皆様、こんばんは
今日はフィラーではなく、ボトックスのお話。
6月にロンドンまでレ・ミゼラブルのワールドツアーを見に行ってきたんですが、(詳しくはいわクリ日記に記しております)
ロンドン公演ではこれまでのキャストから一部変更があり(ファイナルに向けて、より有名どころにアップグレード
)、それも楽しみのひとつだったんですよね。
特に、フォンティーヌ役のサマンサ・バークス。
映画版のレミゼで、エポニーヌを演じていた女優さんです

ネットから拝借
この方の歌う「On My Own(オン・マイ・オウン)」(エポニーヌが想いを寄せるマリウスへの叶わぬ恋を切なく歌い上げる名曲)は、圧巻で、初めて聴いたとき映画館で涙が止まりませんでした
。
さらに、25周年記念公演のDVDでも彼女がエポニーヌを演じているのですが、こちらも映画版に勝るとも劣らない圧巻の素晴らしさ
。
そのサマンサ・バークスがフォンティーヌ役でレミゼにカムバック
そりゃもうめちゃくちゃ楽しみにしていたのですが・・・、ステージにサマンサが出てきた時から「ん
?」・・・なんか違和感。
・・・こんな顔やったっけ
?
レミゼの登場人物で、めちゃくちゃハッピーな役柄って基本的にない(最終的にハッピーエンドはマリウスとコゼットぐらいかしらね?)んだけど、特にフォンティーヌって、男に騙され子供が出来ちゃって、その子供(コゼット)のために娼婦にまで落ちぶれて命を落としていく・・・という不幸を絵にかいたような転落人生を辿ります。
なので劇中、笑顔はほとんど無くて、基本ずっと不幸顔。それも不幸中の不幸顔ですよ!
のはずなのに、どうしちゃったサマンサ?全然不幸に見えへんがな。
歌はさすがに上手いんだけど、でも全~然心に響いてけ~へん
なんで?なんでや~?・・・と思ってよく見てみると、眉間~眉、額が全くと言っていいほど動いてない
!
そうです、ボトックスが完璧に効き過ぎちゃって、眉間と額にシワが寄せれなくなっていたんです。
みなさん、嫌なことがあったり悲しいことがあったりすると、どんな顔をしますか?
悲しいとき、困ったとき、怒ったとき・・・


人間は、眉間や額、鼻(鼻根)にシワを寄せ、眉を動かして感情を表現します。
最初に載せたこちらの写真では

眉間と額にはシワが刻まれ、眉は内側が持ち上がる一方で外側が下がる。その表情だけで、エポニーヌの報われない恋心と胸を締めつけるような苦悩が痛いほど伝わってきますよね。そして、力強くも美しいサマンサ・バークスの歌声がそこに重なるとき、観客として、感情の深まりはピークに達し、彼女の卓越した表現力にただただ圧倒される・・・んじゃないだろうか?
ところが眉間と額、さらには眉が固定されてしまうと、まるで能面のような表情になってしまい、まったくフォンティーヌの苦悩が視覚的に伝わって来ないし、感情移入も出来ないんです。
それどころが、笑っても目から上がほとんど変わらないので、もんのすごい違和感しかなくて・・・本当に残念でした
。(目尻もガッツリボトックス効いてる)
サマンサ・バークスが出演しているのに、SNSで全く反響が聞こえてこないな~
と不思議に思っていたんだけど、原因はこれか
と腑に落ちました。
てことでね、
ラストのニューヨーク公演も見に行く予定なんですが、サマンサ・バークスはフォンティーヌ役続投が決まっているので、それまでにボトックス効果が少しでも弱まっていますよ~に
と切に願っている私です。(大ファンなんだけどな~、それだけに残念
)
ネットに比較ムービーがあったので参考までに載せておきます。(上は2012年映画中でのエポニーヌ、下が今回のフィンティーヌ)
下の動画では、眉から上が全く動いていないのがよく分かるかと思います。
てことで、眉間・額・目尻のボトックスをがっつり効かせてしまうと、不幸顔が出来なくなってしまいますので、表現者(女優さんなど)は、要注意です
シワは、全く出なければ良いという単純なものではないですね。
個人的には、眉間はそこそこしっかり効かせてもよいけど、額は眉の上げ下げが多少は出来る程度にしておくのがナチュラルで良いのではと思います。
あ、参考までに、能楽の能面は無表情ですが、面を少し上に向けたり、下に向けたり、ほんの数ミリの角度の変化で影の入り方が変わり、まったく違う表情に見えるそうです。これもまた奥深し。



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