 

「どんなもんじゃい」とVサインをステージの上でとるメルル。


しかし ミノタマンは 衝撃的な一言をメルル

に言った。


「オレは知ってる。

アズラルが魔法を忌み嫌う理由をね。」とミノタマンは 次はオレが相手してやるという気持ちまんまんで リングに上がりながらメルルに言った。


「何っ 教えて」咄嗟に身構えつつ言い返すメルル。


「お前の前世って言うのかなあ?

お前が魔女メルヴィンだった時代に

アズラルの両親や一族は 皆 メルヴィンに滅ぼされたんだよ。

肉弾戦こそ最強と名乗る漢の中の漢の国に お前達は魔法こそ最強とハーフエルフら魔女らと一緒に戦争をしたのだよ」



「まさか 幻の中でサタンに聞かされた

前世メルヴィンだった話 

魔女vs漢気の王国との戦争の話?」

それまでの 爽やかさ溢れていたメルルやメルルの両親らの顔色が急にミノタマンの一言で悪くなった


そう 魔女含むハーフエルフの軍が 魔法を使わない

肉弾戦の漢気の王国と対戦した時代があり

その時に メルヴィンに両親を目の前で殺された当時

10歳だったアズラルの気持ちにもなってみろよ」


「メルヴィンの時の記憶が少し戻ったわ……

あの時 ある少年が

魔女なんてこの世から いずれ存在を消してやる

魔法なんて大嫌いだーって 私の前世にくってかかってきた少年がいたわ」


涙を流しながらメルルはミノタマンに言った。


「その少年こそ アズラルだったのだよ。

魔法を嫌い肉弾戦のみの世界を奴は いずれ作ると夢見ていたようだ」


「因果応報…だったのね

私は 赤ちゃんになって全ての記憶を消して

ハーフエルフに育てられ

前世の記憶を失ってたわけか……」


テリーとラファエリは まだメルルが生まれる前に

メルルの前世の姿すなわち魔女メルヴィンに 支えていた事実も

メルルに伝えた。


狼狽して とても戦える様子ではないメルル。


ミノタマン「なんか やる気 下がること言ってすまん。

だが 魔法禁止令違反で メルルはここで俺様に裁かれる運命だ

なんだか すっかりやる気を削いでしまってすまねえなあ」

アズラルの仲間の魔物使いセシルは言った

「チートな魔女の一番弱い部分をついて 戦意喪失させるのですね

そこを 一気に あなたの肉弾戦で勝負を決める

わっずるいです さすがミノタマン!」


「今の話を聞いて 私は 誰とも戦いたくなくなった……ううう だが 戦わねば殺される」

身体から 気持ちの沈みで魔力が減退しつつ

それでもメルルは 構えるだけ身構えた。



ミノタマンが拳をバキボキ言わせてる時に

催眠術ミラーの元の持ち主が現れた



催眠ブロック解除!! 


突如現れた

羊の格好した神様が ミノタマンにかけられている

催眠ミラーの呪いを解いた。



ミノタマンは 急に 穏やかな表情になった。


「あれ? 魔法禁止令? なんか

オレ 変なこだわり持ってたわ。

もう魔法使ってもええよ。

この戦いは なしにしよう。

オレもミノタマン=干支神の牛神なんよ

だから 無益な戦いは避けたい」


 羊神スリプスの魔法により

再び神としての誇りを取り戻した

ミノタマンは正気に戻りリングを降りた。

そして 久しぶりに再開したスリプスに抱擁している

ミノタマンの姿があった。


メルルや メルルの両親は まだ狼狽していた。

「ここにきて 奴と戦わなくて良くなったのね?」

「今度は羊神様〜 あらわるなんて」


しかしメルルは その時 こう思った。

(前世すなわち魔女メルヴィン時代に 私は

そんなひどいことをしてたのね

私も ひどいことを魔の覚醒にまかせたままにしておくと 暴走が止まらなくなってたわ

これを機に 暴走を止めるわ。

お父さん お母さんも 生きてる

アズラルとかもいない

ミノタマンも 正気に戻った。

ならば 私も 生き方を正そう。

弱きを助けるために力を魔法も使うようにしなきゃ!)


メルルーーっ

テリーとラファエリが 狼狽してるメルルに近づき強く抱きしめた。



メルルは 二人に とびきりの笑顔をした。


「これからは 三人 仲良くやっていこう!

悪はいない

もし悪が現れたら 私がみんなを守るよ」

メルルは両親にそう言った。





その後 メルルは 家族やハーフエルフの一族と共に末永く幸せに暮らしたそうな


END