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好きな女優は誰か?と聞かれれば、ロミー・シュナイダー、と即答してしまう。
彼女の映画は全作品見たわけではないが、今まで見た中で特に好きなのが、L'important C'est D'aimer、訳すと、愛することは大事なこと、又は、重要なのは愛すること。(75年、アンジェイ・ズラウスキー監督)とクロード・ソーテ監督の夕なぎ、ロベール・アンリコ監督の追想、だ。
L'important c'est d'aimerは、日本未公開で、ビデオもDVDもでていない。
仏語、英語、独語がわかる方は、ヨーロッパ版のDVDやアメリカのモンド・ビジョンから発売されている素晴らしい限定版のDVDを手にして欲しい、又は、英語字幕付きか字幕なしでYoutubeで全編見ることが出来る。
この作品でロミーはフランス映画界のオスカーに相当する賞、セザール賞第1回の主演女優賞を受賞した。
それだけ、ロミーの演技が高く評価され、フランスではヒットした作品なのに、日本ではいまだかつて未公開なのは残念なことだと思う。
上記のアメリカのモンド・ビジョンから出ている限定版DVDも、ケースなどがすごく凝った造りで、本編がデジタル・リマスターで色調もものすごく綺麗に復元されているし、トリュフォー作品のスコアで有名なジョルジュ・ドルリューが担当したこの映画のサントラCDや、公開当時のポスターを復刻したカードが数枚セットになってついていたりで、カルト的な人気がある映画なのだな、と思わされた。
まず冒頭5分のロミーが素晴らしい。
これだけでこの映画の70%は完成されているような気がする。
ラストへの伏線にもなるシーンでもある。
(以下ネタバレなので注意してください。)
あらすじはこうだ。
落ち目の女優、ナディーヌ(ロミー)は生活のためならポルノ映画の仕事なども引き受けていた。
あるとき、彼女に興味を持った、こちらも金のためなら脅迫用の卑猥な写真も撮るカメラマン、セルヴェイ(ファビオ・テスティ)と出会う。
互いに惹かれ始める二人だったが、ナディーヌの無職で映画オタクのダメ夫、ジャック(ジャック・デュトロン)の存在が二人の感情を阻み、二人は互いを退けあったりするようになる。
ダメ夫、ジャックは、映画の大判ポスターを部屋中に貼ったり、ロビー・カードを収集して、収集家仲間とカードやスティルの交換などをしている生活だ。性的不能でもあるようだ。(この作品で、ジャック・デュトロンが好きになってしまった。日本では、彼の奥方、フランソワーズ・アルディのほうが有名だと思うが、フランスでは60年代からカリスマ的な人気を持つシンガー・ソングライターだ。)
しかし、どうしてもナディーヌを影からでも支えたいセルヴェイは、コネを使い前衛劇団の舞台のヒロインにナディーヌを起用させるように仕組む。
何も知らないナディーヌは、女優としての限界を感じつつも、演じることに心血を注ぐが、舞台の評判はひどいもので、舞台そのものが中止になってしまう。意気消沈するナディーヌや共演者たち。舞台の共演者の一人でクラウス・キンスキーも出演している。彼の怪演もみどころだ。
ナディーン、セルヴェイ、ジャックの、人生に挫折した3人はどこへ向かうのか。
といった感じのストーリーだ。
このロミー・シュナイダーの演じた女優のナディーヌ、この役に賛辞をささげているのが、ペドロ・アルモドヴァルだ。彼はこの映画のロミーのことを、彼の最高傑作、オール・アバウト・マイ・マザーのエンド・クレジットの女優を演じた女優たちに賛辞をささげる、という箇所でロミーの名前を挙げている。
人生に挫折した3人、という設定がとてもいい。ロミーは後年フランスで、トラジジェンヌ(悲劇女優)と呼ばれたそうで、まさにこのナディーヌの役ははまり役で、全身全霊の演技を見せてくれている。別に脱いで濡れ場など見せてくれなくても、このような素晴らしい役を演じることが出来るのだ。(このロミーをいわゆる日本の演技派女優といわれる方々に見ていただきたい・・)前述したように、冒頭のシーンのロミーを見るだけでも、この映画を見る価値があると思う。
物語は悲劇を迎えつつも、多少は希望が持てる結末になっている。
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