皆さま、こんばんは~。
今日は溜まっていた執筆原稿をひとつ脱稿しました、ひゃほ~ぃ。
皮膚科・美容皮膚科医師向けのテキストの原稿です。
ひとつ原稿が減るだけで随分と気分が軽くなりますね。
さて、
先日東京で開催された第144回日本美容外科学会学術集会(宮田成章先生会頭)のシンポジウム、
「注入療法 over filled syndrome 入れ過ぎか適量か」で、シンポジストのひとりとして発表させていただいたのですが、これまでありそうでなかったセッションだったため、かなり注目度が高かったようで、学会終了後にはたくさんの先生方がブログやインスタなどで、勉強になった、面白かった~!と書いてくださっていました。
over filled syndrome(入れ過ぎ症候群)とは・・・
よく出てくる図がこちら
ヒアルロン酸の入れ過ぎで、独特の顔貌になるってやつです。
で、私の発表は、
なぜover filled syndromeになってしまうのか?
ならないためにはどうすればよいのか?
ということについて、まとめてみました
入れ過ぎ症候群なんだから、ヒアルロン酸をたくさん入れすぎるとこうなっちゃうんでしょ?
ってそんな単純な話、ちゃう~。
そもそもある程度歳を取って、ヒアルロン酸でそれなりに若返ろうと思ったら、どれぐらいの注入量が必要になると思いますか?
どれぐらいの本数が適正注入量なんでしょうね?
まず、骨💀。
めっちゃ委縮(縮む)します。
有名な図ですが、土台が崩れるんですよね。
それも単純にスモールライトで一様に縮める感じじゃなくて、部分的に強く委縮するので、
発表スライドより改変
様々なバランスをことごとく崩していってしまいます。
角度が変わる、回転が掛かる、メルクマールの前後・上下関係が入れ替わる・・・・
骨というのは、家で言うたら柱組みですよ、屋台骨。
家の柱が傾いたり、ねじれたり、前後、上下が入れ替わったらどうなる・・・そりゃもうえらいこっちゃですよ。
かく言う私も最近、歯に隙間が出来て食べ物が挟まりやすくなってきたし、歯茎もなんとなく痩せてきたな~と思うし、目も奥まってきた気がする・・・「骨の委縮」っつーやつを、ひしひしと実感しております。(ほんまにこの図の通りやねん・・・)
では、どれぐらいの量の骨が失われるのか?
残念ながら、定量的に測定した文献が見当たらなかったのですが、まぁ感覚としては決して少なくない量だろうなと。少なくとも1㏄や2㏄の話ではないと思うんですよね。ひょっとすると、二けたのオーダーになってもおかしくない。
角度が変わる、回転が掛かる、メルクマールの前後・上下関係が入れ替わるなどの変化を、注入治療でどこまで可逆的に元に戻せるのか?というのはなかなか難しいところもありますが、この骨吸収によるボリュームロスをある程度フィラーで補うとすると、それなりに注入量は必要ではないかと考えます。
長くなるので、続きは次回に。
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