Oがたまこさんとお付き合いを始めたころ
私たちはあまりいい関係ではありませんでした。
Oは完璧な専業主婦のお母さんに育てられました。
じっとしていられなくていつも家事をしている人です。
それがスタンダードだから私の家事が気に入らないのは当然でした。
Oの目から見ると、家事が完璧でないのは能力もあるからさほど問題ではないけれど
完璧にできていないのに、本を読んだり電話を掛けたりテレビをみたりするのが
信じられないのでした。
お母さんはいつも家にいたから、Oは鍵をもって出たことがありません。
私が友人と観劇や会食で夜に家を空けるのはあまりよく思っていないし
子どもが大きくなったら仕事に復帰したいというのを非常に苦々しく思っていました。
「たまこはfinと違って仕事をしたいなんて思っていない。
家にいて子育てをしていたい人なんだ。それ以上のことを求めない人なんだ。」
Oがたまこさんを好ましく思う点の一つはそこでした。
Oに今すぐ働けと言われる日が来ようとは。
そして私がそれをためらう日が来ようとは。
人生ってわかりません。
https://ameblo.jp/fin0921/entry-12629090738.html
私よりずっと若いたまこさんが、Oのような亭主関白に本当に耐えられるのか
はなはだ疑問でした。
たまこさん、本当にOのお母さんみたいな生活で満足だったのかな。
Oは釣った魚に餌をやらない人だと知らないから、
いつまでもOが優しくて、たまこさんにだけ尽くしてくれると思っていたんだろうなあ。
